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マリー・グランヒルは愛を教えたい  作者: kwkou
一章 マリー・グランヒルは学校になじみたい
3/56

3話 学食

昼休み、私はメリーちゃんと共に学食に来ていた。

 

「マリーちゃんはここ、初めてだよね。メリーが色々紹介してあげるよ。」


「ありがとう、色々教えてもらうね」


 学園にはいろんなお店があった。どうやら食券を買ってもらいに行くという制度らしい。

 メニューを見ると多種多様な料理があった。どれもとても美味しそうで悩ましいところである。


「ここの料理どれも美味しいから迷うんだよね。マリーちゃんは何頼むの?」


「いま考え中……」


「ちなみにメリーのおすすめは日変わり定食だよ。その日の気候や体調に合うような料理が出てくるんだよ」


「へー、じゃあそれにしようかな」


****


「うわぁ、美味しそう。」


私は取り出し口にある日替わり料理を見て思わずそうこぼす。

 今日の料理は生姜焼き定食である。

内容は生姜焼きと味噌汁、ご飯に漬物と定番のものである。

 しかし、盛り付けのバランスや色合い、香りなどが明らかに普通と違っており少し油断すると涎が出てしまいそうなぐらいだ。


「正直、少し舐めてたわ。この学園の食堂。」


「でっしょ〜。メリーも最初はそうなったもん。」


「いやなんでメリーちゃんが威張ってるのよ…」


 メリーちゃんのドヤ顔に私はそうツッコミを入れた。それと同時に私達は周りを見渡し座れる席を探す。


「うわぁ…ほぼ満席だ」


「うちの学校生徒がとても多いから学食の席、取り合いになることが多いの。何人かは取り合いが嫌で弁当で済ます子もいるんだって」



「ふ〜ん。……おっ、会いてる席みっけ」


「本当!じゃあそこ行こう。」


 私は窓際で人が座っていない席を見つけた。よく見るとちょうど2人分席がいていることがわかる。


「…にしても、こんなに人がいるのになんであそこだけ座ってないんだろう。」


「まぁ、ラッキーてことでありがたく座らせてもらおうよ。」


そう言って私たちはその席に近づいた。

そして何故その席の近くに誰もいないかがわかった。

 何故ならそこには窓際に座るクラメルがいたからだ。


 私はクラメルを見つけ何故周りに誰もいないか察する。ちらっと後ろを見るとメリーちゃんが怯えているのを感じ取った。

 少し周りを見てもなんとなく私達を心配するような瞳でいろんな令嬢が見ている気がした。

そんな様子を見ていてわたしは少し苛立ちを覚える。いくらひどい噂があったとしてもそれが本当かどうかわからないのにここまでの迫害を受けるというのはもはやいじめの域である。


「メリーちゃん行くよ。


「えっ。でもマリーちゃん……、」


「大丈夫、ただご飯を食べるだけでしょ」


「…………うん、わかった」


 わたしがそういうと、メリーちゃんは渋々了承する。私の我儘に付き合わせて申し訳ないという気持ちを抱きながらわたしはクラメルの隣に座った。


「お隣失礼します。クラメル様」


 一瞬彼女は驚くような仕草をしたが、すぐに自分のご飯を食べ始めていた。

 どうやら彼女は私と話す気はないらしい。


「…まあいいか。じゃあメリーちゃん食べようか」


「…うん!」


そう言って私たちはご飯を食べ始める。

 クラメルについて考えると何かモヤモヤして心がチクリと痛くなる気がするのを気にしつつ。


ーーちなみに生姜焼きはとても絶品だった。


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