第五話
今回少し短めです。
僕の名前はジョナサン。スラムで産まれ育った、パシリだ。そして今も反乱軍?とかゆうのに所属してエーギルって奴のパシリをしている。
おっと、パシリをバカにしてんじゃないぞ?誰かしらの下につくことで、恨まれず、憎まれず、細々とやっていく賢い生き方だ。
ところで、僕はあのエーギルのことをかなり気に入っている。
領主ぶっ飛ばしてくれたのもスカッとしたし、そして何より自分の失敗で、お国目ぇつけられたのをしっかりと自分でカバーしようとしている。
これがすげえんだな。
僕は、あいつらの実力は知ってるから言えるが、あいつらだけならおそらく騎士団の追撃から逃げられる。余裕も余裕だ。
にもかかわらず敵から逃げず立ち向かう。自分たちが原因だったからといって簡単にできることではない。
僕は凄いと思う。凄いとは思うが、人ん家の妹を勝手に改造するのは間違っていると思うんだ。
妹のアルエット、もとは虫も殺せない少女だった。
それがたった八ヶ月で、虫を殺害する事に生き甲斐を覚える身内ながらヤバい少女に育ってしまった。
それだけじゃない。歯向かう奴に対しては「害虫駆除は私のお仕事ですから」と、薄く微笑みながら毒殺していた。
一度、エリス様と喋る機会があったんだが、妹のことを聞いたらかなり焦りながら逃げていった。僕だけ他の奴らよりも面談時間短かったし。
そんなこんなで、あの事件からもう五ヶ月たった。そう、五ヶ月だ。騎士団がやってくる。
僕もエリス様に鍛えられて多少は強くなったんだ。
だから僕も精一杯やってやろうと思う。
着なれない革鎧を身に纏い、眼前に広がる敵の姿を見渡す。
「妹に無様な姿を見せるわけにはいかない。」
その思いを胸に、僕は一番槍を取った。
頭痛がとても痛かったので投稿が遅れました。すみません。
星を貰えたら元気になると思うので、よろしくお願いします。