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色欲魔人は異世界に行っても色欲魔族だった  作者: 怠惰な彼女勤勉なる亀
9/15

家族紹介の中断

リカの拳は俺の顔面に吸い込まれていった


ポカンッ…


「…えっ?」


----


俺を殴ったリカの顔が見る見るうちに赤く染まっていく


(え?何これどういう状況?)


リカの瞳から大粒の涙が溢れる


「うぇえぇーん!お父さーん!」


どうしたのだろう…

泣きつかれて困った顔をするカトル

まぁまぁ、と不思議そうな顔をするリーレ

父親に泣きついた少女をついつい痛い子を見る目で見てしまう


(いや、当然おかしいのは俺や、カトル、リーレなんだんだがな)


家に帰ればゴブリンとゴブリンを歓迎した様子の両親

泣きたくもなるだろう


そもそも、カトルとリーレは何故最初から俺を歓迎したのか

未だに謎多きこの夫婦


「やはり僕は出て行った方が良いですかね?」


だがそれをこの状況で聞き出すのは不可能だ


(だってこの夫婦会話が成り立たないんだもん!)


「ダメだ」


カトルは真剣な顔で言った

予想外だ

家族からの反対意見が出れば考えは簡単に折れる。それが父親というものだろう

しかしカトルは折れない


「リカ、こいつは今日からお前の弟になるガストだ。戸惑いもあるかと思うが仲良くするんだぞ?」


それは親の顔、それは親の声

我が儘を言う娘に言い聞かせるものだ

そんな事を言われたとして当然納得がいくはずが無い

現にリカは父親に裏切られたという顔をしている


「お父さんのバカ!」


「おい!リカ!」


部屋から逃げ出すリカを追いかけようとするカトルをリーレは止めた


「私が行くわ」


説得…に行くならば男よりも同じ女が行く方がいい

いや、それ以前にカトルよりもリーレの方が若干ではあるが話が通じる


一方、カトルは愛娘に嫌われたんじゃないかと顔を真っ青にしている


(声掛けずれー!)


だが俺もこの状況を理解しきれていない以上カトルから聞かなきゃいけない事がある


「娘に嫌われるのが嫌なら俺を追い出せば良かったでしょう?」


「ダメだ」


これだ

欲しい答えが帰ってこない

言葉足らずもいい加減にして欲しい


「何故です?」


「お前には邪悪な心を持っていなかったからだ」


「なんでそんな事がわかるんですか?」


固有能力(オリジナルスキル)[肉体言語]だ。」


固有能力(オリジナルスキル)[肉体言語]…

この筋骨隆々という言葉が良く似合う男には良く似合う能力だな


(いや違う!能力について聞かなくては)


「どういった能力ですか?」


「拳を交えた者と本心でのやり取りが出来る、それだけだ。

それでお前の本心を聞かせてもらったがお前は優しい奴だ」


ようやく解った…理屈じゃないんだな

という事はリーレはこの能力を信用している、若しくは自身の能力によって俺を信用したって事か…


「自分が何を考えてるかってのは普通口にしないとわからないものですよ」


「あぁ、俺の悪い所だ…な」


カトルは自嘲気味に笑いながら言った


「カトルさんの事もっと聞かせてください」


カトルは微妙な顔をしている


俺は訳が分からず首を傾げる


「カトルさんは辞めろ、お父さん…パパでもいいぞ?」


変わらねぇな…


「父さん…」


あ、やばいこれ思ったより恥ずかしい…


「貴方のお父さんじゃないわ!私のよ!」


(早いお戻りで…)


リーレが後ろで微笑んでいる

どうやら説得には成功したらしい

だが様子を見るに俺が家族に加わるのにはまだ納得がいってないようだ


「リカ、それについて今から説明する。

こっちに来なさい」


過去の過ちを正せる人はいい人だ

すこしではあるがリーレも驚いた顔をしている様に見える


リーレに促され椅子に座る

俺もカトルに促され椅子に座る


「リカ、さっきは突然で悪かった。

これからの事…俺の思いを今から説明する」


これより俺の未来を左右する家族会議が始まろうとしている



質問文句感想なんでも聞きまーす('ω'◝)


語句紹介

・[固有能力«オリジナルスキル»]

自身の成長によって手に入れた能力

そのほとんどは神により与えられる唯一無二の能力


・[肉体言語]

戦闘中に相手との間で本心でのやり取りが出来る能力(発展途上)



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