突撃!都会のあんなとこ!!
オタ娘にとってマンガやアニメは大切なもの。
婚期を逃さないなら構わないぜ?
今晩は俺です。
君達は初めて入った本屋を覚えているか?
俺は小さな間口ね、角地に有った書店。その名も「かどや書店」
たぶん今はもうないだろう。あったら奇跡だ。
さて、今日は東京はT川市に来ています。
野暮用済ませて時間が出来た。
え?なんで北関東在住の俺がそんなとこに来たかって?
昔住んでたからな。こう見えて実は出身も育ちも東京。
ここら界隈は多摩西部きっての歓楽街~!
まだ日も高いが久々にオトナの町探検と「とーちゃん!ホラホラこのあたりなんでしょ!アニマート!!」
はい、そうですコブ付きです。保護者同伴でアニマート訪問ですよオタ娘の。
「とーちゃん!ガチャガチャ沢山だな!!ウホまつさんのガチャガチャあるな!!」
ガチャガチャは限定品ないからな?
娘はアニマート各店限定のグッズ目当てらしい。
俺は特に欲しいものはない。残念。
だが、二次嫁だらけなので、退屈はしない。
俺が在住の頃はアニマートはなかったな。
有ったのは琴武器屋と漫画の盛りだけだった。
ガレージキット今でも実家にあるはずだ。未製作の。
目を離すとすぐ居なくなりそうなので、ほぼマンツーマン・デフェンス。
「とーちゃん!あったよ、コレ!」
そーなんだ。このキーホルダーを買うため百キロの道程を経て、この聖地巡礼が成し遂げられた、ということか。何と罪作りなキーホルダーよ。
他にも二点程、悩みに悩み抜いて購入したオタ娘。
俺の頃はオタク→マイノリティの極みだったが。
日曜日ということもあり、店内の人数は半端ない。店の棚との間隔もあるが、最盛期の大型レンタルビデオ店並みの混み具合って、比較対象が判りにくいなッ!
それに女子比率とルックスの華やかさときたら……
あ、でも高校の後輩に凄まじく外見高偏差値の子が居て、文化祭ん時にチャイナドレス着てた時はマジで震えた。いやそれはともかく時代は変わったのな……。
レジ前に並ぶ兵達に混ざりつつ、順番待ちをするオタ娘。
「とーちゃん。今度鬱乃宮にあるアニマートにもいこうず。」
えー、どうしよっかなー。
でも、高校生の俺がこの光景を見たらどう思うんだろう?
そんなことを考えながら、車を置いておいた駐車場へと歩いた。