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第4話

 マリアらとの再会から数日後の、ある放課後の事。

 俺はランドに呼び出されて、校内にある彼の工房へと足を運んでいた。



「お、来たか。まぁ入れよ」


「お邪魔しま〜す」



 床には金敷、金槌、炉にふいご。

 壁やその周辺には、彼に依頼して修理・精錬されたであろう槍や斧、短剣などの武具類が立て掛けられており、その光景はまさに鍛冶屋そのものと言っても過言ではないだろう。



「ほれ、約束の盾な」


「あぁ、いつも悪いな」


「いやいや。使えそうな新機能がついたし、俺としても大満足だ」



 礼を述べ盾を受け取った瞬間、その一言で俺の動きが固まってゆくのを感じる。 ランド、お前今何て言った…?

 ギギギッと、錆び付いたブリキのおもちゃの様にゆっくりとした動きでランドの顔を見つめる。



「で、悪いんだがそれの運用結果をレポートとして提出しなきゃならないんだが、いいか?」


「…。俺の自主練場所でよければ」


「オッケー。あ、待ってくれ。今準備するから」



 半ば諦めにも近い返事をして部屋を後にしようとすると、ランドは慌ただしく片付けを済ませ、制服の上着を羽織り駆け寄って来ると、そのまま職員室へ向かうと言うのでしばし待つ事に。

 そんな、職員室へと向かうランドを見送りつつ、俺は戻って来た盾を見つめる。 俺の使用しているのは、騎兵用のカイトシールドを歩兵用に改良した、俗に言うヒーターシールドと呼ばれる物。

 本来、ダンジョン等に入る際はバックラーやラウンドシールドの様な円形の方が軽くて小回りも利くので好んで扱われる傾向にある。

 だが、円盾だと守りに使える面積が少なく、防御面に不安が残ってしまう。

 かと言って、カイトシールドの様な騎兵用の盾では防御に使える面積は十分あるものの、ダンジョン内ではかさばってしまい扱いにくい。

 そう言った経緯もあり、俺は双方のちょうど中間とも言えようこの盾を愛用しているのだ。



「悪い、待たせたな」


「おつかれ。んじゃ、行くか」



 速足で戻って来たランドを連れ立って、俺達は下駄箱へと向かい歩き始める。

 その道すがら、ランドは語る。



「今度のは、もう絶対壊れる事は無いから安心していいぜ」


「? どういう事だ?」


「お前、一年の時の授業ちゃんと聞いてたのかよ…。絶対に壊れないって言えば?」


「…。も、もしかして…魔石か!?」


「もしかしなくてもそうだよ」



 俺の回答に苦笑しながらも、ランドはその答えが正解である意思を示す。

 魔石…。正しくは魔法宝石と呼ばれている物で、宝石に魔力が込められた一風変わった鉱物だ。 既に加工された宝石からでは絶対に作る事が出来ず、必ず原石から加工しながら魔力を込めなければならない。

 入手が難しく、また入手したとしてもそれを織り混ぜた武具の製造成功確率も、通常のそれよりも低くなる。

 が、その恩恵は素晴らしく、魔石を織り混ぜて製造された武具は、決して折れず、曲がらず、欠けずと、まさに武具の理想系とも言える仕上がりとなる。

 故に魔石以上に入手が困難とされている。が、しかしながらアーベントイア内でも決して多くは無いが割と流通しているという事実もある為、俺の様にその説に疑問を抱く人間も少なからずいるのだ…。



「あ、弘前君!!」


「ん…?」


 そんな折、ふと正面から見知った金髪少女と、その後を見た事の無い蒼髪の少女と共にこちらへ向かって来る。

 金髪少女が走る度、豊かに実った双丘が上下に揺れるそれは、まさに破壊力満天といった所か。

 隣にいたランドもまた同様の事を思ったのだろう。心なしかその顔が赤かったのはきっと気のせいではないだろう…。

 そんな俺らの心の内を知ってか知らずか、目の前の少女は目の前までやって来ると、呼吸を整えつつこう告げるのであった。



「弘前君、今すぐ一緒に来て!!」


「い、一体どうしたんだ?」


「三春ちゃんが、生徒会長さんと戦闘を始めちゃったの!!」


 途端、俺らは揃って深い溜め息を吐く。

 “またか”、と…。



「とりあえず、場所は?」


「校庭のど真ん中。まったく、放課後で人がひしめいてる中よくやるよ、あの会長様は…」



 弘樹の問いに、青髪少女が溜め息を吐きながらそう答え、項垂れる。



「えっと、君は…?」


「あ、ごめん。私は…」


「ミル、話は後にしてとっとと校庭へ向かうぞ」


「ちょっとランちゃん、マリアの彼氏に自己紹介位させてよっ!!」


「ちょ、彼氏って!? べ、別に俺はそんな御大層なもんじゃ…」


「そ、そうだよ!! 何言ってるんだよミルったら…」


 ミル(と言うらしい)の突飛な発言にすかさず反応を示す俺とマリア。

 見るとマリアは顔を真っ赤にして俯いてしまうし、俺は俺で妙なドキドキに苛まれるわ…。

 そんなドタバタしながらも、俺達は一路、現場である校庭へと向かうのであった…。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


 外履きに履き替え、校庭へと飛び出すと、そこには物凄い数の野次馬が人垣を形成していた。

 そんな周囲の視線の先、帰りの生徒で賑わう校門の付近にその当事者達はいた。



「はぁっ!!」


「遅いっ!!」



 ガキッと鈍い金属音が辺りに反響し、鼓膜を揺さぶる。

 左正面には、長い銀髪と青白い戦鉤を構えた幼馴染み 舞鶴三春の姿。

 右正面には、短いライトグリーンの髪にゆうに2m以上はあろう赤い斧槍ハルバードを構えるアーベントイア現生徒会長 エリー=スペリオルの姿がそこにはあった。



「きょ、今日こそ…参ったって……言わせてあげるわ…」

「そ……それは、こっちの…セリフ、ですわ……っ…」



 二人の様子を見る限り、かなり長い事やりあっていた様に見受けられる。

 このままでは、最悪大けがにでも繋がりかねない。

 そう考えた俺は、二人の間へと割って入ろうとする。



「ちょ、待て待て!! あの二人の中へわざわざ割って入る必要無いだろ!!」


「そうだよ、そんな事したら弘前君が跡形もなくこの地上から消し飛んじゃうよ!!」


「マリア、それはさすがに酷いんじゃ…」



 一部物凄い事を言ってのけたが、皆一様に俺を止めようとする。

 事実、あの中に飛び込んで生きて帰れる自信は無い。 だがだからと言ってこのまま手をこまねいて見ているのはどうにも歯痒い。



「いっその事、何かで注意を逸らせればいいんだけど…」


「…。それだ。ひろ!!」


「な、何だ?」


「その盾…投げろ」


「……は?」


「盾の新機能だよ。そいつ、投擲出来る様になってるんだよ!!」


「はぁ!?」


「ちなみにその盾についてる固定用のバンドは私のお手製で、魔石の力に反応するマジックアイテムで出来てるの」


「い、いろいろと言いたい所だが、今はそれを使う他なさそうだな…」



 文句を言いたい気持ちを抑えつつも、俺はランドに使い方を聞く。

 説明によると、音声により事前に認識された技の名前を唱える事で魔力が働き、バンドから分離しての投擲が出来る仕組みとなっている。

 しかしながら勝手に飛び出すワケではなく、それの投擲自体は使用者自らが行う必要があるそうだ。



「扱い方は大体わかった。それで、肝心の技の名前は?」


「それはな…」



 ランドは俺の耳元でほしょほしょと囁く。

 正直、耳元がこそばゆいと一瞬思うものの、そんな思いも技の名を聞いた瞬間吹き飛んだ。



「…。どうなんだよ、そのネーミングは」


「あ、動いたっ!!」


「ちぃっ!!」



 ミルの声に反応し視線を二人に戻す。

 残る体力を振り絞り、己が武器を手に猛然と地を駆ける。


「バスター…」



 盾を嵌めた左腕を後方へと振りかぶる。

 一瞬だけキラリと光ると、突如として盾本体が回転運動を開始。勢い良く回り始める。



「シーールド!!」



 その勢いを殺す事なく、俺は狙いを定め一気に腕を振るい前方へと振り抜く。

 盾は回転を続けたまま、風を切り真っ直ぐに飛んで行く。

 それはぐんぐんと加速を続け、そして…



「「きゃっ!!」」



 交錯しようとした彼女らの武器を払いのけ、弧を描く様にして上昇する。

 その手から武器を手放してしまう格好となった二人は、払いのけられた時の衝撃で後ろへと飛ばされ、尻もちをつく。



「な、何、今の…」


「盾…ですわね…」



 上空を舞う盾を目で追いつつ、打った箇所を擦りながら立ち上がる。

 そして盾が持ち主たる俺の腕に戻って来る。

 瞬間、二人と目が合う。そして彼女らは一気に駆け出し…



「ちょっと弘前、危ないじゃないのよっ!!」

「鷹岡君!! 何考えてらっしゃるの、あなたは!!」



 詰め寄って浴びせられる批難の声。

 一瞬それにたじろぎはするものの、俺は反論を述べる。



「あのなぁ…。人でごった返してる中で、ンな物騒な長得物モン振り回してたらどうなるかわかってんのか!? それと、毎度毎度お前らの仲裁に駆り出される俺の身にもなりやがれ!!」


 俺の言葉に視線を逸らしつつ、今度は二人が後ろへと後退る。



「そもそもエリー、君は生徒会長だろ? 皆の模範となる立場の君が風紀を乱してどうすんだ。本末転倒もいい所だ」


「で、ですが…」


「ですがじゃない!! 風紀を乱す事、それ即ち人として絶対にやってはならないって言ったのは君だろ? それを、自分から率先して破ってどうするんだ」


「うっ…」


「うわぁ、だっさ…」


「なんですって!?」


「やめろ三春。お前もお前だ。毎度毎度顔を合わせる度にケンカしやがって…」


「うぐっ…」


「あら、いい気味です」


「…もういっぺん殺る?」


「上等です」


「いい加減にしろ、お前ら!!」


 再び武器を構え睨みあう二人に、俺は一喝する。



「ったく、ちょっとは仲良く出来ないのかよ」


「「無理!!(です!!」」


「…。ですよね〜…。期待した俺がバカだった」



 そんな簡単に仲良く出来てたら、今頃こんなに苦労してないよなと、心の中で溜め息を吐く。



「いっそのこと、恋でもすれば少しはおとなしくなるんじゃないかしら?」


「って、先輩いつの間に!?」



 どうしたもんかと思案していると、突如現れたリベイラ先輩がそんな事を言って来る。

 確かに、彼氏の一人でも出来れば少しは大人しくなってくれそうだとは思う。



「で、そういう提案が出たんだが、いたりするのか?」

「え!? あ、えっと…」


「そ、その…」



 途端、顔を真っ赤にしながら辺りをキョロキョロと見回したりと、実に見てて面白い反応を示す二人を見て、笑ったり、ニヤニヤしたりと皆がそれを微笑ましく眺めている。

 そういや三春はともかく、エリーには意中のお相手がいるとか、風の噂でだが聞いた事があるのを思い出す。



「なんだ、なら話は早いな。それで、一体誰なんだ?」


「「そ、それは」」


「それは…?」


「「って、言えるワケ無いでしょ、おバカ!!」」



 刹那、脳天に二人の拳が交互に突き刺さる。



「ぐぉぉおおおおお…」


「弘前さん、あんまりからかってはいけませんよ?」


 頭を押さえながらうずくまる俺に、リベイラ先輩は、めっと追い打ちのデコピンを打ち込んで来る。



「は、はぁ。わかってはいますが、つい。だけど、毎度毎度この二人の面倒見なきゃならないんですから、この位は多目に見て欲しいかな、なんて…」


「くすっ、程々に♪」


「善処します♪ さて、二人とも…」


「「?」」


「お迎えだぜ?」



 復活を果たし、立ち上がると彼女らに声をかけ、その後ろを指差す。

 瞬間、彼女らの顔が一気に青ざめていった。



「はい、ご苦労です。後はこっちで引き受けますね♪」


「「せ、先生!?」」


そこには、我らが担任が極上スマイルで待ち構えていたのだった。



「さて二人とも、覚悟はいいかしら?」


「ちょ、助け…」


「無理だな」


「無理だろ」


「無理、ですね…」


「無理でしょ」


「ちょっと、無理かしら…」


「「そんな!?」」



 救いを求めるも、皆からの無理コールによって願いは見事一蹴される。



「は〜い、それじゃ行きますよ。いい子にして罰を受ければ、後で弘前君がアイス買ってくれますからね〜♪」


「あのぉ、先生? 何で俺が?」


「…そういう事なら」


「まぁ、素直に罰を受けましょう…」


「って、既に二人の間じゃ決定事項なの!?」


 先生の一言と、彼女に引き摺られたまま納得する二人に対し、俺はツッコまずにはいられなかった。

 この間も奢ったばっかりなのに。

 そう思いつつ、俺は財布の中身との戦いをまたも強いられる事となったのであった。

 ちなみに後日、この騒動の鎮圧による功績と、ランドとミルの提出したレポートを見た先生により、魔石武具となった俺の盾と、それに付与されたる投擲機能 バスターシールドが正式に認められる事となったのは、ここだけの話である。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼


「ごめんね、付き合ってもらって」


「いいって。どの道夕方の訓練以外に特にやる事も無かったし」


「それでも、だよ」



 学園からの帰り道、俺はマリアの用事に付き合うべく、通学路途中にある商店街マーケットエリアに来ていた。

 彼女はその手に小さめの紙袋を、俺の腕には野菜や果物などの生鮮食品が詰め込まれた大きめの紙袋が一つ。

 それらを抱え、並んで歩いていると、マリアは申し訳ないとばかりに謝罪の言葉を述べる。



「それに、女の子にこれだけの荷物持たせたまま俺だけ何も持たないのも、な…」


 妙に照れくさくなり明後日の方を向く。

 そんな俺を見たマリアはと言うと、くすりと笑い、そのまま再び視線を前に戻す。



「皆も来られればよかったんだけどな。そうすればもう少しいろいろと買えただろう?」


 この場にはいない皆を引き合いに出し、俺は話題を作ろうとする。

 ランドとミルは、先程の一件で盾の運用は成功と判断し、急ぎ校内へと引き返しレポートを仕上げに向かった。

 三春とエリーに至ってはアギト先生のお説教及び罰ゲームと言う名の校内清掃につき、恐らくは夜になるまで戻って来れないだろう。 リベイラ先輩も、クラスの友人らに誘われてどこかへ行ってしまった為、必然的に俺とマリアだけがその場に取り残された。

 特にする事も無かった俺達もそのまま帰ろうとしたが、休日用の食材を買い忘れていたらしく、こうして寄り道ついでに荷物持ちを買って出たワケである。



「そうだね。でも、今は弘前君がいるし、大丈夫だよ」


「そ、そっか」



 再び訪れる沈黙。

 だが、そんな沈黙も長くは続かなかった。何故なら…


「あ、今の音…」


「すまん、俺の腹の虫だわ…」



 二人の間の静寂を破ったのは、気の利いた言葉でも何でもない、俺の腹の虫。

 そんな俺を見て、マリアはくすくすと笑っている。


「弘前君」


「ん?」



 声をかけられ横を振り向く。

 マリアは包みの中から、先程買ったパンを取り出し、こちらへと差し出している。



「これ、よかったら食べて」


「ありがとう。だけど、今はこの通りだし」



 両手を塞ぐ紙袋を掲げ、手が使えない事をアピールする。

 そんな俺を見て、彼女は数秒程思案する。すると…



「ひ、弘前君。そのまま口開けてもらえるかな?」


「わ、わかった…」



 すぐに彼女のやろうとしていた意図を察し、俺は少し屈み気味になるとそのまま顔を近付ける。

 そして彼女の差し出したパンに、そのままかぶりつく。

 口の中に広がるほんのりと甘みのある味わい。


「ん…これ、美味いな…」


「でしょ?」


「あぁ。ほんのりと甘い…これ、恐らくカスタードか何かと一緒に練り込んであるな」


「凄い、よくわかったね。私、パン屋さんに聞くまで全然わからなかったのに…」


「そうだったのか…。って言うか、それって企業秘密じゃないのか、普通…」


「えっと、何か特別に教えてもらっちゃったの」


「そ、そうか…」


 おいパン屋、いいのかよそれで…。

 などと心の中でツッコミつつ苦笑していると、急にざわめきが賑わいとは別の物へと変わってゆくのに気付き、顔を上げる。

 よく見ると、皆一様に店を閉め始めたり、付近で路上パフォーマンスをしている人々は商売道具を片付け始めたりと、その様子は実に慌ただしかった…。



「な、何なの?」


「いや、俺にもさっぱり……いや、待て」



 足を止め、荷物を一度足元へと置くと、俺はそのまま地面に手を付き、意識を研ぎ澄ませる。

 微かにだが、何か震動の様な物が掌へと伝わって来る。



「何かが、こっちに来てる…?」


「え…な、何かって…」



 そんな俺の言葉に、マリアは動揺したのか、辺りをキョロキョロと見回し始める。



「まだここから少し距離はあるが…。何かが群れで近付いてるんだろう…」

「えぇ!? で、でもどうして…」


「伝わって来る震動が規則的な時と不規則な時と混在している。だから単一ではなく複数なんだってね」


「よくわかるね…」


「母さんから教わったんだ。様子が変だと思ったら、地面でも壁でもいいから手で触れて感じなさい。そこから振動が伝われば、それは何か生き物がいる証拠だからってね」



 そう説明すると、マリアも俺と同様に地面に手を触れ始める。



「ん〜…。よくわからないかな」


「まぁ、慣れの問題かな。慣れた旅の商人とかになると、立っているだけでわかる位だし」


「あ、だから皆急いでお店を閉めちゃったんだね」


「そういう事。…マリア」


「う、うん…」

 そこで俺達は気付く。

 周囲にはもう、人っ子一人いない事に…。

 加えて正面に、遠巻きながらも砂塵らしき物も確認出来た。



「…。逃げるぞ!!」


「う、うん!!」



 このままではまずい。そう頭の中で警鐘が鳴り響く。

 その手に荷物を抱えたまま、俺達は急ぎその場を離れる。

 こちらに向かい、真っ直ぐに迫る“何か”から、急ぎ逃れる為に……。

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