表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

生まれ

新連載

王国にある貴族街の何処かで産声が聞こえた。


「鑑定士よ、この子のスキルはなんだ」

「少々お待ちください……べ、ベクトル?とのことです…」

「ベクトル?なんだそれは」

「さ、さぁ?聞いたこともありません」

「そうか…まぁ様子を見てみよう

御苦労だった、もう良いぞ」

「失礼致します」


「ふむ、これからどうするか…」


そこから三年後、僕に弟が生まれた。

この三年ベクトルのことについてなにもわかっていない。

僕は実質スキルなんて持っていないようなものだ。

そのためか今やもう監禁状態だった。

部屋にあるのは本のみ、外など何ヶ月でてないんだろう。

親の顔も全然見ていない。

唯一来てくれるのはメイドさんたちだけ、

しかし、メイドさんも仕事が多いのか僕に構ってる暇はない。

僕は一体なんのためにいるんだろうと日々考えていた。


そんな中、屋敷中に産声が上がる。

「鑑定士よ、この子のスキルは?」

「少々お待ちください……な、なんと!!」

「なんだ、早く教えろ!」

「なんとこの子のスキルは魔法騎士です

鍛錬によっては英雄にもなりえます」

「なんと!!!!!それはめでたい!!!!」

「良かったですね!

そういえば、数年前のあの子は?」

幸せそうな顔から不快な顔に一瞬で変わった。

「あいつの話はするな、お前も忘れろ」

「ははっ、申し訳ございませんでした」

「うむ、もう帰っていいぞ」

「では失礼致します」


「もうあいつはいらないな…

おいお前」

近くにいたメイドに声をかける。

「はい!」

「明日の早朝、木箱を山奥に捨ててきて欲しい」

「わ、分かりました…」

「中は見るなよ?中身を知ったらお前の首はないと思え」

「はい…」



数時間後、メイドさんがいつもどうり食事を運んできてくれる。

「元気なおもこの子が生まれたそうです。」

「そっか」

「はい、失礼します」


お腹がすいていた僕はご飯を頬張った。

いつもは冷めかけなのに対して今日のは温かかった。

(おいしい)

そう思った僕の意識は数分後には無くなっていた。






目が覚める

(なんで僕は木箱の中に?ここは森?)

だんだん頭が冴えてくる

(捨てられたんだ 僕…)

そんなにショックではなかった。


木箱から出る

「カギが…」

カギは壊れていた。

運ぶ際にぶつけて壊れたのか、それとも…

「まぁ、いっか」

とぼとぼと道無き道を進む。

1時間後には倒れていた。

熱中症だ

今は真夏、雨が降っていたのかジメジメしていた。

朦朧とする意識の中、周りに何かが集まる。

(オオカミってやつかな…もういいよ、疲れた

次はいっぱい遊ぶんだ…神様来世はもっと……)

僕の意識は暗闇に落ちていった。


ピクリともしなくなった動物にオオカミたちは狼狽える。

(死んだフリ?)

(でもマジで動かないよ?)

(呼吸の音もしてない)

(ちょ誰か主呼んできて!!!)

そう言った瞬間、どこからともなく女が現れた。

(主!これ知らない動物!)

「ん?コイツは…」

女は不敵な笑みを浮かべる。

「君たち、この子を運びなさい」

「「「ワン」」」

「っと、その前に」

チョンと体を触ると静かに呼吸をしだし、体は氷漬けになっていた。

(((主すごい!)))

「早く行くわよ」

そうして1人の男の子は森から姿を消した。

多分、更新めちゃ遅いです。

ブックマークして放置がおすすめ!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ