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【14】
不思議な感覚が、身体中を駆け巡る。
この気持ちを何と呼べばいいんだろう?
「名は?」
「――ヨーコ」
『ヨーコ』
ドキッとした。
私の名前を口にする彼。なんて甘く優しく囁くのだろう?
「ヨーコ、我に名をくれぬか?」
「え?」
「我に名を…」
黄赤色の瞳が私を見てる。私だけを。
私が映る、黄赤色の瞳。
「朱夏」
「シュカ…」
「あ、もしかして気に入らない?確か“太陽”って意味もあったと思うんだけど…」
「………」
「えーっと、目がね、太陽みたいに暖かい色で綺麗だったから…」
私って、こういうセンス無いんだよね~。
いきなり名前なんて言われても困る。でも、どうして名前なの?
「あぁ~、ちゃんと考えるからね!ちょっと待ってて」
「シュカでいい。ヨーコが与えてくれるものは、全て愛しい」
今、さらっと赤面する様な事言った~?
言葉が出ない私にシュカは口元を上げた。
「契約は成立した。ヨーコが、望む全てを我が叶えよう」
そして、私は『女神』になった。




