❦ エアブラシ・二の巻
文章を書いているときもだが、絵を描いているとき、このエッセーをやっているときにふと「何でこんなことしてんだろうな自分」と、やや我に返るときがある。
で、何で今回こんなことやっているかというと、偶然ね、絵の上手い下手について調べてたら『絵師の愚痴』なるサイトを見つけてしまったのであります。中を開けば、愚痴というより切実な悩みに私には思えたのですが、中身の人がどんな絵を描いているかわかりませんけれど、自分よりも何倍も何十倍も…いやそれよりもっと描きたいモノを描ける上手い人達なんだろうってことは伝わって来ました。
その中でね、「自分が絵を出しても意味ないんじゃないか」とか「怖くて絵が投稿出来なくなった」とかそりゃあネガティブなもんでして、一番辛くなったのは――
絵を描くのが楽しいのかわからなくなった
なんて感じのモノであります。
文章書くのと似てるな〜とも思いましたが、こんな気持ちになったとき自分ならどうするかな?って思ったんです。
人間、何かしらやる気スイッチを押してくれるモノってあると思うんです。音楽であったり、ぷらっと散歩とか、お菓子食べたり、映画見たり、アニメや漫画、マッサージでも色々生活の中にきっとあるもんではないでしょうか。
それが自分の場合は、『メイキング』なのであります。風景画が出来るまで、アクセサリーが出来るまで、樹脂粘土で何か出来るまで、こなぷんで何か出来上がるまで、砂のアート、スプレーのアート、レジン液で何か、爬虫類が脱皮して新しい皮膚へとかわる様子、一つのゲームがクリアされるまで……等など。
その出来上がるまでを見ていると、『作るのって楽しい』これだけで体の中が埋め尽くされて、自分ならどうやって描くかどんな色で描くかあんな構図面白そうだな〜と描きたくてしょうがないそんなやる気が湧いて来るのであります。
ちなみに、最近のお気に入りは車やバイクの塗装動画を見ることです。「カメレオンカラーすげぇ…」とずっと見てます。でも、う〜ん、仕上がりが厳ついといいますか、派手なので近寄りがたい。
けど、好きな人は好き。
絵だって、好き人から見たら好きだろうし、何とも思わない人から見たら無視だろうし、このエッセーもね、そりゃあ大したことやってないかもしれないけど「メイキングを見るのがスイッチだ」って自分と同じような人の何かになれたらいいな〜なんてさ。一緒に楽しむのでも、対抗心燃やしてくれても「この下手くそが!私の方が上手いわ!」でも何でもいいから――スイッチ押そうよ。
もったいないじゃん。描いたのに投稿出来ない。書いたのに消しちゃう…もったいないよ。ついでに言ったら「その内消します〜」と最初に宣言して投稿するヤツが嫌い。
うん。続きです。
§
最初に、下絵を完成させるために妄想図を描きます。
私の頭の中では上の画像のようにしたがっております。バラの中心は目、目の周りはバラっぽく、上の邪魔な✕の部分を消し、カタツムリ全体をやや拡大して左側にずらしたい―
こんな感じ。
ずらすと絵が切れちゃう部分が出るのでそれは補って、線を消しゴムで削ってスッキリさせます。
出来たら目を先に作っていくので、白やや黄色が入った色で中を塗ったら、目頭と目尻をなんとなくいつもの要領で作っときます。
次に、眼球の周りに影を入れたくなっちゃったので……
だいぶ色を薄く――透明度を上げて縁取りしました。
続いて、瞳を塗ります。
先程の色の薄さが気に入ったのでそのままにし、瞳の黒い縁と真ん中を残して色を塗るのですが、
きっちりとは塗らず、青目の白っぽいところと黒目にかかったグレーっぽいところを残して、「この目には緑色が似合うだろう!」なんて自分の感覚に任せて黒目を囲い
黒目の周りをこれまた勘に頼って茶色で薄く縁取りし、
青目の周囲を歪に黒でなぞります。
これで目が約50%出来上がりました。
残りの目の作業は、バラ部分、カタツムリ、背景を考えながら妄想し、やっていこうと思います。
次回ヘ続く...




