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運河の見える私の部屋

作者: 雨月卯龍

それぞれの日常的な出来事を感じてもらえたらいいと思います。

 …水に沈んでいる。


 バタバタと手足を動かした…。


 それに目はどうにもつむっていて、それは開かない。でも、その呼吸はどこか息苦しさもあったが、ちゃんと…それもしっかりと、呼吸はその息もしている事が不思議に思うようだった。


 何かのけたたましい音……遠くから聞こえて来る。


 気がつけば突然に睡眠ねむっていたその目は開いた。すると、それは一瞬いっしゅんだけそこに見慣れない色を見たような気がした。


 …ゆ……睡夢ゆめ…? 


 落ち着いてみればそこはいつもの私の部屋の天井がぼんやりとして見える。


 ……昨日の晩は飲み過ぎたようだ。


 それにある事に思った。


 その頭も少し痛むようにある。


 その日…いつもなら何のようにも思わない事にも、何故か…今日の朝に、けたたましく…ヂリヂリとした音が鳴る目覚まし時計に、どこか鬱陶うっとうしいとそれに思ってしまった。


 その…ジリジリと……。


 そんな音をてていて、けたたましく鳴る事をする。それにある時計の目覚まし音が鳴っているのをめようとした。


 たぶん…それはまだ眠気眼ねむけまなこにもある事からも、寝台べっどに寝そべりそこで(うずくま)ったままにいて寝ている。


 でも…それは手探りに……音が鳴る。それにある辺りを…パタンパタン…と、そんなようにしている。

 それは…たぶん睡夢ゆめに見た水のなか…。


 まだ、それにあるようにも思うからなのだろうか……。


 微睡まどろみからも醒めつつも…そこに起きかけたようにもあった寝台べっどにいる事にもあるままでいて、痛む頭を感じながらも何かそれと手を動かす。


 すると…その事にあるようにもいて、いつまでも鳴り続いている目覚ましの機能がついた置き時計を見る事をしないでいた。


 …それは手探りに……。


 音がするそれを探していたりした。


 すると…そんなように動かしていたその手に……それにある目覚ましの置き時計が不意にぶつかった。


 そして…それは寝台べっどにいる事からは、それとある手が届くようにも無いようになった。


 …そこにあるはずの場所に、それを見る事も無く……。


 今も…そこで…ジリジリと……。


 それにある目覚まし時計についた機能の音もそのままでもある。


 そんな事にも…。手探りをしていた手が不意に…それにあって目覚まし時計も、部屋のどこかに飛んで行ってしまったようだった。


「ん…んん。…何でなの…」


 それも寝台べっどの近くに揃えたよう置いてある。それの脚は高いようでもそれという事にも無い。


 小さなサイドテーブルからその下の絨毯じゅうたんの上に、それと音が鳴り続いている目覚まし時計は落下おちてしてしまっていたようにもある。


 それにある事にも…何かそれに面倒なようにある事に思う。


 でも、落下おちてしまった先に鳴っている目覚まし時計の音に痛む頭でもあってというようにも、それをそのままにするわけにもいかず起床したが…。


 睡眠ねむりもその睡夢ゆめは、水に沈んでいた睡夢ゆめを見ていたせいなのか…。


 それと鳴り続けている。落下おちた目覚まし時計の音に身体からだも重く…。意識もまだ微睡まどろみにあるように遠く…起きかけの頭もどこか痛く感じている。


 それは…そのまま睡眠ねむっているとか…そのどうかよりも、どっちにしても…そこにいる寝台べっどから起き上がるようにもある事だと思うと、まだ昨日に飲んでいたアルコールがその身体に残っていたのか…。起きがけにいる。そんな私のなかを駆け回るようにも感じていたようにもある。それに重さがある感じのする身体からだを起き上がらせようとした。


 それにある事にも、まだ、ジリジリという音もそこで鳴っているようにもある。


 それは寝台べっどを置いてある部屋に敷いてもあった。


 何かその色も深緑色をした絨毯じゅうたんの上に飛ばされ落下おちている。


 それにある目覚まし時計は、ジリジリと、それという音がまだ鳴っていたようにもある事だった。


 何か…それを見ると……。それにも何か分からない溜息を軽くひと()いた。


「…何か……睡眠ねむり足りていないよぉ」


 そんな事にも思う。


 そして…それまで横になっていた寝台べっどから起き上がると、ようやく…それにある寝台べっどからそこから降りようとしていた。


 すると…それも何か…フラフラと、それにいう感じに身体からだがある事に思うと、そこで…ふぅぅ…というような、それにある息をき出した。


 それからも何か…それという音にも痛む頭を片手の掌で押さえるようにしている。


 そして立っていた足の傍に…そこに寝惚ねぼけてもいた私に飛ばされ落下おちていた。そんなようにもある目覚まし時計を、それと空いたもうひとつの方の手で拾い上げる。


 すると…それと設定した時刻で、それは正確に…。それという音をてて鳴らし続けている目覚まし時計。それをどこか恨めしくもあるようにそれと見てから、目覚まし時計にある。そんな機能設定をそれと解除した。


 そして寝台べっどに近くある。いつものサイドテーブルの置いてある場所にまで、それを戻している。


 そんなようにもあったりした朝にする事にでも、それにしても…水に沈んでいる睡夢ゆめを見ていたといっても…。何故かそれのわりに、現実の私はとても喉が渇いていた。


 それというような事にもあって、何か…冷たい水でも…それも飲みたいと思った。


 そんな事にも…それにいた部屋から近い台所に置いている。それにある冷蔵庫に向かって、ようやく。そこに歩いて行く事を思った。


 すると…そんな足下も…それは…フラフラ…としていながらでも…それに向かって歩いて行った。


 そこに飲料水が詰めてある。それは冷えた冷蔵庫のなかに綺麗に並べられている。


 それにラベルの向きも揃えていた。それにある飲料水のその一本いっぽんを手に握って持つようにすると、それを片手に持ちながらでもいて、冷蔵庫の前で立ったままに、飲料水の詰まったようにある。そんなペットボトルに封栓をして閉じてある。それにある蓋を開栓した。


「…んん。ふうぅー」


 冷たい水だった。


 透明なグラスに注がれた。それを一口ひとくち一口ひとくちとそれにあるように飲んでいた。


 そしてその飲料水もグラスに半分ほどを残し、それに透明なグラスにある。それを台所に置いてある小さなテーブルの天板の上に、いつもの朝にもあるように立てて置いた。


 それとあるような事にも何かを思う。


 先ずは…それにある身体からだも重たいと、それと痛む頭もあるようだと思うようにも…それにある事も感じていたりする。


 それもある事に…まだ、アルコールの残るような感じにも思うようにある。それとある眠気を醒ます。その事に思うと、そこからも見えたようにある視線の先に洗面台のある場所が見えた。


「ん…あ…ったま痛いよ。昨日は…少しだけ飲み過ぎたね」


 それという事にも…フラフラとした足どりで、それに見えるようにある場所に向かう。


 そして…ようやくのように…洗面台にまで辿り着くと、そこについた洗面台にある蛇口の栓を回すようにしてそれを捻ると……。

 まだ、それはたぶん…幾らか寝惚ねぼけてもいるような、そんなような頭のなかでは…そこにある洗面台に水とお湯を合わせて出す事を思うようにいた。


 すると…そこでは何かに思う濛々とした湯気が大量に起こった。


 …どうやらお湯の方の蛇口の栓を先に捻ったのがいけなかったらしい。それも昨日に設定していたお湯の温度も高温だったようだ。


 そんなようにもある事は、まだ、それに寝惚ねぼけてもいたのか……。


 蛇口から溢れるようにも流れ出して来た。その水の温度はそれという適温を越えていたらしく、それに危うくもその流れ出た熱いお湯によって、それと差し出していた掌を怪我するとこだった。


 それにあっても…私は何かそんな事と…それに何食わぬような事にとでもあるように、私はそれという出来事にも、何故かそこで平気な顔をした。


 けど…。


 然し、もう少しそれに気がつくのが遅かったら……と、それに思ったら……たぶん…それもヤバかった気がするとその時にそう思った。


 そんなようにもあった。それにある事に思いながもいると、そこに何か見える……。


 洗面台についている。


 それと立ち昇る濛々とした湯気に曇りかけていた鏡に映る。自分がそこに見えたりする。


 それは少し…いつもの私の朝に見る事にある表情よりも、幾らかその目も醒めてもいるようにあったりした。


 それにある事に…。まだ、そこに濛々とした湯気のある事にも、それは何故と…それに何か思うようだった。


 それに気がかかった事にもあった。そんないつもとは違う。


それという何かにある事を思うようにいたりした。


 すると…それに驚いた私は、それも…さっきよりも、目が醒めるようにもある。何かそんな気になった。


 とにかく……。


 それという事にもありながらも、それにいた場所で慎重に洗面を済ました。


 そうしてからも寝台の置いてある部屋で、まだ、今も睡眠ねむっている。それにあるもう一人ひとりの私の事にもある。 それにも思うようにも、すで睡眠ねむりからも醒めていた私は、その日の朝にある朝食を作り始める。


 ほんの少しの時間…。それに何かを思う。


 そんなようにもあった事に思うようだったと、それもさっきの出来事にもその思いもそれとありながらでもいた…。


 そして台所に立ち浮屠ふとして見たそこにある窓辺からの様子は、外もまだ、幾らか暗いようでもあった。


 すると…それからも時間も暫くして……。いつもなら、まだ、睡眠ねむっているはずの…もう一人ひとりの私は、いつもよりも少しだけ早くある時刻に……。それにある寝台べっどのある部屋から起きて来た。


 それに気がついた私はそれという事を朝食を作りながらもいて見ていると、それは台所のある方に起きかけた表情でそれと歩いて来る。それにあるもう一人ひとりの私はそれと台所にある私の事をぼんやりとして見ていて、それは何かにある事に、それは話しかけて来ていた。


「おはよ…ぅ」

「あらっ…何で…? 今日はいつもよりも起きて来るのが早いんじゃない。でも、まだ、朝ご飯も用意も出来てないよ…」


 それという…朝に挨拶を交わす事にもした。


 それも見ていても……


 とても睡眠ねむたそうにしているようにもある事だと、何か…そんなようにも見えたようにある。


 それにある朝にも私…と…私…互いにある二人ふたりの私。


 ……庸太ようた彩佳あやかはそれに言う事に、そんな起きかけの会話をした。


 すると…それと今さっき起きて来たばかりの庸太ようたは、洗面台に向かうようにいながらでもあったりする事になのか…。


 その途中を歩いていて、それと時々にその場所で立ち止まりながらも何かに一人ひとりで話している。


「…んんっ」


 睡眠ねむっていた背筋を伸び上がらせては、ひとつ…ふたつ…それにある言葉に何か呟いていた庸太ようたは、それという事にも歩きながらでもいて、それにある部屋の壁に……フラフラと、それにある部屋の壁にもぶつかりそうにもなりながらもいた。


 まだ、それは…睡眠ねむっているのかにも思うような…庸太ようたは、それに歩いていたりする。


 そんなような様子を台所で朝食を作りながらも見ていて、それに思う事にいたようにある彩佳あやかがいた。


 そうした事にも…どうにかそれと庸太ようたは、洗面台のある方に気が向いているようにもいた。それを彩佳あやかが見ている事にも、ようやくそこにある洗面台がある場所に辿り着いたようにもあるようだった。


 そんな庸太ようたの事を見ていた彩佳あやかは、軽く欠伸あくびをした事に、まだ…自分にも、それというような眠気のある事にも、さっき…それに気がついた。


 何か…それも思うようにいる。


 でも、さっきまで寝台べっど睡眠ねむっていた庸太ようたは、まだ、微睡まどろみにでもあるような事に思う。


 それにあるようにも見えている事に思うと、彩佳あやかはそんな庸太ようたの事を見ているのが不思議に思うようでもある。


 たぶん…庸太ようたは、まだ、その心地も睡夢ゆめにいて、それは寝惚けているのかにあるのか…。


 それに思うと…庸太ようたのそれとある様子の事に、彩佳あやかは声をかけた。


「大丈夫…?」


 何かそれを尋ねてみる事にした。庸太ようたにそれは聞こえていたのか…?


 少しそれも心配に思ったりもしたようだった。


 でも…それに庸太ようたは何の返答こたえもないままにある。


 すると洗面台のある部屋の方から、それに取りつけていた洗面台の受け皿に、ドドッ…と勢いがある。そこに水の流れ出た音が聞こえると、それにいうようにも思うようにある声がした。


「うわっ、熱っちい」


 それという…さっきの私と同じような事にもなっている。そんなもう一人ひとりの私がそこにいた。


 そんな事にも、それに彩佳あやか庸太ようたに話しかけるようにして声をかける。


「ねぇ、大丈夫…? 」


 それと…それにもう一度いちど尋ねてみる事をするようだった。


 でも、それにある事に、それに今度はそれという返事がそれとあったようでもある。


「んんっ…平気、大丈夫だった」


 それにある彩佳に返事の言葉が返って来た。


 そうしている時間にもある事にも、彩佳あやかはその日の朝を迎えようとする。それにある朝食を作り上げていた。


 それは…まだ、少しだけ昨日のアルコールが身体からだのなかに残っているような感じもする事にもあって、あまり…それというような食欲は無かった事からも、それからもあるからなのか…。

 余計に今日の朝食は、あまりにも簡単な物にある事にそれは思えたが、けど、それはそれなりにあるように出来たようにも思う事にあった。


 すると彩佳あやかはさっきの声のした方をそれと見れば、たぶん…さっきまで、そこにある洗面台に熱いお湯だけが出て来るとなどにとは、それに思いもしなかった。


 もう一人ひとりの私。


「うわっ、熱っちぃ」


 そんなように言うような事にあった。それにあるもう一人ひとりの私…庸太ようたは、それという事にもあってのようにからなのか…。今度は洗面台に近い浴室で、シャワーを浴びていて、それとある眠気を醒ますようにしようと、それに思ったようだった。


「もう…それも大丈夫だったのかしら」


 彩佳あやかは呟く。


 それといるようにある。浴室のドア越しにそれは聞こえて来る。それにある水の流れてもいる音がある事にも思う。


 庸太ようたは眠気にあるその顔を、浴室で洗うようにしたようだった。


 彩佳あやかの後から起きて来た庸太ようたが、それは洗面というようにもある事に言うのだろうか…。


 浴室にあるそれもどうにだという事に…。それに思う。


 然し、それにある朝にそれという事を済まして来ると、庸太ようた彩佳あやかのいる台所にまで、浴室のお湯の水蒸気をその身体からだまとうようにも、それをただよわせながらもいて、ゆっくりと歩いて来るようにもそこにやって来た。


 それにある庸太ようたの様子にも、彩佳あやかは、それと用意していた事にもある朝食を、それにいた庸太ようたに…さっき作ったばかりの朝食を勧めてみた。


「もし、よかったら、どうぞっ」


 そんな事にも…庸太ようたの事を見れば、それは…まだ、その髪も乾いてもいなく濡れていた。


 何か見ていて彩佳あやかはそれに気がつくと、目の前にいる庸太ようたにそれにあるまでの事を、それと無く尋ねてみた。


「大丈夫だった? 洗面台の蛇口…熱いお湯だけしか出て来ないよね」


 それに言うようにも…それと何気無くあるようにも、彩佳あやかは、…まだ、それに不思議にいるような庸太ようたにそれを尋ねてみたりする。


 すると濡れた髪もバスタオルでその水滴を拭き取り、それにある髪を乾かしながらもいる事にある。それにいる庸太ようたは、朝からの何かにあるようにも思った。それを話していた。


「そういう事…もう少し早く言ってくれるといいね」


 それという事を尋ね聞いた彩佳あやか。それといるような…庸太ようた。それに言う事をすると、そこで更にそれにある言葉を繋いで続ける。


「平気、大丈夫だったよ」


 そんなようにある言葉が彩佳あやかに返って来た。


 そうしたようにも…会話にもそれはあって、そうしている事からも彩佳あやかの作っていた朝食の事にある話しになる。


 そんな会話の事は、そこに少しだけの時間…それに続いたようにあった。


 そして…それから二人ふたりして、彩佳あやかの部屋での台所のそこに揃ったようにもある。朝食の並んでいる小さなテーブルに、そこに彩佳あやか庸太ようた二人ふたりは、そこで椅子に並んで腰かける事にしたようにもあった。


 それにある事からも、二人ふたりしてそれと揃った朝食を目の前にしていて、食事の前の言葉を先に口にしてみてから、その言葉の後に、その日の朝食も始まっている事になって行った。


「美味しく今日もいただきます」


 庸太ようたは…たまに過ごす事がある。彩佳あやかといる朝にある時間という事にもある朝食に、それにして言う事にもあったりもする。そんな簡単な言葉の後にある。それはいつもよりは、それも簡単にあった朝食を一緒いっしょに食べ始める。


 そうした朝に食事が始まると、それと少しだけ…その時間も経ったようにもある。その食事の途中になって、彩佳あやかはそれに庸太ようたに話しかけ言う事をした。


「ねぇ…朝食後は…お茶? それよりも珈琲にする? しくは…それか…何もいらない…? 」


 そんな事を彩佳あやかはそれと無く庸太ようたに尋ねてもいた。


 すると…それにあった彩佳あやかの言葉に、それという答えがあった。


「大丈夫。…いらないよ」


 そんなようにもある言葉に、それと肩首からバスタオルをかけている庸太ようたは、彩佳あやかにそう答えた。


 それは、彩佳あやか庸太ようた二人ふたりして彩佳あやかの部屋の台所に、小さなテーブルについていたようにもある椅子に揃って腰かけて座っている。それにある朝に、一緒いっしょに食事をしているようにもいる。


 そんな事は…私と…もう一人ひとりの私が、彩佳あやかの部屋の台所にある。小さなテーブルとそれにある椅子に、二人ふたりしてそこに揃って腰かけて座っていて、それは…その隣にある互いを思う私がそれといたりもした。


 それにあった事も、彩佳あやかのした話しの言葉のその後から、それに庸太ようた彩佳あやかに向かってからも話しかけて来たようにある。


「大丈夫だよ。そんなに気も遣わなくてもいいよ。ゆっくり食べなよ」


 それというような事にもいる庸太ようた


 庸太ようたのそんな事にも…彩佳あやかは隣にいる庸太ようたに向かって、それは一応いちおうとでもあるように話しかけるようにしていた。


「そうでも…、もし、食事の後になってみてからでも、それに…もし…それが欲しいようだったら、それを私に言ってね」


 それという事に一応いちおうにも、彩佳あやかはそれだけを言っておいた。すると…それにある庸太ようたが…それに答える事をした。


「…分かった。…ありがとう」


 それという。そんなようにある言葉で返事があった。


 彩佳あやか庸太ようたのそうした話しの事でもそれはあって、それにいた朝食にある。そんな時にも、庸太ようたは肩首にかけていたバスタオルを落としてしまいそうになりながらもいる。それにある事にも庸太ようたは、朝食も…それも簡単でもあったからなのか。それに気がつけば、早々として、彩佳あやかの用意していたようにある朝食を食べ終えていた。


 すると庸太ようたは、その肩首にかけたようにしていたバスタオルをようやく手に持ち、幾つかに畳んでいながらも、今度はそれと目の前にいる彩佳あやかに向かって、何かを話しかけて来たようにある。


「それ食べてからでもいいから、…そうしたら、…オレに珈琲くれる…」


 それというようにと…彩佳あやかが言い出した事にも…それにもあって、でも、何か…それに不思議となる彩佳あやかは思う事をする。


「分かった」


 それというそれだけを答えておいた。


「先に…ごちそうさま」


 庸太ようたはそれに言うと…そのままにそこにいて、彩佳あやかの事にそれとある朝食を食べているのを見ている。それにある庸太ようたは、そこで…彩佳あやかが朝食を食べ終えるのを、何か、それも待っているようだった。


 それという事に、私…彩佳あやかは、もう一人ひとりの私…庸太ようたに、それとある事に話しかけ言う事をした。


「いいよぉ、大丈夫。私が食べ終えるのも、それを待っていなくても…」


 庸太ようたに…それに言う…彩佳あやか


 それと食べるのが遅く…もたもた…と、それに…そうしている私…彩佳あやかの事を、何か…それにあるもう一人ひとりの私…庸太ようたが待っているようにも思えた。でも、そんな事にも…それは、ゆっくりでいいと、それに庸太ようたは思って言っているのか…。


 どれという事に、それを言っているのかの…それが分からないな…と、思っている。


 彩佳あやかが急ぐ様子に朝食を食べながらもいると、それにある庸太ようたは…さっきまでその手にしていたバスタオルで、濡れた髪に残っていた水滴をある程度に拭き取った後にいて、それは髪を乾かそうと思ったりもしていたのか…。


 それと待つ。そんな時間もある事に、たぶん…それにあるように思うようにもいた。


 すると洗面台のある方に歩いて行くようにも、そこに向かうようにしている。


 庸太ようたのその姿の何気無い仕種が、彩佳あやかは見えたようにある。


 とにかく…それにある事にも、朝食をそれと急ぎながらも食べている彩佳あやかがいた。そして、テーブルについた椅子に腰かけ座っている彩佳あやかのすぐ近くでいる庸太ようたは、そこで彩佳あやかよりも先に台所に置いてあるテーブルの椅子から立ち上がると、それとある様子の彩佳あやか庸太ようたは話しかけて来る。


「食べてからでいい、ゆっくりで大丈夫。いいよ、急がなくても…」


 それとさっきの珈琲の話の事を言っていたようだと、それに彩佳あやかはすぐに気がついた。


 もう一人ひとりの私…庸太ようた

 今ある私…彩佳あやか


 それはたまにある事に、私…彩佳あやかの借りて住んでる部屋に泊まってもいる。…もう一人ひとりの私…庸太ようた。それにある事なのは、特に仕事に休みが来る。一週間いっしゅうかんの終りの頃によくある事だったりする。


 けど、それは…それだけに限っただけの事では無くて、勿論もちろんその時間の事もそれに合う。するとそうしている事が多い。そんな事にもあるようだったりもしていた。


 どれだけ一緒いっしょの時間を過ごしていたとしても……。


 たぶん…そんなような事にも思う事もある。


 いつまで二人ふたりは…そうしているのか。


 それにいう事に思う時間は…何故かそれにあるような事も、いつかのようにと思う。そんなように…。そんな事に思う日が…。だけど…そんないつかって事は…。一体いったい、いつになったらそれも分かるのか。そんな事を…今それと考えてみても分からないように思う。


 それでもいいか…そんな事だっていうようなのも…。


 いつかそれは解る時があるんだとしても、その日があったりする事になると…きっとその時まで分かるようにも、それは無いかも知れないから。それに思った。


 それとあるように。その私の目の前にもいたりする。もう一人ひとりの私…庸太ようた一緒いっしょにいる彩佳あやかはそう思うようにしか、それは無いかも知れない事だから…それと分かっていた。


 私といる時間が…。私が一緒いっしょにいられる時間であるなら、きっとそれは大切な時間って事になる。……一緒いっしょに暮らして生活しているわけでは無くても…。


 それでも今はいいと思うようにもあるのかも知れないからという事に。


 何か…そうしていると、それもいつかの事になって、そんなようだった…。何て思う事になったりするのかも知れないから。


 そんなように思えるようにも私はいるからという事にも、…私の目の前にそうしてもいる。それにいるもう一人ひとりの私は、それに考えてそう思うようにある時間にいてくれているのかも知れなかった。


 いつか二人ふたり……庸太ようた彩佳あやかという。その二人ふたりにしか解らない時間にあるその日からの事になると、今は何も考えるようになどは無いようにもあった。それは今の時間のような事から、それにある二人ふたりが何か変わってしまう事にあるまでにしても…まだ時間があるようにも思ってもいるからだと、もしかすると…それというようにあるようなら、その事は…いつかその時間が教えてくれるのかも知れない。


 そんな事を彩佳あやかは考えながらもいるようにもある。それに彩佳あやかの目の前にいる。庸太ようたの事を見ていると、浮屠してそれに思う事がある。


 そんな事にも思いにもいる朝にも、そうして彩佳あやかが朝に作った朝食を食べ終えた食事の皿などを片付けていた私…彩佳あやかがいた。


 そしてバスタオル浴室に戻してから、まだ幾らか水滴に濡れていたようにある髪を乾かして来たようにもいた。それは、もう一人ひとりの私…庸太ようたの様子を見て、それが落ち着いた頃になってから、彩佳あやか庸太ようたに珈琲を淹れてあげた。


 彩佳あやかの目の前でいて、さっきに淹れたばかりの珈琲を啜ってそれを飲んでいる庸太ようたのその様子にある事に、少しばかりそれにある事に安堵するように思った彩佳あやか


 それにある事にも…何かそうしていたようにもいると、庸太ようた彩佳あやかに向かって話しかけて来たようにもある。


彩佳あやかはさ…今日はどうになっているようなのさ…ああ…仕事が済んだ後とかの…それに予定とかだけど」


 それに彩佳あやか曖昧あいまいに答える事をした。


「んー。大した用事とかは無いよっ。でも、何で…? 」


 それというようにも、彩佳あやか庸太ようたにそれに尋ねてみてからもその言葉を続けた。


「予定っていうか…それも大した用事がある事とかじゃないんだけど…いいよ、予定も空けていてもいいけど…。もしそれならば…。どうせなら晩御飯でも庸太ようたにごちそうになっちゃうか」


 それに言ってみた。


 それは庸太ようたのそれにあった彩佳あやかに話しかけた事。それを彩佳あやかに言うようにもある。それという事に、庸太ようたはそれに何かを思うようにいた。そして少しの時間の間を…そこで何か考えてもいるようにある。


「……んん」


 それというようにも、それも…ほんの少しの時間を何かに考えるようにしてから、庸太ようたはそれに答える事をした。


「今日の仕事が済んだ後になってからだけど…後でそれと午前中に連絡するっ」

「今日はいつもより早いからね。私……。それも…あ…それって仕事に行くのが。だけど…それにある事に、それも帰宅するのもたぶん早くあるんだと思うけど…」

「…んん…分かった。なるべく早く…。それも…午前中に彩佳あやかに連絡するよ」

「そうしてくれるといいわね。たぶん私もそれまでに分かると思うから」


 それにある話の事だった。


 今ある。そうしている時間にも、朝にする支度は整って来ていた。


 それも…そんなようにもある事にも、ほとんどそれも同時になってもいた身支度でもあったが、それにある支度を彩佳あやかは先にそれを済ませると、それに彩佳あやかは部屋の玄関に向かう。するとそれにある身支度の靴を選択えらんでいるようにしていても、それはいつもの靴にする事にそれを選択えらんだようにした。


「さて、支度もすっかりと済んだ事だしね」


 彩佳あやかはそれに呟くと…何かに浮屠ふとしたようにいて、そこから後ろの方を振り返ろうとした。


 すると珈琲を飲み終えたのか…庸太ようたは洗面台の前に立っていて、さっきのように熱いお湯だけが出てはしないかと…そこでゆっくりと水を出して、それにある蛇口を捻っては、何かを確めてもいるようだった。


 彩佳あやかはその私…。もう一人ひとりの私にある庸太ようたに、それに声をかける。


「大丈夫なの? 」


 すると、それはもう向こうの方にある事に見える。庸太ようたの声も洗面台のある方から、それにあるように聞こえた。そんな庸太ようたの声がした。


「んん、大丈夫だ」


 その様子のようにもある事に、それはどうやらそこである。洗面台についた鏡に向かって、歯磨きをしていた事にもあるようだった。


 それにある事に、それは大丈夫かな…と、彩佳あやかはその庸太ようたの様子に、それという何かに少し心配に思うようにある。


 すると…それに思う彩佳あやかの考えていた事にもあるように…それにある庸太ようたの声がした事に、それが聞こえて来るようだった。


「うわっ、熱っちぃ」


 また熱いお湯と熱闘したようだった。


 そんな事にもあって、彩佳あやか庸太ようたに声をかける。


「大丈夫…? 」


 それと向こうに見える洗面台のある場所にいる庸太ようたから、それにある声が後に聞こえた。


「熱いお湯だけが…また流れて出て来たよ」


 それという事にあるそれはどうなっているのかの、それに心配になるような事を庸太ようたは言っていた。彩佳あやかはそれにある事にも、それという事に思う何かを庸太ようたに話しかける。


「大丈夫かなぁー」


 それを、彩佳あやか庸太ようたに、尋ねていたりする。


「オレが…何か…溶けるようにあるとこだったよ」


 実際にそんな事にあるなんてあり得ない事だと、でも、何かの怪我とかもしていないようだと、それは分かったようだった。けど、彩佳あやかはそれでも庸太ようたに声をかけた。


「そう、大丈夫なの? 怪我とかして無い…? 」


 それに言う事にしておくと、彩佳あやか庸太ようたに分からないようにして、それにある事に軽く微笑ほほえみを浮かべた。


「……ふふふっ」


 彩佳あやかはそれに込み上げてくる笑いに我慢が出来ずにもいて、それに吹き出してしまうようだった。


 そんな事にもある。彩佳あやか庸太ようたは、二人ふたりのいつもなら、そんな事だと思うようにもあったりもするのだろうけどと、それに思うようにある。


 でも、この日の朝は大した愉しさがあるような事だったと、それに思っていると、それに思うようにも互いに合った声が聞こえて来た。


「いつもに無い事だね。アハハ…大丈夫だけどさ」


 そんなような事を言う声にある言葉が返って来た事に、彩佳あやかは向こうの方に見える洗面台にある鏡に映る庸太ようたに向かって話しかけてみた。


「それならいいけど、いつもでは…それでは…何かそれも困るよね」


 いい加減な蛇口の温度調節にも、それは朝にあった時間の事は…何かそれも愉しさに変わった。そして私ともう一人ひとりの私……庸太ようた彩佳あやかの時間にしてみては、そうなると少しの変化……それになったようだった。


 今日にそれは庸太ようたよりも早い朝にある彩佳あやかは、それと部屋の玄関を出ようとする。


 それというようにもある事にもあった。


 そしてまだ、それと仕事までの時間の余裕がある庸太ようたに向かったように、彩佳あやかは…それにある声で…それという事を庸太ようたに話しかけた。


「大体はそれにある支度は済んでいるから、身支度とかもして部屋も出た後は、いつもみたくドアも施錠をして鍵もかけるのを忘れないようにしてね」


 それという事にある。それを庸太ようたに向かって部屋の玄関からも話しかけながらも言うと、その他にも何かそれにある事を、彩佳あやか庸太ようたに、それを続けた言葉にして伝えようとした。


庸太ようた…それに聞いているの? ねえ…」

「仕事にあるその時間にもよるけどさ、大体でも分かったら、そうしたら彩佳あやかのとこに連絡するよ」


 会話のなかでも、それと歯磨きも済ましたような事にある庸太ようたは、もう身支度の様子にいるように見えた。


 それという事にも、それにある事にも、それと思うと、それに続いた話しもあったりもした。それという朝に出来た偶然の出来事にもある。それに冗談の混じった会話が少しだけそこに続く。


 庸太ようたの事に彩佳あやかはそれも何かとても面白い人だと、それに彩佳あやかは思っていたようにでもあった。それがこんなにもだとは思いにもよらなかった事に思うように、彩佳あやかはそれに思うようにある。そして、それにもある事に…それも話して、それと言っていた言葉を思い出してもいた。


 そんな朝にどこか愉しい気分な時間にいたような事にも、彩佳あやかは部屋の玄関でそれと選択えらんだ靴に履き替え、それを済ましてから、屈んでいた格好から起き上がり、後ろに振り向く。するとそれにある彩佳あやかは、そんな庸太ようたに思う事をする。


「ふふふっ」


 微かにそれと笑うようにすると、それにある庸太ようたに向かって、彩佳あやかは話しかける事にある。それという声で庸太ようたに向かって話しかける事をした。


「……じゃあ、行って来ます。お先に…」


 彩佳あやか庸太ようたにそう言うと、その心のなかに…それは誰にも分からないように、そっとだけ何かを思うようにした事があった。


 それは今の二人ふたりの時間の変化にあるそれにある事……。


 今からの二人ふたりが変わってしまうなら、こんなようになどと、それは何かの都合とある。それにいちいち期待したりするような事にある。その気持ちの事…。その難点に彩佳あやか庸太ようた。それに気がついていたりしていても、自然と私…彩佳あやかと、もう一人ひとりの私…庸太ようたとは、今あるそれだからこそ、それにある自分だけの、二人ふたりだけの…それ以外にある都合の話にもなったりする事はしないようにも思う。そうしたような事から話したりはしない。それはその事に期待をしたりするのでは無くて、それよりも今以上の二人ふたりでいようというような事から、それに少しゆるくいたい。それも自然といつからか…それはそんなようにある思いもあって、それにある都合という。それにある事にも二人ふたりして、何か特別にある事を意識する事にも無い。


 そんな思いにもいたりしたようにもある事に思う。


 そうしていつものように二人ふたり一緒いっしょにいられたりする。その変化の訪れる時のそんな時間を大切にしようとしているだけに、今を大事にしようという思いになる。


 何かそんな事に思うようにあった今以上の二人ふたりの距離を、そんなように考え無くてもいいようにいるようにもある事を思い、それに二人ふたりして話した事は無かったようにもあるそれは、そんななに考えたりしたりする事に無かったというように、それは庸太ようた彩佳あやかのその二人ふたり一緒いっしょにいられる時間の事からもそれでよかったんだと、それに思えたりしている事だった。


「気をつけて行くんだよ」


 彩佳あやかのいるその後ろから、そんな庸太ようたの声が追いかけて来たようにある。


「晩御飯、期待しているわよ」


 そんなように彩佳あやかが言うと…それにある庸太ようたはそれに口籠くちごもったようにいた。


「んん…うんん」


 それという庸太ようたのそれは言葉になって無いような事にある。


 そんなようにある返事のように、それは庸太ようたもそれにある返事の言葉にそれを言っていたようだった。


「じゃあ行って来ます」


 彩佳あやかは部屋の玄関を開けてそれにある事からその片足を一方に向けて踏み出すと、その方向から外にあるその様子を眺めた。


 日射しが揺れているように見える。


 たぶん自宅の近くを流れる運河に反射した風景からの返景ひかりは、…キラキラ…と、それにある日射しが反射して彩佳あやかのその瞳に移り込んで見えているからだと思った。


 遠くからもある。そこに続いてもいるようにも見える運河の流れは…穏やかな流れに見えた。


 けど、それを近くで見る運河は、そこにいろいろな返景ひかりがあって、それという風景にあるなかで見えたりする事が出来た。


 例えば…それという朝にある日射しが運河に返景ひかりとなって見えたりする事だったり、それから日の傾いた頃の夕方に落ちた陽射しも、木々の立ち並んだ場所をその色に包み込んで行くと、それにあったりもする木陰こかげの映る風景がある。


 そして…そんなようにある道路とか路地にある通りからの日射しが流れた川面の反射に揺れた風。


 それに流れて浮かぶ小さなようにもある小型の船だったり、その船が載せた荷物の積載にある運航のある様子を遠くから、それとある休日にでも眺めていたようにある人々の姿だったりもする。


 いつか…それを運河の川面のそれに近くで、もしそれを眺めていたら……。それにある運河に流れている水面に浮いた。木々の葉の一枚いちまいでも見つけられるようにもあるのかも知れないように思う。


 日射しのきらめいたその様子にも、そこに立ち並んでいる木立こだちのある歩路のその通りから向こうにあるそこは、それとある日射しにかげる場所もある建物も見えていた。


 きっとその先にあるはずのその街並みからの風景のなかにも、たぶん遠くに見える運河を思い、それに眺めて何か思う人とか何かもそこにもいるんだろうと、彩佳あやかはそれに思う事をした。


 それはどこか…それに何故かに思う。そんな何かに懐かしさと新しさを感じるような事にある気持ちが起こったりする。


 今日はそれとある仕事に就くまでも、彩佳あやかにしてもまだ早い時間にある。それというようにもある事に、まだ庸太ようたはその支度に戸惑っている事だろうと思った。


 そんなようにも思う事は、私ともう一人ひとりの私……彩佳あやか庸太ようたは今夜に晩御飯を一緒いっしょに過ごし、そして明日を見たくなるようにいられると思うはずにある。そんな今日にある。


「さて…仕事場まで歩くか」


 彩佳あやかはいつもの歩路を歩いて往くと、それにある辺りの風景を見ていて、それと歩きながらそれを眺める。そしてそんなようにあるその風景のなかに溶けている景色を眺めていて、それに歩いて往く事にそう呟く。


 すると彩佳あやかの思いも…今日は庸太ようた二人ふたりで何を食べるか…。それとある仕事が済んだ時間にあるはずの、食事をするその約束の連絡のある事を彩佳あやかは考えていた。


 たぶん…それはどっちからの連絡にしても、大体は同じほどにある時間帯に、それにある連絡はそれにあるようになるはず…。


 それはいつものようにあっての事だから……。


 そうして私の部屋……自宅の近くにある。優しく流れ続けている運河に、いつでも穏やかにその流れは続いて行くような事にもあるようにそれは見えると、明日の私ともう一人ひとりの私はそんなようにいてもいいと……それに思えたりした。…私がそこにいた。


 私と…もう一人ひとりの私。


 運河の見える私の部屋…。



『終話』

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