good bye my life
世界って素晴らしい、最近本当にそう思う
俺は前津諒、輝かしい高校生活を謳歌する高校二年生だ
二年生の夏に出会った同級生の今宮小雪との交際も順調に進行し、公私共に充実している
若干の親の鬱陶しさも感じているが、それでも俺の人生は順風満帆だ
そんないつも通りの帰り道、
「世界が裏返った」
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「…は?」
えっと…なんだこれ?
今普通に道歩いてて…そう、商店街の中だ
一瞬バチッてなったような…
何かおかしい…無性に静かだ
今は日も傾きかけて奥様方の喧騒が響き渡っているはず、なのに…
何も音がない。正真正銘の静寂だけが辺りを包んでいる
とにかく家に帰ろう、絶対に今この状況はおかしい
何かしらの安心出来る拠り所を求めて歩き出した、その瞬間
ついさっき、俺が数秒前まで突っ立っていた所に
『何か』が落ちてきた
「うお…!?」
商店街の床をぶちまけて落ちてきた『何か』は、直撃こそしなかったものの、あまりの衝撃に体が少し浮いた
あと少し動くのが遅かったら、俺は死んでたな
なんて悠長に考えたいたら、その『何か』が起き上がった…と思う。砂煙でよく見えないが
俺は身構えることも出来なかった。ちょっと今はキャパオーバーしてる
しかし、その『何か』はこちらではなく、向こうにゆっくりと歩いていった
足音的に二足歩行のようだ…なんてまたもや悠長に考えていると、
「はい、ちょっとストップ」
…俺はおそらく、背中に銃を突きつけられたようだ
出来るだけ短めにサクサク行きます