第1話 王宮一の料理人、不当に叩き出される件
新作です。
今回は「追放された王宮料理人が、辺境でのんびり農業しようと思ったら、いつの間にか伝説の村を作っていた」というお話になります。
最近は追放ものもたくさんありますが、主人公はそこまで復讐に興味がありません。
むしろ「休めるならラッキー」くらいの感覚です。
ただし、料理に関しては本気です。
お腹がすいたら何もできません
それではどうぞ。
「アルト・フォード。お前を王宮から永久追放する」
その言葉は、朝の厨房に差し込む光の中で告げられた。
俺は手に持っていた菜切り包丁を、静かにまな板の上に置いた。
動揺? してないと言えば嘘になる。
でも、不思議と怒りも湧かなかった。
むしろ頭のどこかで、「ああ、やっぱりこうなったか」と冷えた声が響いていた。
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俺の名前はアルト・フォード、二十六歳。
グランディア王国の王宮に仕える、筆頭料理人だ。
十二歳で王宮に拾われ、十四年間ひたすら料理を作り続けた。
その腕前は王侯貴族に認められ、「王宮の至宝」とまで呼ばれていた——自分で言うのも恥ずかしいが、そう呼ばれていたのは本当のことだ。
問題は、その腕前を気に入らない人間がいたことだった。
「お前が先月の晩餐会で出した料理に、毒が混入されていたことが判明した」
追放を宣言したのは、金の縁取りの礼服に身を包んだ青年だった。
第二王子、エドワード・グランディア。
艶やかな金髪に整った顔立ち。見た目だけは申し分ない。
「……毒の混入など、心当たりがございません」
俺は静かに返した。
「ほう。では証拠を見せろというのか? この俺に?」
エドワードは唇の端を吊り上げた。
その笑みを見た瞬間、すべてが腑に落ちた。
これは最初から結論が決まっている茶番だ、と。
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事の発端は、三週間前に遡る。
エドワード王子が突然厨房に現れ、「俺の専属料理人になれ」と言い出したのだ。
理由は単純。第一王子の誕生日晩餐会で俺が作った料理が大評判で、第二王子への嫉妬が爆発したのだという。
俺は丁寧にお断りした。
料理人は特定の誰かのためだけに料理を作るべきではない。それが俺の信条だったし、なにより当時の俺には、王宮全体の食事を管理する筆頭料理人としての責任があった。
エドワード王子はその場では引き下がったが——
明らかに、根に持っていたのだろう。
「証拠は十分にある。お前の調理台から毒草の残留物が検出された」
「……それは」
俺は言葉を選んだ。
調理台に毒草の痕跡など、あるはずがない。毒草と薬草は外見が似ているが、料理人として俺は完璧に見分けられる。
だが言っても無駄だとわかっていた。
部屋を見渡すと、並んでいる近衛騎士たちの視線がどこか気まずそうに逸れている。証拠など端から捏造されたもので、みんなわかっているのだ。
「反論があるなら国王陛下に直訴するがいい。ただし——」
エドワードがゆっくりと俺に近づいてくる。
「お前が訴えを起こせば、お前の弟子たちも共犯として調査の対象になるぞ?」
息が詰まった。
弟子たち。俺が育てた厨房の仲間たちの顔が、瞬時に浮かんだ。
十六歳のリン。十八歳のゴード。二十二歳のクレア。
みんな、俺が一から教えた子たちだ。
「……わかりました。追放を受け入れます」
俺は深々と頭を下げた。
声は震えなかった。震えないように、腹の底に力を込めた。
「賢明な判断だ」
エドワードが満足そうに踵を返す。
「辺境に荒れ地があるそうだ。そこで好きに生きるがいい——まあ、生きていられればの話だが」
哄笑が厨房に響いた。
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王宮を出るときに持てたのは、愛用の包丁一本と、小さな旅行鞄一つだけだった。
十四年間の仕事の対価がこれか、と思うと苦笑いが浮かんだ。
厨房の出口で、弟子のリンが泣きながら待っていた。
「アルト先生……こんなの、おかしいです。絶対に、絶対におかしい!」
「おかしいけどな、世界はそういうもんだ」
俺はリンの頭に手を乗せた。
「お前たちが一人前になってくれれば、俺はもう十分だよ。これからも美味い飯を作れよ」
「先生……!」
「泣くな。涙は料理に落とすなって、俺が教えただろ」
笑ってそう言うと、リンはぐっと唇を噛んで、深々と頭を下げた。
それが最後だった。
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王都から馬車で三日。
グランディア王国の最果て、《灰の辺境》と呼ばれるその土地に、俺は降り立った。
「……なるほど、荒れ地だな」
目の前に広がるのは、見渡す限りの枯れ野だった。
痩せた土。まばらな雑草。遠くに荒れた森が見える。
川は一本あるが、流れは細い。
人の気配は、まったくない。
ここで、俺は生きていかなければならない。
普通の人間なら絶望する光景だろう。
「……うん、まあいいか」
俺は空を見上げた。
雲一つない、青い空だった。
十四年間、毎日毎日、日の出前から日没まで厨房に籠もっていた。
休みなんてほとんどなかった。
誰かに「美味い」と言ってもらえることが嬉しくて、ただひたすらに料理を作り続けた。
でも、正直に言えば——
疲れてた。
「のんびりするか」
誰にでもなく、俺は呟いた。
風が吹いた。枯れ野を渡る風は、思ったよりも悪くない匂いがした。
---
まず、現状把握だ。
俺は腰を下ろして、スキルウィンドウを開いた。
このグランディア王国では、人は誰でも生まれつきスキルを持っている。
農民なら《農業》、戦士なら《剣術》——みたいな感じで、成長に従ってスキルは育っていく。
俺のスキルは、もちろん料理系だ。
```
【アルト・フォード / 26歳】
職業:元王宮筆頭料理人
■ スキル一覧
《万能調理師》Lv.MAX
→あらゆる食材の調理・加工・保存・発酵・醸造に精通する。
食材の潜在能力を最大限に引き出す「素材解析」が使用可能。
料理に「付与効果」を加えることができる。
《素材解析》Lv.MAX
→対象の食材・植物・鉱物の性質・栄養価・毒性・薬効を
即座に判別する。
《土地の目》Lv.8
→土地の状態を感知する。土壌の栄養状態・地下水脈・
適した作物を判断する。
《生命の火》Lv.6
→燃料なしで火を起こすことができる。
火力・温度の精密制御が可能。
《農業》Lv.4
→作物の栽培・収穫に関する基本知識を持つ。
```
「……ん?」
俺は画面を二度見した。
《万能調理師》がLv.MAX?
スキルにレベルキャップが存在することは知っていたが、MAXになれるのはよほどの天才か、あるいは神に愛された者だけだと聞いていた。
王宮にいた頃から料理スキルは高かったが、まさかMAXになっていたとは。
「……知らなかった」
王宮では、スキルの詳細を確認する習慣がなかった。ただ料理だけに集中していたから。
「えーと、《土地の目》ってなんだ?」
確認してみると、こんな説明が出てきた。
```
《土地の目》
料理人は食材の産地・土壌・気候を理解することで料理の質を高める。
その経験から派生した複合スキル。
Lv.8 → 地下水脈の探知・土壌改良の最適プランを自動算出できる。
```
「……料理してたら農業スキルまで育ってたのか」
思わず笑ってしまった。
それにしても——
《付与効果》、か。
そういえば、昔から俺の料理を食べた人が「体が軽くなった」「傷の治りが早い」「夜よく眠れる」と言っていた。
てっきり気のせいだと思っていたが、本当に料理に効果が付いていたのか。
「なんだ、俺、すごかったのか」
のんきにそう思った。
王宮にいた頃に知っていたら、もう少し交渉の余地もあったかもしれないが——まあ、終わったことだ。
さて。
まず生活基盤を整えなければ話にならない。
---
俺は《土地の目》を使って、この荒れ地を歩き回った。
見た目は枯れ野だが、スキルで解析すると面白いことがわかった。
```
【土地解析結果】
地下水脈:地表から約4メートル下に豊富な水脈あり。
土壌状態:表層は乾燥・栄養不足。ただし下層土は良質な黒土を含む。
日照条件:南向き斜面・一日平均8時間以上の日照。
気候:年間を通じて温暖。霜の期間は短い。
適した作物:根菜全般、穀物、ハーブ類、果樹。
特に「大地の恵み系」食材との相性が極めて高い。
特記事項:土壌深部に微量の《魔素》を含む。
適切な農法により高品質作物の産出が期待される。
```
「……条件、悪くないじゃないか」
むしろ良い。
表面だけ見れば荒れ地だが、少し手をかければ豊かな農地になる可能性がある。
《魔素》を含む土壌というのも珍しい。魔素を吸った作物は栄養価が高く、薬効を持つこともある。
エドワード王子は俺を捨てるつもりで辺境に追いやったのだろうが、案外いい場所を選んでくれたものだ。
「よし」
俺は袖をまくった。
まず水だ。
---
スキルが示した地点を掘り始めると、思ったよりも早く水が出てきた。
《生命の火》で石を熱して水脈を広げ、簡単な溝を掘って流れを作る。
細かい作業だが、料理で鍛えた手先の器用さはこういうときに役立つ。
川からの補助水路も含めれば、水の問題は意外とすぐ解決した。
次は住処だ。
近くの森から木材を調達し——といっても俺は木こりではないので、倒れた木や枯れ枝を集めるのが中心だが——最低限の雨露を凌げる小屋を組み上げた。
三日かかった。
「……うん、我ながら雑な小屋だな」
隙間風がひどいし、ドアは木の板を立てかけているだけだ。
でもまあ、今夜の寝床としては十分だ。
問題は食料だ。
まだ畑を作っていないから、今夜の食事は周辺の野草頼みになる。
《素材解析》を使いながら野草を集める。
毒草と食用草の判別は完璧にできる。それこそ十四年間の経験があるから。
```
【採取物リスト】
・野生の薬草×12束(薬効あり、食用可)
・石蒜の若芽×8本(ほのかな辛味・ビタミン豊富)
・森の白茸×6個(旨味成分が極めて豊富)
・清水草×5束(浄化効果あり、ハーブとして使用可)
・野生の山芋×2本(大型・栄養価高し)
```
「……これだけあれば十分だな」
俺は《生命の火》で火を起こし、野外調理を始めた。
鍋は旅行鞄に入れていた小型の銅鍋一つ。
山芋を細かく切って、白茸と一緒に煮込む。石蒜の若芽を刻んで香りを出し、薬草を数種類ブレンドして出汁を取る。
単純な材料だが——
《万能調理師》があれば、料理は変わる。
素材の潜在能力を引き出す、というのはこういうことだ。
普通に煮れば薄い野草スープにしかならない材料が、俺の手を通ると別物になる。
山芋の甘みと白茸の旨味が溶け合い、薬草の苦みが深みに変わる。石蒜の辛味がアクセントになって、口の中で複雑な旋律が奏でられるような——
「……美味い」
ぽつりと言った。
誰もいない荒れ地で、一人で食べる夕食だ。
豪華な食器もない。テーブルもない。椅子すらない。丸太の上に座って、木のスプーンで銅鍋から直接すくって飲む。
でも、美味かった。
「付与効果は……」
```
【料理:野草と白茸の薬草スープ】
付与効果:
・体力回復(中)
・疲労軽減(大)
・精神安定(中)
・魔素吸収促進(小)
```
「魔素吸収促進まで付いてる……」
俺は笑ってしまった。
この土地の土に魔素が含まれていて、その土で育った野草を食べると、魔素の吸収が促進される。
魔素は体の基礎能力に影響する。つまり長くここにいるだけで、俺の体は少しずつ強くなっていく可能性がある。
「ありがたい追放先だな」
空を見上げると、星が信じられないほど多かった。
王都では建物と建物の隙間から、細切れの夜空しか見えなかった。
こんなに星が多かったのか、と今更知った。
「——悪くない」
風が吹いて、枯れ野がざわめいた。
俺は毛布を引き寄せて、丸太の上で空を見上げ続けた。
眠くなるまで、ただそうしていた。
---
翌朝。
俺は夜明けと同時に目が覚めた。
十四年間、日の出前に起きる生活をしていたから、体が勝手に起きる。
「さて」
まず火を起こし、昨夜の残りのスープを温めた。
それを飲みながら、今日の作業計画を頭の中で組み立てる。
畑の開墾。これが最優先だ。
《土地の目》が示した最適ポイントを中心に、まず小さな区画を作る。野草の根を抜いて、表土を耕し、下層の良質な黒土を混ぜ込んでいく。
単純な作業だが、スキルがあると違う。
どこをどれだけ耕せばいいか、《土地の目》が正確に教えてくれる。
無駄がない。効率が段違いだ。
昼過ぎには、五メートル四方の小さな畑ができた。
「次は種だな……」
種はどうするか。
旅行鞄の中に、念のために持ってきた食材がいくつかある。
料理人の性分で、旅行のときは食材を持ち歩く癖があった。
鞄を漁ると、乾燥した豆が一袋、小さな根菜がいくつか、ハーブの種が三種類出てきた。
「これを種にするか」
豆は種として使える。根菜は土に埋めれば芽吹く可能性がある。ハーブの種はそのまま植えればいい。
《万能調理師》には「成長促進」の付与も使えたはずだ——料理の形でしか使えないが。
「待てよ」
俺は考えた。
発芽させる前に、種を水に浸けておく。その水に薬草スープを少し加えて、付与効果を乗せる。
「《成長促進》の付与を水に……できるか?」
試しにやってみると、スキルウィンドウに反応があった。
```
【調理:魔素水(発芽促進液)】
使用素材:湧き水、清水草、薬草各種
付与効果:発芽促進(特大)、成長加速(大)、病気耐性(中)
```
「できた」
俺は思わず拳を握った。
料理の付与効果を液体に乗せる——これは王宮では思いついたことがなかった発想だ。
追放されなければ、こんな使い方は思いつかなかっただろう。
この《魔素水》に浸けた種を、耕した畑に植える。
「……あとは待つだけだな」
やることをやったら、それ以上は焦らない。
料理と農業は似ている。下準備が全てで、あとは食材と時間に任せるだけだ。
俺は残りの時間で、森に入って材木と石を集め、小屋の補強をした。
日が傾いてきた頃、もう一度野草を採取して夕食を作る。
今夜は少し手を込んで、白茸の蒸し焼きに薬草バターを載せたものと、山芋の炊き込みご飯——米の代わりに麦の野生種を使って——を作った。
「……ちょっと待て」
炊き込みご飯を食べながら、俺は考えこんだ。
この野生の麦、品種改良できないか?
《素材解析》で確認すると、この野生麦は通常の小麦の祖先種に近いもので、条件が整えば栽培化できる可能性があるという。
「……なんか面白くなってきたな」
気がつけば、口の端が上がっていた。
荒れ地で一人、何もないところから始める。
追放された敗残者のはずなのに——なんでこんなに楽しくなっているんだ。
「まあいいか」
俺は夜空を見上げた。昨夜と同じくらい、星が多かった。
「のんびりやろう。どうせ誰も来ない場所だしな」
---
その言葉が盛大なフラグになるとは、このとき知るよしもなかった。
翌朝。
「——あの、すみません」
小屋の外から、か細い声が聞こえた。
俺は包丁を持ったまま、入口の板を退けた。
そこに立っていたのは、ボロボロの服を着た、十歳くらいの女の子だった。
頬がこけていて、唇が乾いている。明らかに、何日も食べていない顔だ。
「お腹が……すいてて」
女の子はそれだけ言って、ふらりと前に倒れた。
俺は反射的に受け止めた。
「おい、しっかりしろ」
軽い。抱きかかえると、信じられないくらい軽かった。
「——まず飯だな」
俺は昨夜の残りの薬草スープを火にかけながら、女の子を毛布の上に寝かせた。
こんな辺境に、なぜ子どもが一人でいるのか。
聞かなければならないことは山ほどある。
でも今は、まず食わせることが先だ。
料理人として、空腹の人間に食べさせることより優先することなど、何一つない。
温まったスープを慎重に飲ませていくと、女の子の顔色が少しずつ戻ってきた。
「……美味しい」
ぽつりと言った。
俺はその一言に、胸の奥でなにかが温かくなるのを感じた。
「もう少し飲めるか?」
「……はい」
「名前は?」
「……ミア」
「ミア、か。俺はアルト。ここの住人だ」
「ここに……誰かいたんですか?」
「昨日からな」
ミアは不思議そうな顔をした。
「こんな荒れ地に?」
「追放されてな」
「……私も」
俺はミアを見た。
ミアは伏せていた目を上げて、俺を真っ直ぐに見た。
「私も、捨てられました。村から」
その一言に、俺はなにも言わなかった。
言葉より先に、残りのスープを椀に注いだ。
「——食え」
ミアはそれを受け取って、小さく頷いた。
荒れ地の朝に、スープの湯気が立ち上る。
「のんびり農業するつもりだったんだがな」
俺は苦笑した。
「まあ、一人より二人の方が畑仕事は捗る」
ミアがほんの少し、口の端を上げた。
最初の住人が来た。
——これが、あの伝説の村の始まりだった。
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次の瞬間、俺は信じられないものを見た。
ミアの額に、うっすらと光の紋章が浮かんでいた。
《土地の加護》——それは、伝説の中にしか出てこないはずの、大地の女神が選んだ者にしか与えられない、超希少なスキルだった。
俺は目をしばたかせた。
「——ミア、ちょっと聞いていいか?」
「はい?」
「お前のスキル、なんだ?」
ミアは首を傾けた。
「スキルはありません。そう言われて、村から追い出されました」
「……」
俺はもう一度、ミアの額を見た。
紋章は消えていたが、確かに見えた。
スキルがない、と言われて捨てられた子が、実はこの土地に神から与えられた加護を持っている——
「なあ、ミア」
「はい」
「一緒にここで暮らすか」
ミアは少しの間、俺を見つめた。
それから、また少しだけ口の端を上げた。
「……よろしくお願いします、アルトさん」
風が吹いた。
枯れ野が、ざわざわと揺れた。
まるで、何かが始まることを喜んでいるように。
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*第2話予告*
ミアの隠れたスキル《土地の加護》の全貌が明らかになる。
そして——荒れ地に現れたのは、子どもだけじゃなかった。
次回「第2話 捨てられた少女の神スキル、荒れ地を変えてしまう件」
第1話を読んでいただき、ありがとうございました。
追放された筆頭料理人アルトですが、本人は意外とダメージを受けていません。
十四年間ほぼ休みなしで働いていたので、
「追放された!」
よりも、
「やっと休める!」
の気持ちが少し勝っています。
もちろん王子のやったことは許されることではありませんが、そのあたりは今後ゆっくり回収していく予定です。
そして最後に登場した少女ミア。
スキルなしと言われて捨てられた少女ですが、どうやらそう単純な話ではなさそうです。
次回はミアの隠された力と、荒れ地が少しずつ変わり始めるお話になります。
アルトはまだ気付いていません。
自分が作る料理と、自分が育てる土地が、どれほど規格外なのかを。
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それではまた次話でお会いしましょう。




