ー初体験の章ー モンスター図鑑 その2
・アンデッド・ドッグ
このモンスターのほとんどは、生前、ニンゲンに虐待を受けて、ニンゲンに対して、恨みを残して死んだ犬たちの成れの果て。ニンゲンを視ると、それが女子供であろうが容赦なく、襲い掛かってくる。
水の魔法、特に水の浄化で、昇天させることを行政や冒険者ギルドも奨励している。
特殊攻撃:特になし
・幽霊 : モンスター危険度:D
世に未練を残し、死んでいったニンゲン、魔物、そして動物たちの霊魂が自然界に溢れる魔力を吸い込み、半魔法生物となってしまったモノ。
ニンゲンの湿っぽい話が大好物であり、特に夜に怪談話をしていると、いつの間にか、後ろに立たれていたりする。最悪の場合、憑依されてしまい、そのモノは自我を奪われて、暴れまわることになる。
アンデット系や、幽霊系は、水の魔法を恐れ慄き、火の魔法に吸い寄せられるという特質を持つ。
特殊攻撃:憑依
・幽体の雲 : モンスター危険度:Dの上
魔力が込められたガス状の集合体。たまに意思を持っていたりする個体もちらほらと。幽体の雲の身体であるガスを吸い込むと、吐き気、眩暈などのバッドステータスに。
通常の幽霊よりかは強いモンスターであり、幽霊を指揮下に置く場合もある。
幽体の雲は魔法生物であるため、ガスの中心部辺りに核が存在する。どの魔法生物でもそうなのだが、核を魔道具店がそこそこの値段で買い取ってくれる。
特殊攻撃:ガスを吸い込ませることにより、相手をバッドステータスにする。
・幽火の玉 : モンスター危険度:F
幽霊とセットで現る。別名:ヒトダマとも。自ら襲ってくることは稀。
特殊攻撃:特になし
・生きる絵画 : モンスター危険度:Dの上
名前の通り、生きている絵そのもの。その紙に書かれている絵は、様々なモノがあり、裸婦や、宗教画のモノも存在する。
意外なことだが、こいつは魔法生物では無い。れっきとした謎の生命体であり、薄いその身体の中には、ぎっしりと臓器が詰まっている。それを知らずに、刃物で傷つけると、大量の謎の液体を喰らうことになる。
・呪いの人形 : モンスター危険度:Dの下
使い古された人形などに幽霊が宿り、自分の意思で動けるようになってしまったモノたちの相称。特に、西の大陸:ポルト=ペイン産で、金髪の女性を模した人形を指す場合が多い。
寝ているニンゲンの枕元に立ったり、掛け布団の上で跳ねまわったりなど、迷惑千万である。しかし、こいつを怒らせると、人形の背丈ほどもある針をどこからか取り出して、それで攻撃してくるので厄介極まりない。
特殊攻撃:特になし
・悪魔の人形 : モンスター危険度:Cの上
呪いの人形シリーズの最上位種であり、幽霊ではなく、悪魔が宿っていると言われている。
その動きは過敏で、さらには武器であるカミソリを巧みに振り回し、個体によってはB級冒険者でも手こずるほどである。
だが、こいつの厄介なところは、動きの俊敏さでは無く、徒党の中でも、弱っているモノや、実力の劣るモノを優先的に狙ってくることである。
特殊攻撃:隠れる、不意打ち
・ヤカン・ナイト : モンスター危険度:C
その体内に、銀貨を蓄える性質を持っている魔法生物。もちろん、その銀貨は、こいつが生息している館や城、もしくはダンジョンの主のモノである。
ヤカンと言うだけあって、身体は金属でできており、防御力が非常に高く、刃物系の武器で叩くと刃こぼれしてしまう程である。
ヤカンシリーズには、ヤカン・ポーン、ヤカン・クイーン、ヤカン・キングも存在し、それぞれ、体内にお金や宝石などを蓄えている。
特殊攻撃:特になし