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第47話 最強魔法と戦力増強


「・・・は?」


俺は訳が分からず、間抜けなリアクションをしてしまう。

バロンは俺を見つめたまま言う。


「だからよ、俺たちはお前の騎士団に入りたいんだわ。頼むぜ」


バロンはそう言って頭を下げてる。

この男が俺に頭を下げるなんて想像もしていなかった。

突然のことに処理が追い付かない。

そんな俺にククルが助け船を出してくれる。



「ちょっとバロン!ルーク君、ごめんね。突然のことで、でも私たち貴方の騎士団に入りたい理由が、ううん。入らなくてはならない理由があるの。少し話を聞いてくれる?」


ククルは少しずつ話始める。


「バロンと私は幼馴染みで、他のメンバーも同じ村の出身なの」


たしかにそんな話をした覚えがある。

ピジョン騎士団は同郷の出身者が集まって出来た騎士団だと。


「その村って言うのはね、亡国ポイヤックにあったのよ」


「ピジョン村って言ってよ、人は少ないが、湖畔にある綺麗な村だったんだよ」


バロンがククルの言葉に被せて言う。


「でも、ルーク君がよく知っている通り、ポイヤックはテステフとの戦争に負けてしまった。それによって、

ポイヤックはテステフの領地として支配されているのよ」


「テステフも、悪い国じゃねーんだ」


「そう、政治的な思惑があるにしろ占領した国を食い物にするわけでもなく、テステフはポイヤックを運営し始めてるわ。でも・・・」


「テステフは商業主義でな。木とか川とかよ、金儲けに使えるものは余さず使えって感じなんだ。俺たちのピジョン村もよ、でかい街に近いからってことで開発を進められちまってよ。」


バロンの言葉に、ピジョン騎士団のメンバー全員が暗い顔をする。


「私たちが育った村は・・・・その姿を変えられようとしてるの。テステフと言う国に」


「仕方ねぇって思ってたんだよ。戦争ってそう言うもんだからな。ポイヤックは負けちまったんだ。けどよ、俺たちが諦めていたすぐ側で、まだ戦ってる人間が居るって言うじゃねーか」


バロンがそう言って俺の目を見る。


「俺たちだってよ、国を取り返してぇんだ。その手段があるなら、諦めてねぇ奴らがいるなら力になりてぇんだよ。しかもその先頭に居るのはよ、先王様の実子ロゼ様だってなら尚更だ」


この場合の先王とは戦争を起こした王ではなく、ロゼの父親の方か。


「先王様は、ホントに素晴らしい王様だったわ。賢く、優しく民に寄り添ってくれていた」


「カカ、俺はあのじーさんに剣の稽古付けてもらったことあんだぜ!」


バロンが嬉しそうに言う。

他のピジョン騎士団のメンバーも優しい顔をしている。

本当にポイヤック王家は民に慕われていたようだ。



「改めて言うぜ、俺たちをムートン騎士団に、ロゼ王女様の騎士団に入れてくれ」



俺はヒナタとテレシアの方を見る。


テレシアは大きく頷く。

ヒナタは・・・うん、いつも通りの白けた反応だ。

おい、あくびはするな。



ふむ。

バロン達の人となりは知ってるし、

戦力的にも強化したかったところだ。

俺たち側に断る理由はないか。


俺はバロン達の申し出を快諾し、

ムートン騎士団は新たな仲間を増やしたのであった。





・・・

・・




「それじゃ出発するわよ!」


ロゼが声をかける。

それに伴い、俺たちを乗せた馬車は動き始める。

目指すはボルド王国だ。


ボルド王国へは聖都から3日、馬車を走らせる必要がある。

念のため予備日を取って、ボルド王との謁見は5日後の予定だ。


バロン達の元ピジョン騎士団を紹介すると、

ロゼ達は本当に喜んだ。

特にミリアルドさんは先王の話に至ると涙ぐむ様子もみられた。


バロン達はきっと騎士団のために尽力してくれるだろう。

歳上で騎士団の経験が豊富なバロンと、回復魔法を使えるククル。それからムートン騎士団に待望の遠距離攻撃組が加わった。

これでかなり戦術の幅が広がることだろう。



新たな仲間と期待を胸に、俺たちはボルド王国への旅路を進むのであった。


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