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女神降臨  作者: 塔子
17/103

【16】

いつの間にか眠っていた私の耳に父の叫ぶ声。


いったい何?身体中が痛くて…動かない…?



「お…お父…さん……何…が…?」

「陽子!シートベルトを外せ!」

「え…?うん……あれ?手が動かない……?」



父は助手席の背を倒して、後部座席の方に手を伸ばしてベルトを外してくれる。


その手は、赤くて…。


私の視線は手から腕に、腕から肩に、そして、顔。



「…っ?!血が!お父さん!」

「車から出ろ!」



出ろって、言われても身体が痛くて、それでもドアを開け父と一緒に這い出るようにして、外に出た所を見知らぬ人達に路肩まで引き摺られる。


周りの状況が目に飛び込んでくる。そして、私は理解する。



――事故だ!!




何台もの車がぶつかり合い、形を変えてしまってる。


悲鳴が、叫び声が聞こえてくる。


突然、炎が上がる。ガソリンに引火して燃える車達。



「陽子は、生きろ…!」



父の顔を見る。傷口から血が流れている。


無意識のうちに両手で、血を止めようとしている。



「お、お父さん――、血が…、止まらないっ!!」



――生きろ。



それが父との最後の約束になってしまった。


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