第七話
七話目。短めです。
「准将閣下、荒原がいたとして、もしでて来なかった場合、どうするので?」
「出てこないならそれはそれだ。町に押し入り住人を殺すことは確定している。そこでいやでも出会えるだろう。いれば、だがな?」
「は!理解いたしました」
「それに、今あの町には優秀な密偵が入り込んでいるからな」
と、そこまで話したところで伝令きた。さぁて、何があったのかね。
「准将閣下!兵士の一部が痺れや吐き気、頭痛など、身体の異常を訴えています!」
んん~?てことは毒か?だが、この行軍中にそういった異常はみられなかった。てことはおそらく今直接毒を撒かれてんだろう。つまり、、、
俺は町の壁上部を見渡した。
、、、発見~。見た感じ5,6才か?そんでこの広範囲に毒撒き散らすとかどういう魔力量してんのかね?それとも何かしらの細工があるのか。
まあ、どっちでもいいんだけどね?心苦しいんだけど、荒原がいなかったらいなかったで、反乱者として町の住人は全員皆殺しなんだし、ここで一人殺したくらいで変わんない変わんない。
てなわけでうちの直属部隊に狙わせる。
「直接部隊、狙撃用意。壁上部にいる少女を狙撃」
「は!」
うん、優秀優秀。一直線に遠距離狙撃魔法が飛んでってる。これでおそらく死んだろうし次は、、、
、、、んんんんん!?!?
マジか!あの少年走って魔法まで追い付いて、持ってた槍ぶん投げて撃ち落としやがった!すげえ!!
「追撃用意」
「は!」
うん、部下達は優秀だけど、これは無理だわ。おそらく、というか確実に撃つ前にあの少年兵が少女を壁の中に押し込むだろう。
あいつ欲しかったなぁ。うちの軍来たらおそらくめっちゃ役立ってくれたろうし。
ま、無理なもんはしょうがない。次はどう出てくんのかね?いくらでもとは言えないけど、相手にしてあげるよ?荒原が出てくるまでね?