第1話 目覚め
「・・・・・・うぅ、眩しぃ・・・・って、何所だここ!?」
俺、龍宮虎牙は、動揺していた。
気が付いたら、なんかよく解らん所に倒れていた。
「おいおい、何所だよここは!?いやいや!ここは、落ち着いて状況を把握するのが先決だ。って、言っても俺にわかる事と言ったら・・・。」
周りを見渡してみると、在るのは林と少し深い森、ここまでなら恐らく日本中を探せば1つや2つ当てはまる所は在るだろう。
だが、ここが現代ではない事が否応無く解ってしまう事が三つあった。それは---
「・・・やっぱりここが、現代じゃないって事か。だって、セメントで舗装されてない地面。そして、何所まで見渡してもビルひとつ見えない後景。さらに、見える範囲には民家もなしか・・。」
「最初の二つくらいなら田舎って事で納得も出来るけど、これだけ揃うとやっぱり解っちまうよな~。なぜって、誰か忘れたがこんな事を言ってたからさ。『日本の住宅事情はそんなに甘くねぇ!』って。」
そういえば、俺は何でこんな所に居るんだ?記憶を辿れば何か解るかも!ええっと・・・・
「たしか、終業式が終わって『今日から夏休みだ!ゲーム三昧だ!』ってんで、休み中に買出しに出るのもだるいからって、一気に買い込んだんだよな。」
記憶の通り、俺が倒れていたすぐ隣に野菜の詰まった袋や米袋の詰まったダンボールを積んだ折り畳み式の台車が在った。
「それから昼飯用・晩飯用、それから明日の朝飯用にコンビニで、おにぎり×10と弁当×6と水2ℓを6本入りの箱で1箱買ったんだよな。」
それを入れたリュック(軍隊御用達のでかい・ゴツイ・丈夫の三拍子揃ったやつ)もちゃんと台車の隣にあった。
「そのあとは・・・・・え?あれ?思い出せない。たしか、コンビニを出ようとして出入り口で台車が何かに引っ掛かって、台車が倒れそうになって・・・・。」
駄目だ、これ以上は思い出せない。
「まあ、ここが何所にしろひとまずはどこか人の居るところに行こう。そうすれば、いつの時代か解るだろ♪」
え?何でそんなにポジティブなのかって?だって、ギャルゲーやエロゲーだったら、こういうのって、タイムスリップ系の展開でしょ?
それに海外でも大体は相手が日本語を話してくれるだろうから安心安心。これもゲームだったらだけどね。
それに、俺は英語得意だよ。外人に道聞かれて英語で教えるくらいには。
「さてと、そろそろ行くか。それにしても運が良いのやら悪いのやら。」
だって、食材を買い込んだ日に飛ばされるんだから。これが『怪我の功名』って、言うんだろうな。
「これからどうなる事やら。まあ、食い物も水も在るし木刀もあるから何とかなるだろ。」
え?なんで、学校帰りに木刀や台車なんか持ってるかって?そんなの決まってるじゃん。俺が、優等生じゃないからさ♪
初めての投稿です。投稿するまでにいろいろ手直ししました。
とくに、あらすじは最初に書いたやつのが良かったんですが、間違って消しちまって、書き直そうにも結構長く書いてたので、思い出せなくなってしまい、こんな、あらすじになってしまいました。
さて、主人公の初期装備を大雑把に書いときます。
・服、長ラン、ドカン、革靴。
・リュック内、Tシャツ、Yシャツ、ジャージ。
・武器、木刀、サバイバルナイフ・・・etc
てな、感じです。
更新は一応、不定期という事で、感想・ご指摘ありましたら送って下さい。
ではではノシ