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第1話 死への覚悟/生まれ変わった自分?

「こんな所に呼び出すなんて珍しいな」


 十八歳くらいの一人の少年が、薄暗い洞窟の中を早歩きで進んでいた。

 なぜ呼ばれたのかを考えながら、ひたすら目的地まで早歩きて進んでいく。


 そして、目的の場所へと到着した。

 そこには、金と銀の髪色をした少年が立っていた。

 その少年は、十六歳くらいだった。


「ガイル!」

「おう、来たか、ハイル」

「どうしたの? こんな所に呼び出すなんて、珍しいじゃん」

「あぁ、ちょっとお前に話があってな」

「話? みんなの前では言えない事?」

「あぁ。二人っきりでしかできない話だ」


 洞窟で待っていた金銀色髪の少年──ガイルは、妖しい笑みを浮かべながらやってきた少年──ハイルに近づいていく。


「ガイル? うっ……!?」

「な? こんなの、他の奴らがいる前じゃできないだろ?」

「が、ガイル……!? な、何を……がっ!?」


 ガイルは、懐から折りたたみ式のナイフを取り出し、ハイル腹部を突き刺した。

 ただ突き刺すだけでなく、突き刺したナイフを右に左に回転させ、ハイルの腹の肉を、内臓を抉っていく。


「がっ……!? ぐっ……!?」

「なぁ、ハイルよぉ」

「がはっ……!?」


 ガイルはどんどんナイフを捻っていく。

 ハイルの腹部からは、とてつもない量の血が溢れ出している。

 地面には、大量の血溜まりが作られている。


「なんでお前はいつも前線に立つんだ?」

「ぐふっ……!?」

「なぁ、なんでなんだよ?」

「ぞ、ぞれは……ガイルが、ぐふっ……!? 前線に立てって……ぐっ……!?」

「それはパーティー組みたての時だろ? でもよぉ、今は状況が違うだろ? 俺はギルマスや国王から直々に英雄になって欲しいって言われたんだぞ? 直々に、だ。そうなったら俺達のパーティーは英雄パーティーって事になる」


 ガイルは喋りながらもずっとナイフを捻っている。


「そんでよぉ、そもそも俺達のパーティーのリーダーって誰だよ?」

「が、ガイル……ぐぶっ……!?」

「だよなぁ? そんで? 俺がリーダーのパーティーが、英雄パーティーになって、リーダーである俺が英雄に任命された。そしたら、最初の頃の状況とは違うんだから、俺が前線に立つのが普通なんじゃないのか? それなのにお前って奴はよぉ! 俺を差し置いて前線に立ち続け、俺より目立ち、功績を上げやがったなぁ?」

「ぐっ……!?」


 ガイルのナイフを握る手に力がこもる。それにより、突き刺す力も増していく。


「俺はそれが許せないんだよ。だから、お前を俺のパーティーから追放する事にした。ただ追放するのもつまらんし、追放したとこで、お前は他のパーティーで功績を上げるだろう? それだけは絶対に許せない。だからさ」


 ガイルはナイフをさらに深く突き刺し──、


「お前に死んでもらう事にした」

「っ!? が、がい、うっ!?」

「いいから、ほら。死んでくれ」

「があああああああああああああああ!?」


 ガイルがトドメと言わんばかりに捻っていたナイフを、左手に握り変え、一回転させた。

 それにより、ナイフの刃がハイルの腹部を完全に抉った。

 地面に大量の血と、ハイルの肉片が落ちていく。


「があああああああああああああああああああ!? あああああああああああああああ!?」


 ハイルの悲痛な叫びが、洞窟に響き渡る。

 洞窟なので、絶叫が反響している。

 ガイルはナイフを引き抜き、ハイルは地面に倒れ込む。


「あっ!? あっ!? ああっ!? ああっ!? ああぁ!?」


 どんどん過呼吸になっていくハイル。


「さぁ、死んでくれ、ハイル」

「ぐっうぅ……!?」


 ハイルは自分を見下ろすガイルを、かすれる目で見上げる。


「最期にこれだけは言っとく。───────────」


 ガイルは何かを言い残し、去って行ってしまった。


「はぁっはぁっはぁっはぁっはぁっ……」


 視界が暗くなっていく。耳が遠くなっていく。呼吸ができなくなっていく。

 体温、体の感覚がなくなっていく。


(もう、駄目だ……)


 ガイルが最期に何を言ったのかは全く分からなかった。

 しかし、どうせ恨み節で大した事ではない。


(あぁ……みんな、ごめんな……)


 思考が停止していく。体の感覚が完全になくなる。

 首が自然と横を向く。


「がぶっ……」


 ハイルは最期に大量の血を吐き出し、意識を失った。いや、魂を手放した。


 ☆ ♡ ☆


(ん……? あれ……?)


 ふかふかのベッドの上で、十歳くらいの少年はゆっくりと目を開く。


 見慣れない天井、慣れないベッド。

 知らない匂い、知らない生活音。


(な、なんだ……?)


 少年は、横になったまま顔を右に向ける。

 するとそこには──、


「っ!?」


 椅子に座り、靴下を脱いでいる美少女がいた。

 椅子をベッド側に向けている為、美少女の姿は真正面から見る事になる。

 椅子の上で体育座りをしているので、パンツが丸見えになってしまっている。


「っごく……!」


 少年は無意識に唾を飲み込んでいた。


 美少女のパンツから目を離せない。

 両足の間から見えているそこは、女の子にとって一番大事な部分。

 そこが体育座りをしている事で強調されてしまっている。

 少年だって “十八歳” の思春期。女子の体に興味がある年頃だ。

 そんな年頃の男子の目の前に、そんな光景が広がっていれば見るなと言う方が無理だ。


 と、少年が見入ってしまっていると──、


「あ。目、覚めた〜?」

「っ!?」


 靴下を脱いでいた美少女が、少年が目覚めた事に気が付きゆっくりと立ち上がって近づいてきた。


 そして、少年の顔を覗き込んでくる。

 覗き込んでくる際、美少女の一番目を引く大きな……いや、特大な胸がぽよよん♡ と揺れた。


「っ!?」


 それを見た少年は、顔を真っ赤にさせた。


「あれ〜? 顔真っ赤だね〜。お熱でもあるのかな〜?」

「っ!?」


 美少女は少年の額に手を当ててくる。

 そうなると、必然的に美少女との距離が近くなる。

 しかも、その近づくところが問題だった。


(む、胸がぁぁぁぁ!?)


 少年の顔に、美少女の特大な胸が近づいてくる。


「お熱は……ないみたいだね♪ お腹空いてない? 簡単なものならすぐに出せるけど」

「あ、え、えっと……お、俺……」

「ん〜?」


(あれ……? なんか声が変だ……。なんか、妙に高い……?)


「あ、先にお風呂でもいいよ? 一緒に入ろっか♪」

「い、一緒!?」

「うん♪」

「だ、駄目ですよ!?」

「なんで〜?」

「だって男と女が一緒にだなんて……!」

「んふふ♪ 背伸びしたい年頃なのは分かるけど、子供は子供らしく甘えなさい♡」

「こ、子供……?」

「うん♪ 可愛らしい子供だよ? ほら」


 爆乳美少女は、部屋にある姿見に少年の姿を映した。


「え……」


 すると、そこに映っていたのは──、


「俺、子供になってんじゃん!?」


 “十歳くらい” になったハイルの姿だった。

 新作です!


 今回は溺愛おねショタ作品となっております!


 ヒロイン達は皆、主人公を溺愛し、甘やかしていきます!


 ですが、戦闘や心苦しい展開などもあったりします!


 その全てを楽しんでいただけますと、幸いです!

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