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マリー・グランヒルは愛を教えたい  作者: kwkou
三章 マリー・グランヒルの友達への道
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34話 穏やかな夜

モチベって大事なんやなって

 あのあと私たちは何事もなく合流することができ、そのあと騎士団も合流し、ようやくひと段落した。

 マリー様はあのあとみんなと合流した途端その場で倒れ、寝てしまった。

 

 それほどまでに彼女は精神的に疲れていたのだろう。今だって私を握る手の力は弱まっておらず、体はまだ少し震えているのだ。

 それをみていると、本当に助けられてよかったと思う。


 あのあとすぐにグラーム家の両親が謝ってきたけど、向こうも別に警備が弱かったとかそういうわけではなかったので特に向こうが悪いとは思わなかった。

 ただ、これからは向こうの家にボディガードがさらに増えるのは間違えがないだろう。

 

 私はマリー様を休ませるためにも今日はもう帰ることにした。


「それではミリー様方、いろいろありましたがありがとうございました。」


「ええ、こちらこそ。本当にごめんなさいね、」


「はい、それでは」


「あ、待ってちょうだい…これを持って行って」


 そういうと、彼女はポケットから一枚の手紙のようなものを取り出した。


「…これは?」


「…私の過去について書かれたものよ」


「…どうしてそんなものを」


「今回の誘拐事件にも、クラメルにも関わりがあるからよ」


「え?」


「詳しいことはそこに書いてあるわ。だから今日はもうマリーさんを休ませてあげてちょうだい。」


「…そうですね、わかりました。こちらは私が責任を持って渡しておきます」


***


「ん、あれ?家?あ、私寝ちゃってたんだ…」


「おはようございますマリー様、よく寝れましたか?」


 目が覚めるととても見覚えのある、私の部屋についていた。

 どうやらあのあと私は倒れるように寝てしまいそのまま家まで連れて行ってもらったらしい。


「ごめんねルイちゃんいろいろ迷惑かけちゃって」


「大丈夫ですよ。今回は大変でしたね」


「うん、今回は本当に怖かった。本当に死ぬんじゃないかって…はは、今でもまだ体、震えてる。」


「…わっ、」


「大丈夫ですよマリー様。私がついていますから、だからもう怖がる必要なんてないんですよ」


 私がまた、弱音を吐くとルイちゃんはまた私のことを抱きしめてくれる。

 心臓の鼓動や温もり、彼女の声が私の震えを少しずつ止めてくれる。


「…ん、ありがとうルイちゃん、」


「ふふ、どういたしまして。」


***


「そういえば、ミリーさんとマオさんから手紙をもらいましたよ」


「え?ミリーさんだけじゃなくマオさんからも来たの?」


「はい、なのでまた気持ちが落ち着いた時でもみておいてください。どうやら二人とも結構大切な情報らしいので…」


 ミリーさんの方はあの日の夜の話の続きとして、

マオさんの話はなんなんだろうか?

 そういえば調べ物をしてくれてるって言ってたっけ?


「うーん、考えてもわかんないや。明日帰ってきたら読んでみようかな?」


「はい、そうしてください。今日ももう遅いですし、もう寝ましょう。…マリー様。では、おやすみなさい」


 ルイちゃんはそう言って私の目の前から離れて行こうとする。

 また、私が一人になってしまう…


「…!マリー様?」


「…行かないで。お願い…私を、一人にしないで…」


「…そうですね、今日は一緒に寝ましょう」


「うん、ありがとう…」


 静かな夜は寂しい夜。特に今日はいつもよりもとても寂しい。

 だけど大丈夫…。今日はいつもよりも温かいから。

 だから寝る前にお礼を言わないとね…


「ありがとう、ルイ」

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