風の便り
風の便り
前篇「流行」からの続きの話になる。
今回会えなかった同級生・知り合いは今どうしているのかを今回の一日だけ手伝いに読んでくれた友人に聞いてみた。
やはり、彼女も知る限り結婚・妊娠・出産ラッシュのようであった。
今回私の帰ったところはいわゆる地方都市である。私の現在の居住地は出身地とは距離も人口密度もほど遠い、いわゆる大都市圏にあたる。
友人が彼女のご主人の都合で私の現居住地近くまで来た際、様々な情報を聞いたとのことだ。
むろん、彼女の知っている情報は全国的なものであり、積極的に情報収集をしている賜物であろう。それでも、このあたりの情報についてはなかなか手に入らないらしく、知り合いと一緒に飲んで情報収集したとのことだ。
前篇の話と今回の話を合わせて考えたのだが、私は変化に対して恐れを感じているのかもしれない、と思うのである。地方から大都市に出て、結婚・妊娠・出産した方もいらっしゃる。そう考えると、現在の環境はそれほど影響を及ぼしていないのかもしれない。とはいえ、十把一絡げに他人ができたから自分もできるというものではないのが妊娠や出産である。
今回の里帰りで、私の中にあるいつのまにか環境のせいにしていろいろと先のばしにしていたことに関して、少しずつ向かい合っていく気になることができた。
むろん、私の身体に心配な点があるため医師と慎重に相談しながらではあるが、まずは自分の心から、ということに気づいた数日間であった。