1章 初めまして。
皆さんこんにちは、ゆぴくんです
僕の小説は、自由に妄想して見てください!初めての小説なので、誤字はお許し下さい(深く謝罪)
ん……?」
太陽の光が窓から差し込み、目にあたり目が覚める。少し早く起きれたので気分がいい。
「あ、そうか今日から俺は高校生だったな」
ベットから降りて、すがたみ姿見で顔を見る。そこに居たのは、ぱっとしない自分がいた。
「やっぱり俺ってぱっとしねぇなぁ」
と言いつつ、新しい制服に身を包みネクタイを締めながら部屋を出る。
ドアを開けて階段を降りていると、下の方から小さくドアを開ける音が聞こえた。
「あ、お兄ちゃんおはよー、今日から高校生だね」
「朝から何食べてるんだお前」
微笑みながら
「アイスだけど?」
「いや、アイスだけどじゃねぇよ」
「うるさいなぁ」
こいつは、佐藤美咲俺の妹だ、学校では人気らしいがなぜ人気なのかが分からない、性格は静かで自分の好きなように生きる、要するにめんどいやつだ。
「ほどほどにしとけよ」
「お兄ちゃんやっさしぃー!」
「お兄ちゃんは、やめろ」
少しため息をつき、いつも同じ光景に少し笑いつつ、朝ごはんを食べる。
数時間後……
俺は荷物を持ち、玄関を向かいながら。
「そろそろ高校行ってくる」
「お兄ちゃん高校で浮かないようにねw
中学校で浮いてたからw」
俺の妹が、後ろについてきながら言ってくる。
「黙れ」
「お兄ちゃんこわーい」
その言葉を聞き、中学校の記憶がよぎり少し機嫌が悪くなり、ドアを強くしめ学校に向かう。
高校に着くと、春の風が吹き桜が散る、新しい高校生活に胸を踊らせ、上手くやって行けるかの心配が同時に襲ってくる。
(学校に馴染めるだろうか、心配だな)
自分のクラスに着き、少し緊張しながらドアを開ける。
そこに居たのは、自分の幼なじみが新しい友達ともう仲良くしていた。
「よぉー涼太」
「また、お前と同じクラスかよぉ」
小学生から仲良くしている田中俊。
こいつはめんどくさいやつだが、彼女がいて結構モテるから隣にいると俺が浮くからあまり近くにいたくない。
「小学校からよくここまで一緒になれるよな、涼太もしかして……ストーカー?」
「そんなわけないだろ、気持ちわりぃ」
と呟いた途端、俊が声のトーンが上がり聞いてくる。
「で、お前気になる子できたか?」
「話変わるの早すぎだろ」
「そんなこといいから、どうなんだよ」
その質問に戸惑いながら、逆に質問してみる。
「逆に俺のこと好きになるやついるか?」
「……いないな」
「おい」
学校のチャイムの音が校内に響き、それと共に学校の始まりを感じ、それと同時に俊が少し残念そうに、
「また後で喋ろうぜ涼太」
「了解」
少し迷いながら、自分の持っている紙の番号を見ながら席を探す。
(俺の机は、1番後ろの1番右の……あそこか……?)
「あ、こんにちは…」
時が止まった。
春の風が吹くそこに居たのは、風で黒いロングヘアーがかすかに揺れ、エメラルドのような緑色の瞳をした少女、表現するならどこかのお姫様だと思うぐらい綺麗だ。
「……あ、よろしく」
その容姿に驚きながら、ふと我に戻り咳に座る。
(……見とれてた)
そう思っていると、教室の前方からガラガラと音が聞こえた、どうやらこのクラスの担任のようだ。
「皆さんこんにちは1年C組の担当になった、……」
どこからか視線を感じ、教室の全体を見ていると、俊がこちらを見て、アタックしろと目でアピールしてくる
(こいつ……)
教室、昼休み
お互いに弁当を続いているとふと、俊が質問してくる。
「なんで、涼太アピールしないんだよ」
「しないよ、別に」
「そんなんだから彼女できないんだよお前は」
その言葉を聞くと同時に、中学校の記憶を思い出す。
「中学校から俺は彼女なんて、作らないって決めてるんだ」
少し強めし喋ってしまった。
「あ……ごめんな」
その発言が、まずかったのかと思ったのか、少し申し訳なさそうにしている。
「いいよ別に過去のことだし」
(中学校の記憶なんて、ろくなものがない今思い出しても、やはり気分が悪い。)
「まーいいや、気晴らしに俺本読んでくる」
「あー、うん行ってら。」
自分の席に座り、家で見ていた小説の続きを読み始める。
(やっぱり恋愛小説は、いいなぁ嫌なこと何一つない、嫌なことと言ってもすぐに仲直り出来るし、可愛いしな)
「あ、あの……」
(こことか、可愛すぎるだろ普通ここで攻めるって)
「あの……」
(主人公もここで告れよ普通)
「……あの!!」
その声に驚いた。
読書に夢中になっていて、気づかなかったことを隠そうと、落ち着いた口調で応答しようとする。
「ど、どうした?」
「その小説……面白いのですか?」
この小説に興味があるようだ。
「この小説はねヒロインと、主人公がめっちゃ可愛くて、2人とも告白したいけど恥ずかしくてできないって言う……あ、これ以上は、ネタバレになっちゃうな。」
喋りきった途端に、オタク丸出しな自分に少しキモイと思い自分の左腕を強く握った。
「そうなのですね…涼太さんが読み終わったら私も読んでみようと思います。」
(急に美少女から話しかけられるとか心臓もたないって)
「いつ頃…返す予定なのですか?」
髪を耳にかけ、興味を持っている目で見てきたような気がしたので他人に貸すなら興味を持ってるこの子にかそうと思った。
「あ、明日返す予定だよ」
「……そうなんですね。」
「うん」
会話の苦手な俺にとっては、いいほうだろう。
「……ありがと」
(喜んでもらってよかったな、でも無表情なのは変わりないんだな)
そうこうしていると、俊が弁当を持って来たので自分もカバンから、弁当をだす。
「おい、涼太外のベンチで弁当食わないか?」
俺はそれを頷き、外のベンチに移動する、正直その提案に感謝している。
なぜら隣に美少女がいるのにそこで弁当を食べると自分の存在が浮くからだ。
「高校初めてのご飯だな」
「涼太、自分で弁当作れるのか?」
「まぁー、親外国にいるしそれに妹と俺の弁当作らなきゃいけないし」
お互いに弁当をつつきながら会話を続ける。
「そういえば、そんなこといってたな」
俊が口に唐揚げを入れた途端、幸せそうな顔をして食べている。
「てか、さっき伊藤さんと喋ってなかったか?」
「小説を貸してほしいって言われてさ」
「脈アリなんじゃね?」
俊が肘で脇をつついてくるのでそれを振り払う。
「それは無いな」
あの、美少女は伊藤友里。学年で一番可愛い女の子である、弓道をやっていて、成績優秀つまり俺が手に届くことない完璧少女と言う事だ。ただなぜ無表情なのかは、分からない。
「またまたぁー!本当は好きなくせにぃ」
「いじってくるなめんどい」
「ごめんごめん、でも可愛いよなぁあの子無表情じゃなかったらすごいモテるのに」
「まーそうだな」
確かに表情豊かであれば、より多くの人を惹きつける魅力があるのに。
しょうもない会話をしていたら、予鈴のチャイムがなったので教室に帰る。
教室が少しざわつき、可愛いやらなんで部屋が少しうるさくなっている。
伊藤さんは座って、次の授業の準備をしている。
(……)
数学の先生が来たので、みんなが自分の席に戻っていく。
(あー次数学か、眠いな)
「……教科書」
隣から、か細い声が聞こえた。
「え、どうかした?」
「教科書……見せてほしいです。」
(忘れたのか。)
「あ、いいよ」
少し表情を柔らかくして、できるだけ伊藤さんに見せれるように、教科書を見せる。
「机くっつけるか?」
「え……あ、はい」
近くで授業受けてる最中にふと、考えが浮かぶ。
(いつでも無表情だな、てか今質問するのに適してないか?)
「えーと、あの」
「は、はい……」
僕は単純に空気が読めないのか、それともただ変人なのか知らないが、気になったので彼女に聞いてみた。
「なんで、無表情なのかなって……」
「……」
少し顔が暗くなって、声が少し低くなる。
(なんかダメな事聞いちゃったかな)
「あ、別に教えたくなければいいぞ」
「あの、私……小学生から今まで楽しいとか…悲しいとか、怒るとか分からなくて……」
「私の家は、そう言うことを許してくれない家庭なんです…。」
(重たい話だな、でもまぁー俺も中学校いじめられたからな、感情表現が苦手になるのもわかるような気がするな)
「そうなんだな…」
「……」
「質問したし、なんか俺にも聞きたいことあったら聞いていいよ。」
「あ……質問したいことが…」
「うん」
「なんで…私と話そうと思ったの」
興味があるような感じの質問してくるので少し、思ってたのと違くて恥じらいを隠しつつ
「なんで…話そうと思ったのか?」
少し考えた後に、質問に返した。
「ただ単に、君と話したいからかな?」
「そうなんですね…」
伊藤さんが、顔を下に向けて少し赤くなる。
(俺やばいこと言ったか?)
「ん?」
「なんでも…ありません、授業聞きますよ。」
「そ、そうだな」
隣から、花のような甘い匂いが鼻の奥を刺激する。
俺はその匂いを少し懐かしいと感じる。
読んでいただきありがとうございます。
今回は無表情な君を笑顔にしたい!の1章を書いてみました。
今後連載していくので、良ければ楽しみにして貰えると嬉しいです。(土下座)