第12話昔からの秘密
(やった、蓮斗君に勉強教えてもらえる)
澪は蓮斗と別れた帰り道でそう思う
(もうそろそろ言おうかな、実は蓮斗君のこと昔から知ってるって)
__小学生の頃
「よし!これは最高傑作だ!」
(やった、本当に嬉しい、、、ん?)
「田中蓮斗が小学新記録で100mを優勝!スタートから圧倒的な速さで駆け抜けた田中、この走りを見て専門家は」
「この走りを見たとき、私はとても驚きました。この年でこの速さももちろん凄いがそれ以上に技術が凄いです、この接地の上手さにはとても驚きました。このまま成長しもっと、技術が高まれば彼は将来"9.78"で走るだろう」
(え?蓮斗君って私と同じ学校のあの蓮斗君?凄いな〜私もあそこまで有名になりたいな〜有名になったら、私は蓮斗君に告白も…ってダメダメ余計なこと考えちゃ)
「澪!また絵なんか描いて、勉強しなさい!絵なんて将来役に立たない物描かないの!!」
「あ、ご、ごめんなさいお母さん…」
「ちゃんと勉強しなさいよ、本当に…」
(勉強しないと、、、)
喜んでいた、澪だが母親から勉強しろと強要され絵を描くのをやめて勉強をし始めた
「はぁ…勉強やだなでも、やらないと怒られるし」
そして勉強を始めて数時間が経ち
「澪〜ご飯できたよ!」
「はぁ〜い!」
(やっと、勉強から逃れる)
「では、次は今日小学生新記録を出した田中蓮斗選手に来ていただいてます」
「はい」
(うわぁ~凄いな蓮斗君は…)
「今回の小学生新記録の秘訣などはありますか?」
「そうですね、やっぱり体調管理や食事管理も大事なんですけど、やっぱり友達や家族支えですかね、友達からお前はできるって背中を押されたことが一番大きいです」
(友達や家族の支えか…私にはないな、、、支えどころか趣味を否定されるし…)
「だけど、"やればできる"やっぱりこれが大事です。」
(やればできる…良い言葉だね、同い年なのに蓮斗君は大人に感じる、、、こんなに遠い世界に居る…)
「この子凄いわね、小学生でこんなに活躍するなんて、澪この子同じ学校よね?」
「え?…う、うん」
「今のうちにこの子と関係持ってなさいよ最低でも他人以上友達以下にはなってなさいよ」
「う、うん分かったよ…」
(いつもお母さんは効率重視というか、学歴重視な気がする…私に自由なんかない、、、)
翌日
「れんちゃん!昨日テレビ見たぜ!凄いな!小学生新記録なんて」
「いや、あの試合はもうちょっと出せたよ。スタートの前傾ちょっとミスしてさ」
渋い顔をして残念がる蓮斗
「へぇ〜れんちゃんは真面目だな〜俺なんか記録出たら嬉しがって終わりだぜ!」
(蓮斗君凄いな…あの記録だけでも凄いのに、反省までしてるなんて、、、あっ…)
澪は蓮斗の方を見ていてつい消しゴムを落としてしまった
「ん?消しゴム…あぁお前のか?」
「あ、う、うん…」
「ほら、落としたぞ」
「あ、ありがと…」
(こ、これだけで!?ドキドキするんだけど!?どういうこと!?自分の感情が分からないよ!!!)
「ん?どうした?」
「い、いえ!何でもありません!」
「そうか?なら良いが」
澪は顔を真っ赤にしながら顔を逸らす
(だ、だめ…程よい関係にならないと、好きになったらだめ、、、)
「やっぱり小学校の頃はあんまり関係は築けなかったな…蓮斗君私のこと中学生になってから始めて知った感じだし」
(あの時お母さんに怒られたな〜なんで、関係を築いてないのかって…でも、無理だよ好きになんだからさ良い関係になろうとしたら恥ずかしくて顔が爆発しそうになるんだよ〜!!)




