転生したら寿司、転生してなくても寿司。
異世界から握り寿司が転生してきた。
握り寿司を始めて見た日本人が、手に持っていた山葵を握り寿司に塗りたくった。
すると、握り寿司は山葵の衣に覆われ緑の球体と化した。
日本人は、球体となった握り寿司を口に含んだ。
すると、あまりの刺激により口から山葵が吹き出した。
吹き出した山葵が、だらだらと地面を流れると、大きな大きな池になりました。
さらに、握り寿司のネタであるトロサーモンが、山葵の池にダイブし泳ぎ出した。
およぐ、握り寿司。
およぐ、サーモン。
渦を巻くサーモンと山葵...。
渦を巻くサーモンと山葵に村人は、桜でんぶと酢飯、さらにさらに椎茸などを入れた。
大地は唸り、空は業火し、たくさんの日本人がうちわで仰いだ。
その光景は、まるでまるで、ちらし寿司を作る時のような景色であったという。