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一体目 転移

「ここは……」


「目がさめたか」


声がした方を向くと金髪のイケメンがこっちを見ていた。


「あのここはいったい。それにあなたは誰ですか」


「私は君の世界でいうところの神のようなものだ。そしてここは死んだ者を呼び寄せ話をするために私が作った世界。君には今から違う世界で生まれ変わってもらうためにここに呼んだのだ」


「なっ! 俺は死んだんですか!」


昨日は普通に布団にはいってねてたよな。いったいなぜ……


「覚えていないのも無理はない……寝ている間に死んだのだからな」


神はひどく悲しい顔をしながらそう呟いた。


「そんな……死因はいったい何なんですか」


「私が君の魂を抜き取りここに呼んだからだ」


「お前のせいかよ!」


寝てる間に魂を抜いて殺したと言ってくる神にお前とか言ってしまったがしょうがないだろう。


「まぁ落ち着け、理由を説明しようじゃないか」


なぜ俺は殺された相手になだめられているのだろう。


「それで、なんで俺を殺した」


まぁ神がわざわざ俺を殺してまでして呼んだんだ。きっと最近はやりの異世界を救うとか重要な使命があるのだろう


「いやなに、前に君と同じように呼び寄せたものに力を与え、私の作った別の世界に送り出したんだが、最近死んでしまってな」


お、やっぱり世界を救う系か!


「なるほど、異世界を救うために力を与えて送り出した感じか」


「いや、送り出した奴がどんな生き方をするか見て楽しんでいただけだ」


俺は神のに殴り掛かったが、拳が神の体をすり抜け目の前から姿を消した


「残像だ」


後ろを振り向くと、ドヤ顔した神が踏ん反りかえっていた。

殴りたい、この笑顔


「まぁそんなに怒るな。前も今回も異世界に行きたいと願っていた者しか呼んでいないのだから。むしろそのチャンスを与えた私に感謝してもらいたい」


まぁ確かに異世界に行ってみたいとは思っていたが、いきなり暇つぶしに殺したなんて言われて怒らない奴なんているわけがないだろう


「さて、話の続きをしようか。今から君の望む能力を私が与え、新たな体を得て異世界に行ってもらう。そこでは自由に過ごしてもらっていい。ただ、私が面白いと感じると何か報酬を追加で与えるかもな。後は向こうで困らないようにある程度の知識と装備などを与える。すぐに死んでは面白くないからな」


何となく事情は理解できたが、いくつか確かめることがある。


「いったいどんな世界に送られるんだ」


「君の世界のラノベでよくある剣と魔法の世界だな。もちろん魔物なんかも存在するぞ」


「能力ってのは何でもいいのか?」


「あぁ、何でもいい。どんな能力がいいか伝えてくれたら後は私が作る。ただし。どんな敵も一撃で倒せたら面白くないからな、初めから強い能力にはしないよ。強すぎると感じた能力には色々制限をかけるだろう」


さて、実はもうどんな能力がいいかは決まっている。魔物使いだ。

最近ハマっていたゲームでも魔物使いの職業でプレイしていた。ゲームで巨大な狼に乗って移動したり、ドラゴンに乗って大空を飛んでいるとき、これが現実になったらどんなに気持ちがいいかとよく妄想したものだ。


「さて、そろそろどんな能力がいいかきまったかな?」


「あぁ、おれが望む能力は魔物使いだ!」


「魔物使いか……わかった今から作るから少しまて」


そういうと神は目を閉じ考え始めた。

さて、異世界ではどんな魔物が仲間にできるんだろうか。やっぱり始めは定番のスライムやゴブリンかな?

そしてだんだん強い魔物を集めゆくゆくはドラゴンに挑んで…

そんな妄想をしていると神がぶつぶつ呟き始めた


「やはりたくさん集めると保管場所に難があるか……専用の空間をつかえるように……」


なるほど仲間にした魔物を別の空間で飼育できるようにしてくれるのか。


「魔物と仲良くなれれば特別に……」


ほぅ、仲良くなれば隠された力が解放されたりするのかな。


「そうそう忘れていた、腐らないように……」


ん? 腐らない?


「ちょっとまて、腐らな……」


俺が最後まで話始める前に、神は目を開け話始めた。


「よし、能力ができたぞ。それでは行ってこい。君がどんな生き方をするか楽しみにしているぞ!」


神が話し終えるやいなや俺の体が透け始める。


「ちょっとまて! 話はまだ……」


俺が話終える前に異世界への移動が終了した。


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