第14話すべての始まり
昼休みになり澪との約束である勉強を教える時間となった
「蓮斗くん!約束通り教えて!」
澪ってこんな子供みたいだっけ?まぁいいか
「あぁ、分かった何が分からないんだ?」
「えっと、この前の算数のここなんだけど、、、」
ここはあ〜俺も騙されそうになった所だ…
「ここは右の数を左に移行して割ったら答えがでるよ」
「なるほど、分かりやすい…ねぇ、蓮斗君」
「どうした?」
「これからの勉強も教えてくれないかな…?これは小学生の所だけど、これからは中学の勉強だからもっと難しくなると思うから…」
なるほど…でも、どうだろう?これからはお互い部活あるし、教えられる時間あるのか?
「教えるのは良いけど、これからお互い部活もあるし教える時間はあるのか?」
「あ、確かに…でも教えてほしいし…あ、でも放課後ちょっとでも私の家で教えてくれない?」
顔を逸らしながら言う澪
「なるほど、澪の家か…澪が良いなら俺は良いけど、親とかにも許可がいるだろ?」
「それは大丈夫!多分蓮斗君なら良いって言ってくれる」
ん?どういうことだ?澪の親は俺のことを知ってるのか?まぁいいか
「分かった、それなら放課後教えに行こう」
「ありがとう、蓮斗君」
翌日
「はぁ…今日やっと提出できる」
「ふふふ、昨日は面白かったよ、、、」
本当にやめてください…恥ずかしさで死にそう
「恥ずかしさで死にそう…」
そして、担任が教室に入って来て
「よーし、皆今日は部活の入部届の提出日だからな!忘れた奴は明日までに持って来いよ!」
「よし、出しに行こ」
「え?田中って運動苦手なの?」
「え、あ、うん、そうなんだよ」
「へぇ〜かっこいい顔して運動苦手なのか」
なんで見てくるんだよ!?まぁ見られても減るもんじゃないけどさ!
「ま、まぁ運動は得意じゃないからさ…」
「じゃあ!俺陸上部入るからさ部活ではよろしくな!」
「あ、うん…」
こいつ、陸上かよ…
俺が答えた瞬間何故か女子が入部届の紙を急いで書き直してる様子
皆気持ちが変わるの早いな
「ふぅ、色々と疲れた気がする…」
「お、お疲れ様…」
苦笑いをしながら言う
「ありがと…澪が一番マシかも、、、」
「マ、マシって失礼だよ、蓮斗君」
「ご、ごめん」
いや、たまに澪の言葉は痛いけど、他よりかはまだマシなんだが…
「お?なんだ、ここは女子が陸上部が多いみたいだな大体女子の六割は陸上部だぞ」
多すぎだろ、女子ってそんなに陸上好きなのか?
「なぁ澪、女子の陸上希望多いな」
「う、うん、そうみたいだね…」
澪は呆れたような顔をして言う
「部活は明日からあるからな〜準備等は部活の顧問の先生に聞いとけよ〜」
マネージャーって何の準備がいるんだ?ポカリとかは分かるけど、あんま思い付かないな…
翌朝
「ふわぁ〜眠…まだ五時か…散歩でも行くか、一人でもあれだし遥香誘うか」
(なぁ、今から散歩しないか?)
送った瞬間に既読が付き
(いいよ!一緒に行こう!)
早すぎだろ、暇なのか?いや、そう思うのはだめだな
(じゃあ、10分後俺の家の前に来てくれ)
そしたらまたすぐ既読が付き
(わかった!行くよ!)
俺はすばやく身支度を済ませ家の前で待っていた
「蓮斗ーーーーー!」
「おぉ、相変わらず足速いな」
「えへへ、伊達にバスケ選手狙ってないよ!」
まぁ確かにそうだよな、バスケ選手狙うならあれぐらいいるか…
「そういえば蓮斗は部活陸上部のマネージャーするって本当?」
「あぁ、そうだけど、なんで知ってるんだ?」
「ふふふ、それはね!単純に澪ちゃんから聞いたんだよ!」
いや、溜めた割には普通の答えだな、そういえば連絡先交換してたな
「なるほどな、最近澪と連絡取ってるのか?」
「してるよ!それも毎晩ね〜!」
毎晩!?女子って連絡取り合うの多いって聞いたことあるけど、そこまでなのか…?
「な、なるほどでも、それ澪が大変じゃないか?」
「え?大変じゃないでしょ〜だって、澪ちゃんから"話してくるから"」
み・お・が!?何を喋ってるんだろう…まぁ聞くのは野暮だろう
(いや〜まさか、澪ちゃんから恋愛相談されるとは思わなかったよね〜澪ちゃんは誰かは言わないけど、絶対蓮斗なんだよな〜本当に尊いよ!澪ちゃん!)
「普通に予想外だな、、、」
「良かったら澪ちゃん呼ぶ?」
「い、いや迷惑だしまだ起きてないでしょ」
「大丈夫だよ〜呼んだら来るよ?多分起きてるよ」
そして遥香はスマホで澪に電話をし始めた、そして何やら色々と会話をして、スマホをしまう
「澪ちゃん来るって!」
いや、承諾早すぎだろ、澪そんなに早く準備できるのか?
そして十数分後
「お、お待たせ」
ほ、本当に来た、?
「あ〜さっきの通話振りだね〜」
「そ、そうだね遥香ちゃん」
「全員集まったけど、どうする…?」
「ん〜この時間だとどこも空いてないしね〜公園でも行く?」
「私は賛成…」
「2人が良いなら俺は良いけど…」
「じゃあ決まりだね!レッツゴー!」
急に決まったな…なんか自販機で飲み物買っていくか
そして数分後公園に着く
「ほら、喉渇いてないか?」
「蓮斗って気が利くね〜ありがと!」
「あ、ありがとう蓮斗君」
一息つくか、、、
「はぁ…今日から部活か、何か手伝えることあるからな〜?」
「あるでしょ〜小学生記録保持者なんだから」
「やめろ、、、今はもう走ってないんだから」
「あれ?澪ちゃんあんまり驚いてないんだね」
「え?う、うんだって知ってるし…」
え?知ってるって?なんでだ?
「え?澪ちゃん知ってるの?」
「う、うん、だって小学校一緒だし…」
「え?そう、なのか?」
マジで覚えてない…
「い、一応喋ったことあるよ…?」
いつだ!?本当にいつだ?マジで分からない…
「ご、ごめん全然覚えてない…」
「い、いや!良いよ!本当に喋ったって言ってもペン拾ってもらったぐらいだから…」
「ねぇちょっと澪ちゃん!二人で話そ!蓮斗は一回どっか行ってて」
「あ、はい…」
遥香は蓮斗が遠くに行ったのを見て
「ねぇ、澪ちゃん正味好きな人って蓮斗でしょ?」
「え、あ…は、はい…そうです…」
澪は顔を真っ赤にして慌てながらも小さく頷く
「小学生の頃は蓮斗のこと好きだったの?」
「うん…」
「なら、突っ込むしかないよ…?蓮斗ってあんな顔だから学校でモテてるでしょ?」
「うん…モテてる」
「なら、尚更突っ込まないとだめだよ?」
「で、でも勇気が…」
澪は明らかに自信なさげな顔
「いつも電話で言ってるよね〜まぁ分かるけどね…」
「遥香ちゃんの好きな…人って?」
予想外な質問に遥香は
「え、えっと〜それは…」
分かりやすく慌てながら顔を赤くする遥香
「誰…なの…?」
「い、いや、い、今は関係ないでしょ…」
「いいや…関係ある…話して…」
「い、いやそれは…」
(この答えを出したら私は澪ちゃんを傷つけることになる…)
「私…知ってるから、遥香ちゃんも蓮斗君なんでしょ…?」
「な、んで…」
遥香の顔から動揺を隠せない
「毎晩…毎晩電話してるんだよ…?気付いてるに決まってるじゃん」
「い、いや私はちゃんと澪ちゃんのを応援してるんだよ…?」
「電話越しでも好意が丸わかりなのに私を応援…?誤魔化すの上手いよね…」
「い、いや!私は本当に…」
「もう、嘘はやめて!遥香ちゃんが蓮斗君のこと好きなのは知ってる!お似合いだよね!遥香ちゃんはバスケ選手目指してて蓮斗君は引退したとはいえ、小学生記録保持者!二人仲良くスポーツでお似合いじゃん!私なんか良いでしょ!」
「み、澪ちゃん!落ち着いて、本当に私は応援してるから…私に恋愛してる暇なんか…」
「でも…その内蓮斗君を狙うんでしょ?」
「そ、それは…」
そろそろ戻るか…二人にアイス買えたし
蓮斗は気を使ってコンビニに買い物をして、公園に戻っていた
「ねぇ…答えてよ本当は蓮斗君を狙ってるんでしょ?」
「い、いや本当にちが…」
「嘘はやめてよ…私は相談してるとき遥香ちゃんいつも雑談しながらするよね…?その時に蓮斗君への好意が丸わかりなんだよ…?」
「澪ちゃん!私の話を!」
「嫌だ…聞きたくないよ…」
「澪…ちゃん…」
「私…帰るね…」
「あ、澪…ちゃ、、」
「触らないで…」
肩を掴もうとした、遥香の手を澪は振り解いた
そして澪が公園から立ち去り
「え、えっと…澪は?そしてどうした?」
「え、えっとちょっと、澪ちゃんは用事思い出したみたいでさ…帰っちゃったよ」
遥香の顔は明らかに引きつっている
「アイス買ってきたんだけど、いらない…か?」
「ごめん…今は食欲ないかも…ごめんね、、」
「あ、あぁそうか…」
遥香は立ち去って行き俺は公園で一人になった
「この、数十分で何があったんだ…?」
学校
「あ、澪おはよ…」
「うん…おはよう…」
元気がないな…
「田中君!」
「え?えっと、何?」
「ちょっと良いかな?」
蓮斗は女子に手を引っ張られ連れてかれる
「ねぇ、めがね陰キャ」
「え…?え、えっと何ですか?」
「お前ちょっと来いよ」
澪も同様連れてかれるが、蓮斗とは違う場所に連れてかれる
「お前最近田中君と一緒に帰ってる、よな!!」
「がっ…」
澪は問答無用で殴られ、澪は倒れる
「こんな陰キャが田中君と一緒に居るって納得いかないね〜なっ!」
「うぐっ…」
視界が揺れるのが続く、口の中は鉄の味もする中
「がっ…うっ…やめ…」
澪の抵抗も虚しく暴力の中に落ちる
「これに分かったら、田中君に近付くのやめな?」
女子は澪の胸ぐらを掴んでいた手を離すが、澪は力なく倒れたまま
(なんで…こんなことになっちゃったんだろ…)
一方その頃蓮斗は…
「え、えっと何かな…?」
「今度私達と遊ぼうよ〜」
うわぁめんどくせぇ…澪との勉強あるしな…
「ご、ごめん…無理かな?」
「え〜なんで〜私じゃ駄目…?」
「あぁ、悪い…」
「分かった〜諦める〜」
はぁ…良かった
女子は立ち去ろうとしてスマホを取り出し電話を始める
おいおい、学校だぞ?
「めがね陰キャできたの?おっけ〜」
は?めがね陰キャ…?
「わ、悪い、めがね陰キャって?」
「ん〜?確か〜清水だっけ?ソイツを虐めてるだけだよ〜」
「は?どういうこと…だ?」
俺は胸が締めつけられる感覚が押し寄せた
俺は頭が一瞬で真っ白になった




