借家・共働き・自身の年収220万でFIREするのにかかる時間とそれを縮める方法
こんにちは、私は武士ウンチ。どこにでも居る底辺なろう作家です。あー、働きたくねえ。
という訳て、私は何歳でFIRE出来るのかを計算し、そこからどうやってFIREまでの期間を短縮するかを考えてみました。
まずFIREの達成条件を【投資信託の取り崩しだけで半永久的に食べていける】とします。なので、まず月々の出費を計算し、その後に必要な投資資産の額を算出して、それを貯め込むまでの年数を計算すれば良い訳です。
で、毎月の出費がこちら。ちなみに、私は妻とアパートでふたり暮らし共働きです。
家賃水道光熱費合計10万円
食費6万円
携帯代1万
交際費交通費4万
保険料3万円
合計24万円
出ました、合計24万あれば私達夫婦は毎月問題なく生活出来ます。年間に直すと288万、切りよく旅行や外食などの贅沢込みで300万円としましょう。
次に必要な投資信託の金額を算出します。一般的に投資信託の利回りは年4%前後、そこから二割から三割税金と手数料で引かれて大体3%の金額が受け取れます。ニーサの場合は、非課税なので、ほぼ4%丸々受け取れます。
新ニーサの限度額1800万円。なので、まずはここを全部全世界株式かS&Pかで埋めて、ここから毎年4%利益が出たなら受け取れる金額はこう。
1800万×4%=72万
うん、全然足らん。
残り228万をニーサ枠以外の投資信託で補う必要がありますね。先程の仮定に従い、ニーサ非適用での投資信託年利は3%とします。
X×3%=228万
このXを求めれば、残り必要な金額が割り出せる訳です。
X=228万÷3%
X=7600万
これで私と妻がFIREするのに必要な金額が分かりました。ニーサ枠1800万とそれ以外7600万で9400万円です。
さあ、いよいよ大詰め。FIREまでに掛かる年数の計算です。これは以下の式で表わせます。
FIREに必要な投資金額÷毎年の積み立て投資金額
FIREに必要な投資金額を先程算出した9400万としたので、まだ分かっていない毎年よ積み立て投資金額も算出します。
私の月収は手取り19万円。家賃光熱費が私持ちで食費は嫁、交通費携帯代等は各々が支払ってます。
なので、最初の方に出した毎月の支出データから家賃光熱水道費用全額と、食費以外の費用の半額を私の支出とします。すると、おおよそ14万円支払っている事が分かりました。なので、余りは5万ですが、これの全てを投資に回すのは不可能です。半分、いや六割は貯金に回さないと。なので毎月の投資積み立ては2万になります。年間ですと24万。
9400万÷24万=391.6666.年
出ました!武士ウンチがFIRE出来るのは391年8ヵ月後!今43歳だから、430代にはFIRE出来そうです!頑張るぞー、おー!
【おしまい】
いや、死ぬわ!人生四周か五周しとるわ!これでは駄目だ。何とかしないと…あ、そうだ大変な事を忘れてました!
私とした事が、投資したお金が複利式に増えていく事を計算に入れてませんでした。
と言う訳で一から再計算。単利と複利は大違いって有名ななろう小説でも言ってましたしね。
まず、ニーサ枠を埋めきる年数を計算。
1800万÷24万=75年
このニーサ枠の積み立てが75年の複利計算でどれだけ増えるか見てみましょう。計算式は…もうめんどいので結果だけ!はいドーン!
な、な、何と複利計算サイトで確認した結果、75年後には1億を余裕で突破してました!目標だった9400万円には71年目で到達です!非ニーサ枠なんて要らんかったんや!私、武士ウンチは114歳でFIRE達成可能、これがファイナルアンサーです。やったー。
【おしまい】
やっぱ死ぬじゃねえか!生きてたとしても110代まで働けるかボケー!再計算だ再計算!
そういや、私すでに定期預金を解約して新ニーサには200万程突っ込んでたのを今思い出しました。なので、元金をセロから200万にして再計算っと。
結果は64年目で9400万円到達。その時私は107歳。だーかーら、その時まで働ける訳無いんだって!
こうなったら、趣味でやってた個別株の資金400万もニーサにぶっこんでやる!おりゃ!再計算!
結果、53年!武士ウンチ96歳FIRE達成!こんなんFIREじゃねえよ!
「あんた、何一人でブツブツ言いながらパソコン叩いとるの」
「あ、嫁ウンチ」
私が、FIREが物理的に不可能な事が分かってしまった事を嫁にしらせると。嫁は不思議そうに首を傾げた。
「この計算、私の稼ぎの分が入ってないやん」
「た、頼って良いでござるか?」
「何の為に共働きしとる思ってるんよ。それと、この支出も改善出来る所さんが一杯やんか」
嫁は私からキーボードを引ったくり、計算を修正して行きます。
「まずな、FIRE後の支出計算がおかしいんよ。食費は私、家賃はあんた。残りは半々やから毎月必要なんは、この積み立て可能金額算出した時のあんたの出費」
「14万円で、ござるか」
「いや、こっから更に節約して出費を削るで。携帯は一番少ないギガ数にして、保険も高すぎるからそれぞれ半額にする。これで毎月一万円浮くからFIRE後に必要なんは、月13万ちょい、年間160万になるな」
えーと、毎年ニーサ枠で160万の利益を受け取るには…
X×4%=160万円
X=160万÷4%=4000万円
「目標投資金額が4000万になったでござるよ!節約した事で毎月の積み立てが2万から3万になったし、何年掛かるか計算してみるでござる!」
計算結果は…ほぼ30年!その時、武士ウンチ73歳!年金貰いながら、余裕で行きていける!
「嫁ウンチ!おかげで、節約して長期投資してれば、老後は割りと安泰だと分かったでござるよ!FIREはムリ目だけども!」
「いや、私もあんたが家計を計算しとらんかったら節約するべき所さん分からんかったし、あんたもグッジョブや」
「嫁ウンチー!」
こうして、私武士ウンチは嫁の助けにより将来への不安が若干弱まり、仕事に集中し無駄遣いも減り円満な老後に向かって頑張れる様になったのだ。
なお数年後、嫁は私が失敗していた株で大成功をして一足先に仕事を辞めて専業主婦になったのはまた別の話。
この話はフィクションであり、武士ウンチと嫁ウンチは架空の人物です。また、FIREに実際かかる金額・年数はインフレや各自の生活レベルや相場に大きく左右されますので、多分この計算通りには行かないです。あくまでも、ウンチ家の家計計画の指標程度として見て下さい。