【00】
皆本陽子
長い黒髪黒い瞳の女の子・高校2年生
アースレイ
ヴェルドゥール国の国王・濃紺色の髪青灰色の瞳・20歳
ジェラルド
宰相補佐官・アースレイとは幼馴染み・黄金色の髪緑色の瞳・21歳
グリンダリア
光の神殿の大巫女・白金の髪菫色の瞳・300歳以上(でも外見は13歳ぐらい)
シュカ
不老不死、不思議な力を持つもの・亜麻色の毛並み黄赤色の瞳
――約束するわ
私の身体が朽ちて土に還っても、魂は生き続ける
何度も何度も新しい身体を得て生まれ変わる
そして、いつか貴方の元へ
だから、待っていて……私の霊獣、朱夏
――約束しよう
我の身体は朽ち果てる事無く、永遠に生き続ける
何十年何百年いかに時が流れても変わらない
ゆえに、絶えず貴女を想おう
だから、待っている……我が女神、昊
* * *
金曜日、放課後、学校の図書室。
先週借りた本を返し、また借りて帰る。
2年3、皆本陽子
生徒手帳を提示し、チェックしてもらう。
これが、いつもの光景。
本棚と本棚の間を歩く。窓からは黄赤色の夕日が差し込んでる。
数人しか居ない図書室は小さい音すら耳に付く。
バサッ。
後ろで本が落ちた音。振り返り足元を見る。
開かれたページには、男の人の横顔の挿絵。
何気に見入る。挿絵の瞳が動く。目が合う…!?
え?こっちを見た?うそ?
考えてる間も無く、浮遊感!そして――落下!!
落ちるー!落ちるーっ!落ちてる~~!
ドン!?
痛っ!って、あれ?痛くない…?
「まさに、女神降臨だね」と男の声。
「お怪我はありませんか?」と少女の声。
黄金の髪に緑色の瞳、柔和な微笑を浮かべる美青年。
白金の髪を結い上げ菫色の瞳、心配気な表情の美少女。
(うわぁ~、まるで一対の宝石みたい~)
などと見惚れていると…。
「おい、いつまで俺の上に乗っかってんだよ!さっさと降りろ!」
下から声がする。目が合う。青灰色の瞳。
あ!挿絵の人だ!って、あれ?
この状況…、この状態……。
うそ?私、思いっきり男の人に馬乗り~!?
個人サイトに掲載中のものを少し修正を入れ、転載したものです。本筋の変更はありません、
サイトの方が約1ヶ月ぶりにサーバーダウンから復旧したにも関らず、混雑の為何も出来ない状態なので、こちらにお引越ししようかと…。
宜しくお願いします。