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久しぶりの幼馴染との再会…しかし幼馴染のメンタルがまさかの⁉︎あれ⁈  作者: 猫の集会


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メンタル

 この春、オレは高校生となりました。

 

 真野まの かいと申します。

 

 本日は、入学式なのですがオレはあまり乗り気じゃございません。

 

 

 だって…

 

 実はオレってビジュがかなりいいっていうか…

 

 なぜか、かっこいいって言われてモテはやされるから正直、ウンザリなんですわ。

 

 これは、自慢じゃなくてガチの方です。

 

 今朝も朝からヒソヒソ聞こえたんです。

 

 あの人かっこよくない?とか、彼女いるかなぁ?ってさ。

 

 

 正直、前まではモテることを嬉しく思っていた時期もございました。

 

 

 でもさ…

 

 今は色々経験を積んで、学んだのですわ。

 

 

 モテるって…結構しんどいってさ。

 

 

 

 はぁ…と、少し小さなため息をついて教室へと向かった。

 

 

 初めての慣れない環境で少し落ち着かない。

 

 

 えっとー…教室、教室…

 

 

 教室…どこよ⁉︎

 

 

 うっかりオレは迷子になり、二年生の校舎へと迷い込んでいた。

 

 

 そんな様子を見て先生が声をかけてくれた。

 

 

「きみ、一年生かな?一年生は、この窓から見えるあっちの校舎だよ」

 ってね。

 

 

 なのでオレはペコリとお辞儀をして、教室へと向かった。

 

 

 急いで目的地へと向かうと、すでにみなさん着席していた。

 

 気まずっ…

 

 教室に入るなり先生に一言、言われました。

 

「迷ったかー?」

 って。

 

「あー、はい。まぁそうっすね」

 とこたえて席についた。

 

 

 そして…

 

 オレが席につくと、隣の席の女の子がそっとオレに、校舎の案内図を差し出してくれた。

 

 

「あ、ありがとう」

 

 オレの言葉にペコリと頷く女の子。

 

 

 どうやら…人見知りっぽいですね。

 

 めっちゃ顔真っ赤でしたもん。

 

 ありがとう、お隣さん。

 

 

 こうして、オレの高校生活が開始されたのですが…

 

 

 学校では、チヤホヤされて家では…家では…実はこき使われております。

 

 

 

 

 うちの母親は、とても容姿がよく美しい。

 

 

 が‼︎

 

 

 心が…

 

 

 …

 

 

 なのです。

 

 

 なのでオレは、容姿だけで判断する人間を信じられないのであります。

 

 

 

 だからオレの周りに集まってくる女子たちが、なぜオレの元にやってきてキャッキャキャッキャしているのか、疑問です。

 

 

 オレは、特に女子に優しくしているわけでもないし…。

 

 もしも、見た目だけで判断されているのであれば…

 

 

 それは非常にイヤな予感でしかないのです。

 

 

 なぜなら、オレはビジュはいいとしても中身がドジっ子だからです。

 

 

 というわけで、過去の経験からするに…

 

 彼女ができても、なんか違う〜と言って一方的に別れを告げられるのであります。

 

 

 …

 

 

 なんなんよ?

 

 ひどくない?

 

 またこれを繰り返すのは、非常にイヤですね。

 

 ってわけで、オレは告白されてもお付き合い致しませんと決意しているのだ。

 

 

 でさ…

 

 このクラスの女子たちが遠慮無用って感じで、隣の席の大人しい女の子に対して冷たいんよね…。

 

 

 隣の席の人がトイレに行ったりしてると、勝手に席に座ったりしててさ。

 

 

 

 戻ってきたからどいてあげなよっていうと、あんなモヤ子は、日向ぼっこでもしてりゃよくない?

 

 とかいうんです。

 

 

 …

 

 

 一応オレのせいでもあるので、オレは休み時間は、極力男友達とつるむように努めた。

 

 そしたら、オレの周りに集まってこないからね。

 

 

 隣の席の人は、大人しい。

 

 かと思っていたのですが、いきなり休み時間が終わると、オレに

「わたしのメンタル水飴なので大丈夫です」

 と、言ってきた。

 

 えっ⁈メンタル水飴⁇

 

 どういうこと⁇

 

 このままじゃ、迷宮入りして水飴という言葉に、迷子情報が練り込まれそうなので、聞いてみた、

 

「どういうこと?」

 と。

 

 すると、

「冷たい人には、頑なにムシして、優しい人には、心を柔軟にするんです」

 と、教えてくれた。

 

 おお、そういうことかと納得した。

 

 

 その日からオレは、隣の席の人とよく話すようになった。

 

 発言通りに、水飴みたいな人だとつくづく思う。

 

 優しく甘い喋り方…もう最高だ。

 

 オレ自身が、もうトロトロの虜になっていた。

 

 帰り道、駄菓子屋さんでねり飴を購入した。

 

 綺麗なグリーン色の水飴は、なんともひかりにあたると、隣の席の人かのように美しい。

 

 

 てかさ、もうこの人…飴の妖精なんじゃないの⁉︎って疑うレベルの感じだ。

 

 というか…名前…

 

 あんずさんっていうんだ?

 

 自己紹介のとき、オレは左耳を疑った。

 

 えっ⁉︎

 

 あんずだと⁉︎

 

 

「すもも…」

 

 あんずさんが自己紹介を終えて席についたと同時に、その言葉を呪文のごとくといてみた。

 

「え…それって…」

「やっと思い出したよ。あんずちゃんなんだよね?」

 

 …

 

「すももくん⁈すももくんなの⁉︎やだ、懐かしい。まさか、同じ高校で隣の席になるなんて!すごい偶然だよね!」

 あんずちゃんの顔がパァッと明るくなった。

 

 日陰からの日向くらいの明るさだ。

 

 そんなこんなで入学してまもなく、まさかの幼馴染との再会を果たした。

 

 なぜオレがすももなのかというと、あんずちゃんが昔、オレとなんかしらのチームつくりたいって言って、かわいいおしゃれな果物の名前をちょうだいして決定したよと言ってきたのが、事のはじまりだった。

 

 あんずとすももチームは、とくに果物について研究するわけでもなく、ただただ遊び仲間って感じだった。

 

 でも、チームという言葉に憧れていたオレたちは、それだけで満足だった。

 

 しかし、いつのまにか疎遠になっていったのだ。

 

 なんでだったかは、おぼえていなかった。

 

「あのときは、ごめんなさい」

 

 ?

 

「え?なんかあったっけ?」

「わたし、急にいなくなったでしょ。」

「あー」

 

 たしか、あの公園にあんずちゃんが来なくなったんだっけ。

 

「わたし、引っ越ししてね」

「そうだったんだね。気にしなくていいよ。昔のことだし」

「昔か…。」

「でもさ、オレたちはまだ解散宣言してないよね」

「えっ?それって…」

「まだ、チームってこと」

 

 …

 

 しばらくあんずちゃんは、オレのめをじっと見つめた。

 

 右目も左目もまっすぐに。

 

 

「それって…嬉しいやつじゃないの!」

「ほんと?水飴でいったらどんな感じ?」

「柔らかくトロトロだよ。食べごろだろうね。きっと」

「えっ?食べていいんだ⁉︎」

「ダメだよ〜…。でも、水飴をうまく食べごろにしたのって、すももくんがはじめてかもしれない。素晴らしいことですよ」

「それは、チームの一員として光栄に思います。」

 

 クスッとあんずちゃんは、笑ったあと

「ねぇ、帰りに駄菓子屋さんに行かない?昔みたいに」

 と、誘ってくれた。

 

「懐かしいなぁ。行こう‼︎チームメンバー再集結祝いに、水飴で乾杯しよう」

「ええ?水飴くっついちゃわない?」

「かもなー」

 

 クスクス

 

 恋なんてごめんだと思っていたオレ…

 

 しかし、

 それから数日後には、水飴ではなくもちろん二人は、甘々にくっついちゃうのでありました♡

 

 

 おしまい♡

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