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-4 日常

≪2028年2月4日≫




田舎…というにはいささか言い過ぎであるが、自然が多く夜になると途端に人が少なくなるような活発とはあまり言えない町があった。




そんな町では珍しく昼の喧騒(けんそう)が息をひそめ、太陽の代わりに月が空の主役を演じる誰もが夢を見る時間に3つの影があった


その中でも1番小さな影の持ち主は1人の少女だ。


背は低く、その幼い顔立ちから小学生に見える。


長い黒髪の少女はアスファルトに座り込み、もう1つの影の持ち主である狐の面を被った青年の後ろに隠れるようにして泣いていた




そして最後の影の持ち主は、そんな2人にバットを向ける大男だった




最初に口を開いたのは、狐の仮面を被った青年だった




「あ~。…こんばんは。今日はいい夜ですね。なんかこう、え~とこう、元気モリモリてきな? まさに君のように『ちょっとテンション上がって少女を殺しちゃうぞ~』みたいな状況もまぁ納得しますよ。ええ。僕そうゆうの好きよ? だから少し落ち着いて」




その口調はこの場の雰囲気に合わない気の抜けたものだった


「チッ!!」


大男は狐の面を被った青年の軽い言葉に舌打ちのみで返答し、狐面の頭に躊躇なくバットを振り下ろす


「あぁん危ない!?」


青年は後ろに下がりバットを避ける


「はぁぁああ全く…。こんなことになるなら友人2人と『ドキッ! 深夜3時の鬼ごっこ大会!! ~美しい明日を捕まえろ~ 』なんてやんなきゃよかったなぁ…。いや、それなら追いかけられていた少女を無視すればよかったのかな…。いやでもそれはさすがに人間としては不合格だしなぁ…」


青年は何故このような状況に自分が巻き込まれているのかと後悔を口にした


「…いやそれにしても! いきなり話してる人にバットでフルスイングするの良くないと思います! せっかく人間に生まれたんなら人間らしいことしようよ。ね? さぁここで問題、人間らしいこととは何でしょうか? 答えは」


「うがぁッ!!」


「ニボシッ!?」


気を取り直すかのように青年は大男に指をさし話すが大男はその言葉にこたえる代わりにバットをまた叩きつけようとする


「あぁ待って待って、今の『ニボシ』は答えじゃないからね? あと人間らしいことのなかで、少なくとも獣のような声を上げて人に襲いかかるのは間違いに入るよね? ね? よし分かった答えを言おう! 答えは簡単『話し合い』さ! 人間は他の生物と違って話し合い、争いを極力避けられる生物なんだ! さぁ君も僕と話し合って争いを」


「うるせぇ!!」


ここではじめて大男は言葉を紡ぐ


「もうヤダこの人間!」


さっきから会話にならないぞこの人間!? 


こんなのがいるから戦争が消えないんだ!


青年はまたも大男の振るうバットをギリギリで避ける


「君! そこの君! …ねぇ少女! ヘイ少女!! 僕の後ろで泣いてる少女!! まだ君無傷のはずだから動けるでしょ!? ちょっとひとっ走りして人呼んできてくれないかな!? ここは僕が華麗な話術でなんとか時間を稼ぐからさ!」


避け続けながらも後ろの少女へ声をかける


「嘘だ…。一緒にいれば幸せにしてくれるって言ったのになんで殺そうとして来るの? あんなに楽しかったのに…。なんで? なんでなの? 嘘だったの? それこそ嘘だ…


 …嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘」


だが少女は大きな石を持ってただ嘘だ嘘だと呟き続けていた


「幸せにするだぁ!? 1か月も付き合ってるのにキスもさせねぇ身体もゆるさねぇ女を何で幸せにしなきゃ何ねぇんだよぉ!! 挙句の果てにやっとホテルに連れ込んだと思ったら逃げやがっていい加減にしろやてめぇ!!」


その少女の呟きが聞こえたのか大男は声を荒げる


「!!?」


少女はさらにその小さな体をまるめた


「えっ? なになにまさか2人付き合ってたの? 初耳なんだけど何で教えてくれなかったの?」


狐面(きつねづら)は黙ってろ!」


「信じてたのにぃ…」


…あぁはいはい。ようするにこれは痴話喧嘩(ちわげんか)ってやつか


狐の面を被った青年は小さくため息を吐く


まったく。それで殺そうとするまでに発展するなんてなぁ。


しかも少女をって。


にしても、結構騒いでるけど誰もここを通りがからないな


まぁ時間も時間だしな


それにしても、なんだかなぁ…


彼は状況と事の原因を把握し、またため息をついた


これがもし無差別殺人とかだったら快く助けるんだけど、痴話喧嘩はなぁ


こういうのってあんま第三者が口や手を出すべきじゃないよねぇ…


青年は振るわれるバットをかわしながらチラリと後ろの少女を見る


「グス…グス…信じてたのにぃ…好きだったのにぃ…」


少女は泣きじゃくりながら言葉を口からこぼし続ける


「………よし。来なさいな。君にももしかしたら同情する事情があるかもしれないが、話し合いはもう無しだ。理由は君が気に入らないから。というか言おうか迷ってたんだけどさ。君大人だろ。こんな少女と付き合うとか大丈夫? この娘みたところ小・中学生だよね? いや別に恋愛で歳の差は関係ないってのも共感できるけど、さすがにそんな娘に身体を許せとかちょっと考えられません死ね」


青年はかおにつけた狐のお面を触りながら早口で大男をまくしたてる


「ッッ!!」


大男は青年の言葉に怒りを露わにさせバットを持っている手にさらに力を込め、すぐさま突進してきた


「てい」


青年は突進を横にかわし横腹に蹴りを入れる


「グッ!?」


前に突進していた大男は前方とは別方向、横からの力に対応できず盛大に転げた


「さぁ少女逃げるよ! もう展開早すぎてついてこられないと思うけど逃げるよ!!」


青年は少女の腕を掴みながら言う


「や、やだぁ…もうやだぁ…人なんて信じられないよぉ…」


だが少女は立ち上がるどころか手を払いのける


「もうヤダこいつら!!」


青年は再度少女の腕を掴み、引っ張って無理やり立たせて走る


その際、何かに使えるかもしれないと思い少女が持ってた大きな石を青年は回収する


「待てや心和ぁ!! 狐面もぶっ殺してやる!!」


大男も立ち上がりすぐに追ってくる


「うあぁぁっぁあぁぁぁ・・・・」


「泣いてないで走るのに集中してね!!」


なんなのこの娘はもぉ!! せっかく助けてあげてるのに足ばっか引っ張りおってからにぃ!!


そして人が全くいない! これだから田舎はぁ!!


青年は心中で叫びながら足を動かす


しかし、少女はすでに体力がなくなったのか息が荒くなっている


それを見て青年は、追いつかれるのも時間の問題だと悟った


あぁもう!


僕1人なら出会って5秒であんな大男倒せるのに!!


・・・・・・


・・・・・・・・・・


…そうだ。逃げないで倒せばいいんだった


すぐ青年はあたりを見回し、壁と壁の小さな隙間、といっても大人1人がギリギリ歩けるか歩けないかの隙間へ少女と2人で入りこむ


そして隙間の中ほどで、青年は走ることをやめた


「君、受け身取ってね」


「…えっ?」


そして手を引っ張って一緒に走ってた少女を前方に投げる


そして振り向き追ってくる大男と向き合う


「!? なんだ殺される覚悟でも出来たかぁオイ!!」


大男が叫び声を上げながらバットを高くあげる


そこで、青年から見た世界は止まる


時間が止まった代わりに感覚が一気に研ぎ澄まされた




【状況を整理しよう】


・場所は大人ひとりがギリギリ歩けるか歩けないかの小さなみち


・壁と壁の隙間のため月明りも街灯もとどかない暗さ


・前方にはめちゃ殺意が高いバットを掲げたハイテンションな大男


・後方には投げられたことで地面に丸くなり、また泣きだしている小さな少女




「さぁ、やりますか」


青年が声を出した瞬間に、青年の時間はまた動きだした


そして大男に向かって1歩近づく


大男は少し驚いた顔をしたが、すぐに青年めがけて走ったままの勢いでバットを振り下ろした


青年は1歩前に出た分すぐに1歩下がった


大男のバットが青年のつけていた狐のお面にあたる


その衝撃で狐のお面は青年の顔から外れ地面に落ちた


大男はお面を外しただけだが笑みを見せた


「これでやっとお前の顔が拝めるぜ!!」


大男は青年の今迄狐のお面で隠されていた顔を見る


だが大男はそんな行動をしながらも走る速度は緩めなかった


緩めるどころか、速めた


それは次の攻撃につながる行動であった


そもそもバットが当たろうが避けられようが、このまま走った勢いでタックルを決めるつもりだったのだ


初撃のバットはただのフェイク


大男の本命はそのタックルだった


この狭い道、横に避けられることは無い


大男は青年が壁と壁の隙間に入り込んだ瞬間からもうこの攻撃をしようと計画を練っていたのだ


だからバットが狐のお面にあたっただけでも大男は満足だった


また一歩、力強く大男は地面を蹴る


青年の先程まで隠されていた素顔を見ながら


そしてお面が外れた青年はその大男の一連の行動を確認し、今度はさらに後ろへと大きく大きく跳んだ


それを追いかけるように勢いよく前へ前へと進もうとする大男





すぐ足もとに泣きながら丸くなった少女がいるのに気づかずに





ドスッ!! という音とともに大男が少女に躓きバランスを大きく崩す


「うぐぅぅ!!?」


「あぁぁあ!!?」


少女のくぐもった叫びと、大男の驚きの声が狭い道にこだました




・さっきまでは月と街灯のおかげで意外と明るかったが、この壁と壁の隙まにまでは光りは届かず足元が覚束ない


・ただでさえ小さいのに地面にうずくまることでさらに小さくなった少女


・狐のお面が外れて露わになった青年の素顔


大男はこれらの【仕掛け】により、地面にいる少女に気づかず転ばされ、まんまと前のめりに倒れ出す


「まったく。僕の素顔に夢中になるのはいいけど、やっぱり人間自分の行く道をちゃんと見て歩くべきだよね」


青年はそう言葉を投げかけ


前のめりに、顔から地面に転げようとしている大男の、まさに先程まで全力で走っていた勢いがそのままの大男の顔めがけて




少女から拝借した大石をぶつけた




「ブベラ゛ッッッ!!!?」


大男は次は後ろへ吹っ飛んだ




「ま、君みたいな外道に道の話しは難しかったかな?」


青年は石を捨て大男に近付く


「ま、この狭い道とあの勢いのある走りなら少女に気づいても結局は僕に石でカウンター入れられただろうけどね」


そして大男の顔を覗きこむ


「あ゛」


そして青年に初めてヤバいという感情が現れた


大男にはその青年の皮肉は届いていなかった


息はしている


が、鼻は折れ曲がり、前にある歯はほとんどなくなっていた


吹っ飛んで地面に落ちる時に頭を斬ったのか頭からも血を流していた


ついでに体が痙攣している


簡単に言えば、やり過ぎである




・・・・・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・・




・・・・・・・・・・・・




きっかり10秒


その間少女の咳きこむ音しかこの狭い道には響かなかった


「おおし逃げるよ!!」


青年ははゲホゲホと咳をしている少女をおぶり、指紋のついた石と狐のお面を拾い上げ、闇雲やみくも)に走り出した





*****





「あ~辛い。少女おぶりながら30分全力で走るの辛い」


青年と少女は今、町はずれにある東第3公園という大きなジャングルジムくらいしかない公園にいる


その大きなジャングルジムに座りながら生きてる実感を感じていた


「・・・・・・・・・」


「なぁに君? もしかしてまだ落ち込んでるの? まぁ好きだった人に殺されかけたんだもんねぇ…。 まぁ人生長いから大丈夫大丈夫。あ、もし不安だったら警察に話しておいた方がいいよ? もしあれだったら友人とかにも相談して守ってもらいなさいね。まぁ遠くの町に引っ越すのも手だし?」


青年はずっとうつむいている少女に出来るだけ明るく語りかける


「…助けて頂きありがとうございました。ですがもう人には頼りません。これからは1人で生きていきます。だれにも守ってもらいません」


少女はうつろな目で言う


「…悲しいこと言うね」


「悲しいこと? いいんですよ! どうせまた頼ったりしたらその頼った人を好きになる! そしたら今日みたいな事がまた起きるかもしれないんですよ!? だったら一人で生きていく方が安全じゃないですか!!」


「一理ある」


「!?」


青年は即答した


「確かに1人で生きていく方が無駄な問題を減らせるね。人間関係も確かに面倒だ」


「そ、そうですよ! もうめんどくさいんですよ何もかも!!」


「でも、君は耐えられるのかな?」


「何がですか!?」


「孤独にさ」


「…?」


「あー、うん。ほら、君は小学生か中学生だろ? だったら周りにたくさんの人がいる所、学校に行かなければならない。だから絶対に人と関わる事になる。関わるだけならいいけど、君はきっと見せつけられるんじゃないかな? 友達、恋人の素晴らしさを。それでも1人で生きていけるの? 目の前、手の届くところに孤独なんて知らない奴らが皆で笑いあってるのに、自分は1人でいることを。まぁ、それがいやなら引きこもるとかかな?」


「…そんなの」


「それに君は1か月間とはいえ人を好きになったんだろ? だったら」


「そんなの無理に決まってるじゃないですか!!」


青年の問いに少女はまた泣き出す


「でも無理なんです! ひ、人に頼ったって、ど、どうせ今日みたいに裏切られる! だからもう無理なんです!!」


少女は悲痛の声をあげた


本当に、悲しい、辛い声だった


「あのさぁ…。そもそも何で君は人に頼ろうとしてるのさ?」


それに比べて青年の声は何処までも普通だった


「え…?」


「まぁ守ってもらえとは言ったけどさ。君は守られることにのみ重点を置いてるよ? 別に人に『頼る』事が唯一のコミュニケーションじゃないでしょ? 例えば、『守ってあげる』・『頼ってもらう』とかさ。逆転の発想さ。まさに『逆に考えるんだ』ってやつだね!」


青年は何が面白いのか笑顔で言う


「頼ってもらう?」


「そう。頼ってもらうんだよ。頼るんじゃなくてね。だったら1人で生きてるのに、人が好きじゃないのに人と関われるさ」


頼るから人に好意を持つのなら、頼らなきゃいいんだ


「…言ってる意味がわかりません」


「う~ん。そうだねぇ…。簡単に言えば…。…頼れる人・魅力的な人間になって皆が君を守るようにするって感じかな? だったら君は人を好きにならなくても勝手に皆が守ってくれるじゃん? あっちから勝手に関わってくるじゃん?」


人に守られたいなら、守る価値の有る人間になるべきだ


「?」


「分からないですよねー。まぁ、人に迷惑かけずに人の為に生きればいいんだよ」


少女は涙にぬれた顔を手で拭い、言う


「…つまり、『いい人』になれと?」


「そうそれそれ!! それで、もし君がまた人を好きになったり頼れる人が現れたら、いっそその人が死んでしまうくらい愛してしまえばいいんだよ! もう何をされてもしてもいいくらいにさ!!」


青年は少女の肩を叩きながら言った


「…分かりました」


少女は、意外なことにはっきりと返事した


「うんうんいい返事だね! 僕も自分が何いってるか分からないけど君が分かったならそれでいいさ。結局人の言葉なんて自分で納得したようにしか理解できないんだし!! じゃ、友人が心配するからもう僕はいくね。ばいばーい」


青年はそう言いジャングルジムから飛び降りて、公園の出口に向かう


「え、あ、待って下さい!!」


少女はあまりに青年があっさりと公園の出口に行くので思わず呼びとめた


「ん? 何かな?」


青年はその声に歩く足を止めた


少女は思わず呼びとめたが、勝手に口についてでた言葉だった為その後の言葉は考えてもいなかった


「名前、教えて下さい」


だが、後の言葉も口から勝手に出ていた


「…皆からはサイコパス、『狂人』って呼ばれてるよ。じゃぁ今度こそばいばいね~」


明らかにはぐらかされた


「え? あ、またお会いしましょうね狂人様!!」


だが少女はそのはぐらかされた名前に変に納得してしまった


そして青年は前を向きながらヒラヒラと手を振って、今度こそあっさりとその場を後にした








そんな青年が唯一気になったことと言えば、少女に最後に『様』とつけられたことだった








*****









「…っと、こんなことがあって昨日の『ドキッ! 夜中の鬼ごっこ大会!! ~美しい明日を捕まえるため~ 』で僕は先に帰ったんだよ」


「ふざけんなよ? 誰がそんなこと信じるんだ?」


「いやいやこれが本当なんだって! もうほんと怖かったからねあの大男!!」


「こっちだって警察に見つかって追われるの怖かったからな? あの熱血警察ヤバかったからな? まったく、何を基準で正義を語ってるんだか?」


「それは深夜に学ラン来て走ってる君が悪いじゃん」


「いやそれは参加してたテメェが言える立場じゃなくないか? それに悪いのはあんな時間に見回ってる警察の方さ?」


「いやそれが警察の仕事なんだしさそれはやっぱり君が」


「ていうかテメェの話だがよ? その子は結局どうしたと思う?」


「さぁ?」


「きっとテメェの言うとおりに人に頼らず人を助けてるんだろうなぁ? だがよ? 人は支え合うものだろ? テメェの言い分をその子が実行すると、その子はきっと破綻(はたん)するぜ?」


「なんでさ?」


「人を頼らない人間が他人と本当の友達になれるわけねぇだろ。 その子は孤独じゃねぇが、きっともう友達も恋人も出来ないだろうな。それこそ他人に助けられない限りよぉ」


「そうだねぇ。でもさ? 人間って大体破綻してるようなもんじゃん?」


「はぁ? …テメェやっぱ駄目だわ?」


「何故に!? 僕のどこが」


「Hey!! 遅くなってSorry(ごめんね)! ちょっとそこでQuestion(しつもん)を受けてさ!」


「遅せぇよ金払え? ってか質問だぁ? 職質の間違いだろ?」


「は? それは昨日You(あなた)がされた事でしょ?」


「まぁまぁ2人共。…で、質問って?」


「ふふ。僕のCute(かわいい)恋人が聞きたいなら教えてあげよう!!」


「僕、君の恋人、違う」


妄想癖乙(もうそうへきおつ)?」


「なんと今朝、町はずれの小道で男が顔がグチャグチャな状態で発見されたって!! しかもその男は沢山のつきあってきた彼女を殺しまくるKiller(殺人鬼)! 今はHospital(びょういん)で、命は無事らしいよ! いやぁ、警察が見つける前にKill(ころ)しておきたかった!!」


「あん? ということはテメェの話は…?」


「へぇ、怖い事もあるもんだねぇ…」


「そうだよね!」


「まぁ、世界には色々あるってことだね!」


「…全く、友人はしっかり選んどくべきだったか?」


「うわ君悲しい事言うな!?」


「??」








こうして、日常は過ぎる



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