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詩集 大好きだったひと

桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿

作者: 小日向冬子

今年も迎えるこの季節

花びらかすめる春いちばん

ごつごつひねたあの枝に

咲き始めたのは白い花


苦労知らずの桜より

寒さとたたかい花開く

負けない媚びない梅が好き


切られて腐る桜より

切られてやっと強くなる

けなげな梅が

この枝が


二人おんなじこの花を

見つめてられたら

きっとまだ

一緒にいられた

そしてまた

花咲く季節を越えられた


今年も迎えたこの季節

花びらかすめる春いちばん

梅切りながら

想い切る


そして私は強くなる

ひと枝ごとに強くなる

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