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女神降臨  作者: 塔子
30/103

【29】

「シュ、シュカ?」

「帰さない。ヨーコは帰さない!我の側に!」



物凄い力。


く、苦しいよ~。息も出来ない…。力が抜けていく……シュ~カ~。



「シュ…、く、くる、しっ…」



やっと、言えたのがこれだけ。



「――す、すまない…」



腕の力を緩めてくれたけど、でも、私はまだシュカの腕の中。


シュカの顔を見る。黄赤色の瞳とぶつかる。


でも、すぐに逸らされて、悲しそうな…切なそうな…。


まるで、迷子の仔犬。



「シュカ、別にすぐに帰りたいかと、そういう意味で言った訳じゃなくて…えーっと、つまり、私が帰ったらどうなるのかな~?なんて思ったりして…。ほら、学校もあるしバイトも一から探さないと…。あ、こっちに居てもお仕事は探さないとね~」



言い訳。しかも、長々と。


へへって、笑ってみせても、シュカの表情は、変わらず険しいまま。



「――ヨーコ」

「何処にも行かないよ。だから、安心して」



そう言って、シュカの背中に両腕をまわす。


ぽんぽんと、叩いてあげる。


まるで、赤ちゃんをあやすように。



「ヨーコが、誰を想おうと構わない。だが、我の存在を受け入れて欲しい…」



私はコクンと頷いた。


それだけなのに、シュカは夕暮れ時の空のように優しい色の瞳を見せてくれた。


あぁ、本当に子供みたい。


まるで、母親の愛情を欲している子供のよう……。



あれ?以前にも、こんな事あったっけ?



あるはずなんて無いのに、不思議と懐かしいと思うのは――どうして?



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