6.失恋
2000年も10年が過ぎた頃、この島国の北の地方の大きな街、町。
久しぶり 最近 夕月…夕月ってこんなに赤かったかしら。また また独りになっちゃった。
髪 私の髪、秋風に煽られて…背中の腰辺りまで伸びた私髪が な 揺れる。前髪も。
アァッ(鬱陶し うっとおしい) 切ろう、切ってやる!。
でも 今日はもう部屋にそのまま帰ろ。おお あのCのつくスーパーマーケットに寄ろう。(あまりのロン毛のうざさに忘れるとこだった)
私の未来の先にはスーパーマーケット。あれ
今日か…。
花の金曜日なのに の 夜の はずなのに。私は振られたの… 否定 んな はずはヌァい!。
そう 私は良い女(女性)(オンナ)なの 最初から
初めから…の その…はずなの。 でも (さ)
あの時を…あの瞬間を無くしたくて… この この 災悪の箱を 匣を いまは そう…閉じて。
「優しくない」
アイツが最後に言った言葉 「優しくない」 当たり前だろっ(成人して 仕事して…責任もって) いつまでもガキじゃないんだ。 私よりも年齢が二つ上のアイツが んな事 言うなんて…。
んあ なんで…どうして いつから…私は こうなった? これは初め 最初からじゃなかった。
そして 悲しくないの 本気だったはずなのに…。
その夜から七日 七日以上…数日経ち。
常務 私の上司で 常務は優しい。ガキが言う口先だけじゃない、常識人として 社会人としての優しさがあると私は思っている。だから……。
「アラヤ常務 …優しさってなんでしょうか?」
言って 私自身でも情けなくなる。
常務は(ん あ はぁ…あぁっ!)とした顔をした後
「むかし 友達に…久しい友達に会ってみなさい」
そう 言い…返された。
その日から急にとはいかず ひと月くらい経ってから、そう アイツと別れて。
本当に 本当に久しぶりだった。カナと、もう親友としか呼べない友達のカナと再会したのは
言いたい事は一杯あったのに その…カナのその手を取り合うだけで、精一杯。
私とカナの思い出 あぁ 優しい…これが優しい思い出。限りが無い いえ…きっとこれにも限りはあるの?。これより先に
野郎を好きになっても…ろくな事がない。
アイツのこと アイツなんか
カナの前で カナ…涙がでてきた。