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Second mission

私の脳がショートしてから早くも3秒.......


“フィリップ・ゼノン・クラリス"

彼は、そう言っていた。偽名の可能性も無きにしも非ずって言ってしまえばいいけど。

この色気に美貌、そして金髪にブルーアイっていう例に洩れない皇子サマ(フェイス)

本人でしょうねー。アルフォンス国の皇太子ご本人。



あれれ??私、かなりやばい人にからんだ?

やらかしたパターンですね。

誰だよ、こんなこと前に止めてくれなかったやつ。

マジ呪う。




と、いうことで、現実逃避はともかく、うん、逃げよう。

とにかく 、まずこの場所からは逃げよ。

敵前逃亡ナニソレオイシイノ?

お父さんごめんなさい、私軍人辞めます!

では、私は軍人ではないので、恥ずかしくもなんともない!


そんなこんなで、逃亡しようとしてゴソゴソとしていると、私のしようとすることを気づかれた。

ホント訓練で何習ってたんだよ、私。

フェロモンの鬼はは骨が軋むほど強く抱きしめて(モチロン、圧死させようとして)きた。

やばい、見えてる。見えてるよ、花畑。


そして、耳元で色気というなの冷気で怪しくささやいてきた。


「俺から逃げようなんて思うなよ。お前から言いよってきたんだぜ。エトリアの軍人さんよ。これからたっぷり話を聞いてやる。」


それからの動きは、彼の方が早かった。


呆気にとられる私を拘束したまま、二人の護衛と共に空港から外へ連行された。

そして、あれよあれよという間に、高そうな車に乗せられてしまった。


そんな呆れた目で見ないでください。護衛さん。

ちゃんと軍人ですって。え?コスプレじゃないよ!

ちゃんと公式の制服だって!

ちょっと、何ニヤニヤしてんのよぉ〜




☆☆☆☆☆



で、着いた先は、アルフォンス城でした。


まぁ、予想はしてたけど。てか、むしろ他にどっか可能性あったの??

彼がこの国の皇太子な訳だから、ここお家でしょ。

連れてこられたかったわけでは断じてない。

お城に憧れて「キラキラはーと」何て出してない。

ほら、逃げたんだけど、つかまったし.....


表門ではなく、裏門らしき所から車で入る。


そのまま肩を抱かれて、城内を歩く。

正直歩きにくいし、やめて欲しい....

この色気魔めっ。けっ。


にしても、さすがというか、大きなお城だ。

裏の方なのに、この大きさって、表はどーなってんだろ。想像するのもこわい。

だって、大国だもんね。この国。

その皇太子に刃向かった私って.....勇者じゃね?


そんなこんなで、城内をキョロキョロと見回すうちに、目的地に着いたようだ。

もう少し美術品を見ていたかったのに。

ここやっぱ、お城風の美術館だよ。

あ、何か手元の銅像をいじってる。

高そうだなぁ。いいの触っても?

そんな現実逃避をしている少しの間で、銅像の後ろの絵が少しずれた。

あれが、隠し通路か。中々に巧妙なり。



のんびりと考えている内に、一つの部屋についた 。かなりの大きさだ。

お風呂もキッチンもトイレもある。

さながら普通のアパートのようだ。高級品ばっかりだけど。

ただ、一つ残念なのは、窓が上のほうに一つだけ。

しかも、鉄格子つき。

ここ何用の部屋??

イケメンも付いてくるオプション追加でおいくらでしょう?

まー仕方ない。監禁されたお姫様ポジを楽しむか。


なんて思えるか!!

禁酒します!禁酒するから

お願いします。私をここからだしてーーーー!









☆☆☆☆☆













あ〜あ、どうしよっかな。逃げよかな。



あの後、私をだっだっ広い部屋に突っ込んだ皇太子サマは用事があるとかでどこかへと消えてしまった。


さて、これ幸いと、今、私は逃亡方法を考え中なんですが、んーキツいわ、キツイ。

監視がクオリティ高い。


なんて言ったって、窓は、ただ一つの鉄格子付き。

扉は、よろしく金属の二重構造、もしかしたら三重かもしれない。その上、その先は石だろう。

扉仕掛けが見るからに、古いからこそ強いんですオーラ出てたし。

で、予想せずとも、どこの壁も超絶分厚いんですが?


 

どぉーやってにげろというんですかぁぁぁぁ

ムリだね、絶対にムリ。1ミリも外に出れない。



え??なんで、そんなことがわかっるのかって?

いやー、腐っても‘‘元’’軍人ですから。さっき辞めたから、“元"ね。

調べ方や知識ぐらいは持ってます。

方法は企業秘密で言えません。

 


にしても、どーしようかな逃亡。

逃げるのは決めたのはいいが、方法がほぼない。

まー考えられる方法は、以下4ツ


1:出してくださいって、皇太子に言う。

2:扉が空いた瞬間に、全速力ダッシュ。

3:死んだふり、からの死体として出る。

4:窓から。



考証していくと、まず1番は不可能。

出してくれで出してくれたら、捕まらない。

これぞ、警察の原理だね。


で、2番もちょっと辛いかな。

あの、皇太子は腕が立つだろうしな〜

城の中を走って逃げるとか、ほぼ論外。

精神的に狂ったら、オンナ捨ててやるとする。


じゃぁ〜、やっぱり3番!!

やってみる?一回やってみる??

私、一回やってみたかったんだよね〜。

訓練兵時代に一番得意な変装が死体だったし、いける気がする。

今の場合、これ幸いと、殺されるのがオチ。却下。


すると、最後か......窓ね〜、ギリギリ行けるかもな。

この高さだと、登ることはできる。イスを使えば。

後は、鉄格子を破壊するとこか。ちまちま、削ってみるしかないかな。

監視カメラはないから、今のところ。隠しカメラも。



と、いうことで、4番に決定します!

思い立ったが吉日!いざ、鉄格子を削りにゆかん!





 



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