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女神降臨  作者: 塔子
21/103

【20】

ここは“冗談”って、事にしましょう!そうしましょう!是非そうして下さい!



「もう、ジェラルドさんったら、冗談言わないでよ~」



もう、笑うしかない。彼の腕をペシッと叩く。



「――痛っ!」



え?いくら何でも、そんなに強く叩いてないよ。



「ご、ごめん!でも、あの…」



視線を叩いた腕に移す。袖口から、白い物が――包帯?



「っ!ジェラルドさん!怪我してるの?」

「ええ、まぁ…」



少し困った顔。


そして「訓練中に考え事を…」と、言って言葉を濁す。



「ヨーコ、手のひらに気を集中しろ」

「え?シュカ?」

「手のひらにおまえの想いを」



よく分かんないけど、右手の手のひらに神経を集中してみる。



「なに?これ?」

「再生の炎だ。その炎を傷口に当ててみろ」



私の右の手のひらには、青白い小さい炎が…。


でも、熱くもなく、ただ揺れているだけ。


と、とにかく、気合を入れて、キッと緑の瞳を見る。



「ジェラルドさん!服!脱いで下さい!」



怪我は、腕以外にも肩から胸にかけて包帯でぐるぐる巻きになってる。


そーっと、青い炎を傷口に当てる。これで治るの?



「どうですか?」



と、恐る恐る訊いてみる。



「不思議ですね。痛みが無くなった」



そう言って、腕の包帯を取っている。


私自身も不思議な顔をする。


だって、本当に怪我してたの?って、疑いたくなるほど…。


これが『女神』の力!?



「ありがとう、ヨーコさん」

「いいえ、お役に立てて良かったです」



ジェラルドさんが笑うので、私もつられて笑ってしまう。


やっぱり、この笑顔には弱いな~。




「おいっ!おまえら、何やってんだ!」

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