その さん
頭部を完成させるの巻...
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絵を描くとき、人それぞれ参考にしているモノがあると思うのであります。たぶん。私は、鏡や外、写真をよく見ます。家にあるもの、またフリー素材の写真とか、それを模写する――のではなくて観察するためにです。
例えば… 空。色は手前から奥へと暗くなっているのか明るくなっているのか、空の色が変われば雲の色も変わるので雲って一体どう流れて行くんだろう、どう形を変えるんだろう……
なんて、知っているようで知らなかったことに気付いたりします。体の関節とかね。
誰かの描いた絵、イラストの描き方で女の子の描き方とかっていうのも多く見掛けますが、ほら!――『現実は小説よりも奇なり』って言うように窓辺に立って空を見上げると「へー」と感心することが山ほどある。
誰かのように、誰かのような描き方、憧れはそりゃあ良い手本かもしれない…でも、憧れ以上のものになるとは私は思えないのであります。
憧れの人の描き方以上になれるのか? ……その人と同じで満足って方もいるでしょうけども(汗)、う〜ん…なんて言ったらいいのかど忘れしましたので、ハイ。
目、口、とやってきて気になりだすのが鼻の下。そこから鼻を作り直さなと…と思い、さらには顔の輪郭を考えることと耳に繋がるわけです。
鼻も耳もあと輪郭も、ただ好きだなって形を詰め込みます。全体像を見るためなのですが、雰囲気をどうしたいか自分の頭にあるモノを目の前に描き出してからの方がやりやすと私は思っているので、どうせ消すことになったとしても無駄ではないと思っております。
文章書くとしたら、プロットの部分でしょうか? こんだけやっといてまだ下描き段階って言うのもなんですが、線画を描かないからほんとに完成!ってなるまで、ずっと下描き段階であります。
自分の描いた――「これで行こう!」という目、鼻、口から耳の位置と輪郭を修正していきます。
1,目尻から耳の付け根
2,鼻の頭(小鼻辺り)から耳の穴
3,口の端から耳たぶ(耳下)
これで描き直していきます。
「どうしてあの線が耳のどこかになるのか?」もし疑問に思ったりした場合は、自分の顔やら耳やらを触ってみたらいいのではないでしょうか。あとは鏡で見てみたり。自分基準でありますが、そういう骨格・造りの人間がいるとほんのりのリアルさを発揮出来ると思います。
想像をより想像させるためにもまずは『吸血鬼』とは何かを考える。
だいたい基本は人間。
そこに、耳を尖らせたり、牙を生やして見たり、体全体でみたら爪が尖っているとか、コウモリの羽を生やしてみようか、下半身は煙なっている感じにしてみようか……とか、見た目はほぼ人間であることが多い吸血鬼が、“ほぼ人間”であるためには形が人間仕様でなくてはならず、しかし人間のようで人間じゃないこと『吸血鬼である』ことを表現するために、ここで私らしい表現で味付けをするのであります。
これをすなわち――…
……すなわち…なんて言うんだろう??
何かと何かを合体させる、その素材をどこへ合体させるかは作者の自由で、個性なんだろうと思います。
でも、個性が多くなれば多くなるほど、複雑になれば複雑になるほど伝え方は難しくなるし、全部が伝わる可能性も100%ではなくなってしまう。
また、文章で説明ってホントにね…書きすぎると読者が引いてしまったり、疲れてしまったり、飛ばされたり、いい塩梅がわからない。
だからって、簡単に書くと突っ込まれる。
でも、そのとき説明出来るのかが問題。最初から入れ込んで文章を書くことが一番でしょうが、作者は自分がわかっているから無意識に省いてしまうことがたまにある。上手い人はその説明が出来ているのだと思います。
それは、ランキング上位にいるから出来ているってわけでもないし、ランキングに載っていないからって出来ていないわけでもない。
ランキングに載りたければ、やっぱりどうしたらランキングに載れるのか流行りのストーリー展開、登場人物等と、書き方が重要になるのだと思います。当たり前なこと言ってますが……
上手くなるってことは、どういう仕組みになっているか、ストーリーという内面だけでなく、外面的な流行りをよく把握出来ることが大切なのではないでしょうか? 話が逸れたような気もしますが、すみません。
よく観察する――
いえ、洞察する!
私も洞察力を鍛えたいものであります。
次回へ続く〜
そして、投稿してから気付く。
この耳どういう仕組みになってんだ?と。次回は修正含めて、描き続けたいと思います。