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モテない私は、、、いつも割り勘か、全額払う。

作者: 七瀬




私の名前は 『浜崎 セレナ』 23歳、おしゃれなお店で服を売っている。



私の見た目は、少しぽっちゃりで可愛い訳でもない、、、!


眼鏡をかけると、、、?


自分の息で眼鏡が曇る。

夏は、Tシャツがびっしょりと汗まみれ。

冬場でも、、、何もしていなくても汗をかく。


お酒も強く、男性には全くモテない私にも、彼氏がいる。



つい最近、、、。

付き合いだした彼の名前は 『宮地 昴』 38歳で無職でバンドマン。



私と付き合いだしたのは、、、?

彼が私を見て、養ってくれるだろうと思ったからだろう......。


所謂、、、【ヒモ男。】




彼は全く働く気なんかないみたい、、、?


私と付き合うなり、私の独り暮らしの家に転がり込んできて、、、。

毎日飽きずに、ギター片手に歌を作る毎日。


売れているバンドなら、、、?

まだいいけど、、、。


まったく、人気のないバンドだ、、、!

何度か、彼のバンドのライブを観に行った事があるが、、、?

お客さんは、私を入れて3人とか、、、?



それでも、彼は私にこんな風に言うの...。


『いつか? 俺はビックになって、、、! 世界に通用する

歌を作るんだ、、、!!!』

『・・・ううん、』

『それまでセレナ、済まないが、、、! 俺の為にも頑張ってくれ!!!』

『・・・ううん、分かった。』

『セレナには、本当に迷惑をかけてると思う! でも俺は夢に向かって、、、!

がむしゃらに頑張ってみたいんだよ!』

『夢を持っている事はカッコイイと思う。私も昴の事、応援するから、、、!』

『あぁ、やっぱり~セレナは俺の事をちゃんと分かってるな~!』

『そうかな、、、?』

『そうだよ!』



夢を追い続けている昴は、かっこいい!!!

私には、【夢】がないから、、、。




私は今まで、夢を持った事がない、、、!

『憧れの職業』とかはあったのだけど、、、?


いつも挫折して、やっぱり私には無理だと簡単に諦めてしまうの...。

何をしてても、長続きしない私。




だからなのかな、、、?

夢に向かっている昴を応援したくなる、、、!

私は、彼の為に出来るだけの事はしようと思ったんだ、、、!





昴と付き合うまでの私は、、、?

飲み会に誘われて行っても、割り勘。

男性と二人で、食事に行っても割り勘か、全額私が払うの。



これが! 『デート』なんだと思った事は1度もない、、、!!!




・・・でも、昴は今まで会った男性とは違うと思っていたのに、、、!




ある日、、、。

昴と若い女の子が、昴の腕を組んで楽しそうに歩いているのを見た、、、!



その女の子は、私も何回か見た事がある女の子だった、、、!

数少ない、彼のバンドのお客さんだったから、、、。




でも、まさか、、、!?

私の知らないところで、【浮気】しているなんて、、、!!!




私は、その日の晩に、、、。

彼に今日、私が見た事を話す事にした、、、。


『ねえ?』

『何?』

『今日の、お昼頃、、、誰といたの?』

『・・・あぁ~バンド仲間の明人と一緒にいたよ!』

『ふーん、今日さ~見たんだよね! 昴とあの女の子がイチャイチャして歩いて

いるところ、、、?』

『マジで!?』

『うん、』

『違うよ! セレナが想っている関係じゃないから! ただ俺たちのバンドが

好きで、よく観に来てくれてるの知ってるだろう、、、! それでだよ!』

『浮気じゃないんだね!』

『当たり前だろう!』

『昴のこと! 信じていいの、、、?』

『あぁ、信じていいよ!』

『分かった!』




私は、昴の言葉を信じる事にした、、、!


でも、、、?

昴のバンドのライブに、あの女の子が観に来てて、、、!

私は、咄嗟に彼女に昴との関係を聞いてしまった、、、!


『・・・あぁ! あのう、、、。』

『は.はい!』

『何時も、同じバンドのライブ観てますよね!』

『あぁ~私もこのバンド好きなんですよねぇ~』

『変な事、、、聞くんですけど、、、? 以前、バンドのボーカルの昴君と

一緒に歩いていませんでしたか? 私、偶然! 見ちゃって! 二人は?

どんな関係なんですか、、、?』

『昴は、【私の彼氏ですよ。】』

『えぇ!?』

『つい最近、付き合っていた彼女とは別れたって言うから! 今、私と昴は

付き合ってるんです。』

『もし、、、? その彼女が私だったら? ビックリしますよね、、、?』

『えぇ!?』

『それに、私! 昴と別れてませんよ! 昴は私と同棲してるし、私が彼を

養ってますから、、、!』

『そうなんですか、、、? じゃ私、、、別れます。』

『ごめんなさい! 嫌な想いさせてしまって、、、。』

『別にいいんです! 悪いのは全部! 【昴だから!!!】 それと、、、?

もう彼とは会いません!』

『貴女が物分かりのイイ人で良かったわ!』

『私だって! 直ぐに浮気するような男は嫌だから!』

『そうね!』

『次は、イイ男を探します! じゃあ~』

『じゃあ!』




こんな事をしてまでも、私は昴の事が好きなんだと想う...。

昴も、もう来なくなったあの子の事を気にしていたけど、、、?


どうして、、、?

会えなくなったのかまでは分からないようだ、、、!




『お腹空いたね? 今日は、何処にご飯食べに行く、、、?』

『ハンバーグが食べたいな~』

『イイお店あるよ! 私がお金出すから、食べに行こっ!』

『うん。』





なんだかんだ言って、、、私たちは、上手くいっている。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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