神託の女
「私はあなたへの神託でございます」
「……神託?」
神託…神のお告げ、それがなんでエロい格好をそた女なんだろうか
考えても埒が明かないと悟り聞いてみる事にした
「神託ってのはお告げみたいなものだろ?
でもあんたは見た感じ人だ、それに『あなたへの神託』っていうのはどういう意味なんだ?」
そう、この女はいま『あなたへの神託』と言った
この世界にはゴブリンがいて能力とかいう非現実的なものがある
神にあった時点で非現実的極まりないがこの世界の常識も学ばなくてはならないからな
「そうでした!、主様は産まれたばかりでした
それではまず私の存在、神託について御説明させていただきますね。
神託とは神のお告げ、という理解は間違っておりません。ですが正確に表すのであれば、神のお告げにて世界に干渉する物であります」
神のお告げで世界に干渉する物か…前世の言葉の意味とこちらの言葉の意味では少し差異があるかもしれんな…
「そして私はあなたに与えられた神からのお告げ、神託であります 。」
俺に与えられた神からお告げ…説明されれば思い当たる節は一つある
「君が[神の贈り物]か」
そう、神部屋でいっていた[神の贈り物]だ
詳しい事は神から聞いていないが今の現状を見る限り目の前にいる神託は[神の贈り物]である可能性が高い
「いいえ私は神託です」
…………あれ?
自覚が無いのかな?
「主様が言う[神の贈り物]はまだ目覚めていないようです」
「目覚めていない…?」
「はい、どうやら[神の贈り物]は非常に特殊な特殊能力のようです。
主様も目覚めて間もないようですので主様の成長と共に覚醒していくかと思われます」
そういえば俺も産まれたばかりだったな
普通に歩けるし、喋れるしで全然実感湧かないな
「主様、これからはどうなさいますか?」
「どうするって…」
どうするも何も俺はもう何がなんだかだ
出来れば暫くは情報収集やら情報整理に時間を割きたい
と前世の俺なら思っていただろう
だがこのゴブリンの体は非常に好戦的なきがする
先の洞窟での行動もその感覚の片鱗が見えていた
これはいけない、頭では分かっている、だが直感が先に動くのだ
そんな感じで俺はまた直感で動いてしまった
「ゴブリンの巣に行く」
神託は険しい顔つきになった
それと同時に「やっぱり」と考えてるような顔にも見えた
「主様は死に急ぐつもりですか?」
「さっきも思ったがゴブリンってそんなに強いのか?」
俺の知っているゴブリンは雑魚だ
ゴブリンに恐怖するっていう感覚がいまいちわからない
「ゴブリンは弱いです。
そして主様、恐れながら言わせていただきます、主様もゴブリンです」
そうだった……
恥ずかしい、自分がゴブリンって事を完全にわすれていた
そりゃ、神託から見たらゴブリン1体がゴブリンの群れに戦いを挑むんだ、簡単に言えば自殺行為だ
「そうか…なら一度街に行って情報収集でもするか」
冷静になればゴブリンの巣に行くなんて危険行為は俺らしくない
だが神託の反応は巣に行くと言った時より激しかった
「それこそ自殺行為です!なぜ主様は危険に身を置きたがるのですか?!」
そう言われて気づく
俺はゴブリン
ゴブリンの巣には俺に敵対感情を持つゴブリンが溢れている
だからと言って人里に降りたとして俺は無事でいられるだろうか
答えは否だ
ゴブリンと人が友好関係を築いていないのは巣の地獄絵図を見れば明らかだ
ならば俺を見た人間は俺を殺そうとする
そうなれば数の暴力のゴブリンと違い一騎当千の冒険者がいて俺を殺そうとする、っていう展開になる可能性がある、いや間違いなくそうなる
「もしかして俺ってどこにも行くところない感じ?」
「もしかしなくてもそうです!」
少し怒っているっぽい…
まぁ先程までの俺の発言は中々に常識外れだった
この世界については詳しく知らないが、概ねゲームの知識に当てはめても良さそうだ
「これからどうするかなー…」
神託は呆れ顔でこちらを見ている
(うぅ…俺はまだ自分がゴブリンって認めきれていないんだな)
「お前はここで死ぬんだよ」
その声を聞いて全身がピリピリする
「誰だ!」
俺のゴブリンの部分が危険信号を発する
「ヤバイこいつはヤバイ逃げろ」と…
「ゴブリンに名乗る意味は無い
逃げられると、思うなよ」
振り返るとそこにはこの世界に来て初めて見る人族の男がいた
誤字脱字教えてください
感想質問文句罵詈雑言なんでも聞きます
( *˙ω˙*)و グッ!
[神託]
神のお告げを形どったもの
神の言葉を力に変える