パリィを得てみた
パリィなんてものを知ってるだろうか?
ロマ〇ガ、ダ〇ソ、S〇O等のゲームにおいて相手の攻撃を受け流しカウンターないし致命的攻撃をする為の
動作である
がしかし実際にやることは無理であろうと予測される
盾で受けるだけで攻撃を受け流し隙を作れるなんてゲーム特有であるからだ
「何故こんな話をしているか」だって?
目の前に神などと言う眉唾な存在が
「あなたは死にました。ですがあなたは世界でのX億人目の死亡者です。なので異世界に転生されます。
どうあがいても決定事項なのであしからず。そしてあなたには何か一つ能力を与えましょう。
もちろん複数に増やすなんてなしですよ。何でも言って下さいね。せいぜいこの世界であがけるように」
とのたまうのである
有名な剣の一族であるというテンプレな血を持っただけの普通の学生に何を求めるのか
聴いてくるとは神も落ちたものである
だから取り敢えず私は能力として『パリィ』を選んだのだ
ヤバい聴いてないぞ転生した瞬間に魔物と思わしき何かに襲われるなんて
こっちの肉体はまだ赤子の物なんだぞ這って逃げても追いつかれるに決まっている
命短し歩けよ赤子なんて馬鹿な事を考え始めたところで
凛とした声が森にこだまする
『アイシクルソード』
なんだこの如何にも魔法がある世界に転生しましたよ感は
何かを見ると響いた声の如く氷の剣によって滅多刺しにされていた
所謂見るも無残な姿とはこういう物なのかと逡巡したものだ
「あら、こんな所に赤ちゃんがいるわね。んー暇していた所だから育ててみようかしら
名前はそうね業なんてどうかしら」
「あうあうあー(マジですか)」
そうして魔女っぽい人との生活が始まった
~最初~
『殺される』何度そう思ったのか分からない
赤子の扱い何て知らないのだろうだから平気で風呂に突っ込もうとする
自然体のおかげで浮くことが出来たが普通の赤子なら死んでいた
そんなことが毎日起きた
~1歳~
この魔女アルカディアにも慣れてきたから目を盗んで体を鍛えることにした
久しぶりに身体を動かしたら楽しかったがやるべき動作はしっかりやった
何時飽きた何て言って放り出されるかわからないからな
~4歳~
3年を経て無事流暢に喋れる年頃だと判断した日に魔法について興味を示したかのように
語りかけることに成功した
「お母さん、何してるの?」
「んーこれはねぇー魔法をあつかってるのよ。ちょうど私が魔力量を量った時もその自分の時だったしね
量りましょうかバイトちゃんの魔力量」
そういうと家の蔵に入って何かを取ってきたみたいなので見るとそこには・・・
定規があった