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第52話 最強魔法と初めての魔法


「やった!!大成功ですよルーク君!すごいすごい!」


テレシアがはしゃいでいる。


目の前の炎はゆっくりとその勢いを失い、そして消失した。

燃えていたのはおよそ5秒くらいか。


「これが魔法か・・・」


初めて自分の意思で魔法らしい魔法を使った気がする。

以前に使用したのは魔法とは言えないような代物だったし、

何より自分で使った感じはなかった。


うむ。

俺が求めていたのはこういう魔法だ。


「今のは自然魔法の<華炎>です。効果はご覧の通り炎を出すことが出来ます。」


「自然魔法、か。」


「あ、もちろん工夫すれば炎以外にも氷とか風とか雷とか色々使えますよ!自然魔法はこの世界で最もメジャーな魔法ですから!でも無意識に炎を出したルーク君は炎の系統と相性が良いのかも知れませんね!ふふ、私と一緒です」


そう言って嬉しそうな顔をするテレシア。

確かに一緒に戦った時の事を思い出しても、テレシアの放つ魔法は炎が多かった気がする。


そもそもいいのか?女神がゴリゴリの攻撃魔法放っても。

普通は光魔法とかもっと優雅なやつなんじゃなかろうか。

そんな事を考えたが、テレシアに言うと怒りそうなので止めておいた。




「得意系統みたいな概念があると言うことか、お約束だな」


炎と言えばオーソドックスな魔法だが、その攻撃力は高い。

うまく使えばオークやゴブリン程度なら魔法だけで倒せるだろう。


だが強敵、とりあえずガルド将軍と戦うことを想定すると炎だけではもちろん勝てない。


タイミングによっては避けるのは簡単だし、なにより発動に時間がかかりすぎる。

あんなに時間をかけて魔力を収束させていたら、その瞬間に真っ二つだな。

剣技と合わせて使うことが出来れば通用するかもしれない。

兎に角、剣に加えて魔法の修練が必要なのは間違いないようだな。



ひとりで魔法の運用方法について考えていると、

テレシアがキラキラした目でこちらを見ていた。


「ルーク君!他の!他の魔法も使ってみてください!」



確かに他に解除された魔法も試して見る必要があるな。

俺はテレシアに急かされるまま、次の魔法の準備に取りかかる。


「他に覚えた魔法は・・・時空間魔法と変化魔法か」



どちらも過去に使用した魔法だ。

時空間魔法は<星落とし>で隕石を召還し攻撃する魔法、

変化魔法は<鬼神化>で身体強化に加え凶暴化する魔法だった。

どちらもヤバすぎて二度と使う気になれないが、Lv1と言うのはどうなるんだろうな。


俺が心配そうにしていると、テレシアが言う。


「大丈夫です、LV1ならそこまで危険な魔法はありませんし。何かあっても私が居ます!」


テレシアがドンと胸を叩く。

それが心配なんだがな、と言うのは言わないでおいた。



「・・・よし、やってみるか」



心配よりも、好奇心が勝った。

俺は再び、テレシアに教わったように魔力を集中し始める。

先程まででイメージはつかめたため今度はもっとスムーズに行うことが出来た。

ふたたび身体の中心に、熱を感じる。

ここまでは順調。

よし、まずは時空間魔法だ。



俺がそう考えた時、また胸の痣の一つがじわりと熱くなる。

先程とは違う痣だ。そして脳裏に浮かんでくる魔法名。

俺はその魔法名を口に出す。




<悠久>




その瞬間、ピキとガラスにヒビが入ったような音が頭の中で聞こえた。



「なんだ?」



あまりの音の大きさに驚いて、

顔をあげて辺りを見回す俺。

特に魔法が発動している様子はない。


テレシアが口を開けてこちらを見ている。

瞬きもしていない。

おい、なにか言え。


呆けた顔をしているテレシアに声をかけようとした瞬間、

また頭のなかに今度はガラスが割れたようなバリンという音が響いた。

あまりの音量に今度は頭痛がした。



「・・・ク君!どうですか?」



テレシアには今の音は聞こえなかったのだろうか。


「テレシア、今の魔法はなんだ?なにも起きなかったが・・・」




そう言ってテレシアに詳しいことを聞こうとした瞬間、

地面が揺れるような激しいめまいを感じた。


あ、これあかんやつ。

そう思ったのを最後に俺の意識は途絶えた。


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