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戸惑うA君、Bで赤面、からかうCさん  作者: マボロシ屋


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21/41

21:C'mon, After party !

勉強会発足から約2週間程が経過し7月初旬終わり頃、3日間の期末テストを乗り越えたA達。


今日がテストの返却がされる日だった。


平日は放課後にフードコートでの2時間半の勉強会。自宅でも復習をし、翌日に不明な所を確認しと、備え続けたA達。

勉強会後半には赤点候補のオーや神田、成瀬、ティー、ユウも50点よりは上を取れており、Cやアイに至っては75点以上を狙うまでになった。


テストが刻一刻と迫っていた際は逼迫した緊張感であったが、今のクラス内は少しどよんとして焦燥感や燃え尽き症候群に陥る者が多数だった。


この後の運命の結果発表次第で、夏休み始めの10日間が監獄みっちりな先生と補講期間となるか、開放的かつパリピでうふふな自由期間となるかが決まるのだ。


中には既に結果を諦め、夏休みの補講を受け入れる者達もいた。


「俺はここから夏休みまでに遊びまくってやるぜ!彼女もゲットしてやる!夏休みの補講期間?そん時考えるぜ!」

保坂である。


「おうよ!しかも学校に来たら部活動中の子とか、プール開放日もあるぜ!校内恋愛なら他の奴らよりも学校にいる期間が長いってのはアドバンテージよ!」

佐藤だった。


お互いに励まし合いながら、俺はやるぜ!俺達はやるぜ!、と虚しい遠吠えを続けているようにしか見えない言葉を連呼する。


そんな風に騒ぐ彼等に有坂が事実を宣告する。

「馬鹿ね。補講期間中は男子は校舎が離れの旧校舎よ?誰とも合わないしエアコンだって無いから扇風機の環境よ?それに朝8時30分から始まって終わりは18時30分。終わりには学校に殆ど人も残ってないわ」


進学校としての体裁があるため、補講の学生に恋愛に現を抜かす暇無しと男子女子は別校舎で行われる。


ちなみに女子側は新校舎の設備の整った側でエアコンが付いており、部活動を行う人の気配も感じられる。

男子側は打って変わって、エアコン無し、人の気配なし。あるのはむさ苦しい男子と男性教員の息遣いのみとなる。

男子は地獄、女子は少し軽減された地獄。


「だ、だったらお昼休みだ!」

「そ、そうだそうだ!」


「はぁ…あんたら、説明聞いてなかったの?お昼は補講の教室か、購買。購買も夏休みで働いてる人が少ないから一般生徒と補講男子生徒、女子生徒の3組で時間ずらすって言ってたじゃない…だから人と合わない、異性とも合わないでしっかり勉強に打ち込めるわね」

自業自得よ、とざっくりと切り捨てる有坂。


「あぁぁあああ…あぁあ…」

「そんな、言わなくたって、良いじゃん…ううぁああ」

遂に拠り所であった夏休みの出会いがあるかも?な学校生活の未来が断たれ崩れ落ちる保坂と佐藤。


その声を聞き、自分も赤点だったらどうしようと思い悩む生徒達。

だが科目毎の赤点から-10点以内であれば夏休みの課題が増えるのみである事を思い出し、全て赤点でない限りは課題もそこまで問題にはならないはず、保坂や佐藤とは違う大丈夫だ、と考え始め逆に元気になるのであった。


ケーが保坂と佐藤の嘆きを聞きながらAに話しかける。

「俺もAも心配ないからな。後はオーと勉強会のメンツか」


「そうだね。オー君や神田さん、成瀬さん、アイさん、ティーさん、ユウさん。それにCさん。皆が上手く赤点回避、もしくは補講回避できると良いね。皆、テストまでの反動で疲れ切ってるけど、本当に頑張って勉強してたから」


それに、とAは続けて言う。

「打ち上げもあるから、皆の笑顔で迎えたいしね」


その後の1学期末テスト返却は保坂と佐藤の悲痛な叫びで担当教師からうるさいと一括される一幕が起きた…



テスト返却期間で午前授業終わりとなり、勉強会のグループで放課後の教室に集まる。

最後に皆で、今回何点取れていたかを確認するのだ。


「じゃぁ、皆で、せーの!」


「赤点は、ないね!有坂さん、90点台多すぎじゃない?」

アイが驚いて声を上げる。


「アイさんもしっかり点が取れて平均70点は超えてるじゃない。それに心配だった神田も赤点回避の平均55点。良くやったわ」


「もう、必死だったよー…普段やってないから本当に危なかったー…もう少しだけ普段から授業ちゃんと聞くー…」

アイ、有坂、神田はやったね、と言い合う。


「うんうん、アカリちゃんは平均60点、ユウちゃんは平均50点ね〜。ユウちゃんは綺麗に50点で揃えてるのは気になるけど、良く頑張りました〜!」


「アカリちゃんはやめて…成瀬にしてエルさん…にしても良く平均60点取れたなぁ。しかし、エルさんはうちらに教えてて平均80点とは…凄い」


「成瀬ちゃんも実のある努力の仕方だったもの〜。自分でも頑張って復習してたものね〜?私も教えながら頭に入っていったもの、winwinね〜」


「ん!」

エル、ユウ、成瀬でお互いに褒め合う。


「ティーちゃん、無事に赤点回避してるね!おめでとう!」


「うんうん、ティーの理系科目の苦手意識があったけど、平均も維持してるね!私も平均80点だから悪くないね」


「ありがとー、C、イー。もうヘトヘトー。平均50点キープできて良かったよー…」

ティーはCとイーに頭を撫でられ疲れた顔でも御満悦の様子。


「オー君も無事に平均50点より上かな?苦手な理系科目でも赤点40点回避だね!おめでとう!」


「危なかった。ケーにまさか口酸っぱく言われてた問題が高配点問題でラッキーだった」


「そうだろ?実際、俺等教師側で傾向と対策を2週間で考えなきゃだったからな。それぞれ分担して作ってたんだぞ?感謝しろよ、オー」


「まぁ、助かった。ケーもAと平均は同じくらいか。やっぱり持つべきものは便利な友、だな」


「お前はいつもそうやって…」

オーケーコンビが仲良くじゃれ合う。


それを見ながら立っていると、Cがティーの頭を撫で終わり声をかける。

「そういうA君だって平均85点くらいじゃん!凄い凄い!」


「ありがとCさん。Cさんは平均…90点超え…?す、凄いね。Cさん、次回は先生側で参加できるね」

いつの間にこんなに出来る様になっていたのだろうかと考えるAにCが答える。


「ほ、ほら、A君と有坂さんが言ってた出題傾向の話で、ちょっと厳選してみたら、大当たりしちゃった」

少し舌を出すように照れながら言うC。


その言葉で皆で山師だ、アテカンだ、ヤマカンだ、と笑い合いながら打ち上げへ向かう為に、ここ最近は御馴染みとなったいつものフードコートへ移動し始めた。


学校を出て、皆で移動し15分少々経過し、いつものフードコートへ着き、アイスやクレープに丼もの、途中で買ったお菓子を広げるA達。


「それじゃぁ、皆の赤点回避を祝して、乾杯ー!」

一番点数の高かったMVPのCさんが乾杯の音頭を取る。


「「「「「「「「「「乾杯ー」」」」」」」」」」

「ん!」

ユウだけはコップを掲げて短く言うが、それも打ち上げテンションで笑い合うA達だった。


こうして、無事に皆で赤点回避をし、楽しく打ち上げを行う事が出来たのであった。

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