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山岸透也は小説を書いている

日常物を書きたくなったので描いていたら思いの他作業が進みロストゲンガーよりも自信のある作品に....。僕と主人公が同じ名なのは考えるのをサボったとご理解ください...。一応主人公に僕要素も含まれてますので多分問題無いでしょう!!



***


「と一や、透也(とうや)!」


高校の授業の合間に挟まれる休み時間。

教室内の騒がしい空間の中に俺はいた。

机に突っ伏して寝ているのが俺。

俺の近くで俺に声をかけているのは友人。

ここはわざわざ別クラスから来てくれている友人のためにも起きて上げるのが普通なんだろうが、俺は眠い、寝たい、寝続けたいの3コンボだ。

この生物としての欲求に勝てる自信を俺は持っていないので、仕方無く今でも声をかけ続ける友人を俺はスルーする。

うっすらとした意識の中でさえ眠いと感じる程だ。

明らかな睡眠不足だろう。

俺はまた意識が薄れていく感覚に身を任せて再び眠りにつこうとしたのだが...

「呼んでるんだからとっとと顔上げて返事しろアホ!!」

薄い紙の冊子...つまりノートだが、それで頭を思い切り叩かれた。

痛みと共に睡魔という悪魔が俺から去っていったようで、俺は何とか頭を上げる事ができた。

「なんだよ、颯天(はやて)。お前なら俺の寝不足理由をわかっているハズだろう」

俺は颯天に叩かれた頭を抑えながら言葉を返す。颯天の身長は俺とそう変わらないが、筋トレやランニングという帰宅部らしからぬ日課を持っている。颯天と『運動はニガテな部類』である俺がなぜ仲が良いのか、というのは長くなるので割愛させてもらう。

「寝不足なのは透也の自業自得だろ?ロストゲンガ一の続き、俺はもう2カ月も待ってるんだが...」

「....今日の2時過ぎにちゃんと第6話更新したぞ...お前宛てに小説のURLも送ったしな」

「マジか!朝は携帯開かねーから気が付かなかったわ。じゃあやっと続きが読めるんだな♪」

先程まで怒っていた颯天は嬉しそうに顔を緩めた。

颯天の言うロストゲンガーとは俺が今現在執筆中のネット小説である。

9月の半ばにふと小説を書きたくなり、勢いで1話2話と更新していたのだが5話あたりから更新が疎かになっていき、6話の更新は2カ月後の今日11月頃になってしまった。

「結構楽しみにしてたんだからな?今後も更新をサボるようなら俺が編集者の如く締め切り制度とか作っちまうぞ」

「一読者としての意見を通り越してサラっと恐ろしい事を言うな!...俺だって色々忙しいんだよ」

爽やかな笑顔の颯天とは対極的に透也は罰が悪そうにそう答えた。

「そりゃあ学校では生徒会あるだろうし声優志望として休日潰して色々やってんのも知ってるよ。あ、最近じゃラジオ番組にも出演してるんだっけか?」

「それだけ知っててよく俺に小説の締め切りなんて作ろうと考えたな。素直に怖いよお前」

「でも透也、声優志望のお前がなんで小説を書こうと思ったんだよ。別に小説家になろうなんて考えてる訳でもないんだろ?亅

「それは...何となく書きたくなったと言っているだろう。別に深い理由なんて無いぞ...」

「そんなに忙しいなら書くの辞めたって別にいいだろう?それに俺の更新催促だけで寝不足になるまで時間作って書くってのはおかしいと思う。何か別に理由があると思うんだが一」

「.........」

颯天の推測は正しいし理由はちゃんと別にある。

だが友人とはいえ他の人に話して良いのかと思うと良くはない。

すると授業開始5分前のチャイムが鳴り、颯天は諦めて自分の教室に戻っていった。

ナイスタイミングですチャイム先輩。

この日はこの時間のみ危機感を覚え、その後は何事も無く学校は終わった。



***


俺の名前は山岸透也(やまぎしとうや)

中学2年の頃に声優志望になり、今では色々やっている高校生。

とある理由で小説を執筆しているのだが.....。


「ハァ...今日の颯天(はやて)は鋭かったなぁ」

学校を終えた俺は自分の家に帰る。

高校から1人暮らしを始めたのでアパート住まいだ。

鍵を開けて部屋にはい.....る

ん?鍵が....開いてる?!

「マジかよ、泥棒とか勘弁して欲しいんだけど....」

高校生の1人暮らしだぞ。

何盗む物があるってんだ。

俺は意を決して部屋の扉を開け中を除き混む。

「ただいま一なんて...」

とりあえず誰もいないハズの部屋に挨拶をしてみた。

これで何事もなければ良いのだが、本当に泥棒がいたらヤバい事この上ない。

部屋にゆっくりと入っていきそっと扉を閉める。

「おっかえりなさ一い!」

ドタドタと足音をたてながら俺に突進してくる一人の少女。

「ぬぉへあぁっ!?」

あまりにも突然の事だったので不覚にも変な声を出してしまった。

(あさひ)ちゃん!?なんで君がこの部屋に?!っていうか鍵とかどーしたの!!」

「鍵は大家さんが合鍵を作ってくれましたよ?それに透也さんの部屋はもう私の部屋みたいなものなんですし」

「そんな訳あるか!!ってか大家さんも何してんだ....」

彼女は(あさひ)ちゃん。

簡単に言えば家出少女というやつだ。

今から1年半くらい前だろうか。

高校に入学すると同時に1人暮らしを始めた俺の元をいきなり訪ねるやいなや「1人暮らしのお兄さん!何か困っている事はありませんか?」と言って毎日のように俺の元に通うようになり、色々あって今では俺の部屋に住み込んでいる。

いつもは俺が帰ってくる後に帰ってくるので、合鍵の存在は初めて知ったぞ....。

「透也さん、もう夕食の準備出来てますよ!あ!アレやります?お風呂にする?食事にする?それとも....アタs」

「言わせないよ!?というかまだ旭ちゃん中学生でしょ!...ったく....夕食にしようか?」

俺の返事に「ハイ!」と笑顔全快で返してキッチンの方へトテトテと足どり軽く戻っていく旭ちゃん。

しかし彼女の事情を知っている俺はその姿に不安を感じずにはいられない。

「今日も何かあったんだろうな....家族絡みで」



***


そういえば、俺と旭ちゃんとの最初の出会いもこんな感じで彼女のペースだったっけな。


どーでしたかね?ロストゲンガーもこれに連動しつつ執筆していかねば...。誤字やアドバイス、ブックマーク等いただけると作業の励みになります。今後ともよろしくお願い致します!

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