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1.ある夏の日


空に上っていく煙を見つめる。

周辺を木々が囲んでいるせいか真夏日だというのに少しだけすずしい。せみが他の音をき消す勢いで生を謳歌おうかしている。

「蝉も命を燃やしているのか」と、働かない頭でぼんやりと思った。


叔父おじが死んだ。

たった一人の肉親だった。


夏の熱い日差しがアスファルトを焼いて、遠くの景色がゆらゆらと揺れる。汗が首筋を伝う感触が気持ち悪い。蝉の鳴き声が反響する。だった脳が日向の思考を奪う。

ぐわりと景色が揺れた。

倒れる。そう思ったときには世界が真っ黒に染まっていた。


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