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サムライ・エイジア  作者: 七陣
インターミッション4
75/147

タネガシマ・ジャーナル#01 五大イクサ・フレームについて

設定解説のための番外編です。飛ばしても構いませんが、読んでくれると嬉しいかなと。

 タネガシマ・ジャーナル編集部にて……

 

「ウーン、ウーン……」

「どうしたの、ニシジマ・ジャック=サン」 

「訊いてくださいよヤマムラ・ナギサ=サン。課長がですね……」 

  

(回想)

  

『最近の若者はイクサ・フレーム離れが進んでいると聞く。君の意見はどうかね、ニシジマ=サン』

『ウーン、エート、まあ』

『ほう……じゃあ君(と言ってタブレット端末でイクサ・フレームを見せる課長)この五騎種の名前を言えるかね?』

『全部同じじゃないですか?』

『イヤーッ!』

『グワーッ! やめてくださいよ、暴力は!』

『今のは教育的指導と思い給え! いいかねニシジマ=サン! タネガシマ・ジャーナル編集部はタネガシマ社の広報活動及び出版事業のためにかなりの予算を与えられている! その編集部員たる君がその為体(テイタラク)! 全く、なってないよ君ィ! 君のに恥ずかしいとは思わないのかねニシジマ・ジャック=サン!』 

『そう仰られましても……』

『そこでだ。君の勉強も兼ねて、若年層向けイクサ・フレーム記事を書いてもらうことにした。わかったね?』


「……ということなんですよ。センパイ、助けてくださいよーッ!」

「溜息を吐きたいのは私の方だわ……あなた、〈アイアン〉と〈エイマス〉の区別もつかないの? 常識を超えた初心者には何から話せばいいのかしら……」

「お手柔らかにお願いします」

「じゃあ……ニシジマ=サン、五大イクサ・フレームは知ってる……訳ないか。マサムネ・ゴロウは? ファースト・ショーグンは?」

「ファースト・ショーグンなら知ってます。タケウチ・ムラマロ=サマですね! 映画で見ました!」

「じゃあムラマロの愛騎は?」

「え? 名前ありましたっけ?」

「あるのよ! 〈アインスター〉! 不世出の天才マサムネ・ゴロウと彼の工房が作った、『始まりの星』を意味するヤマト初の実戦用イクサ・フレーム!」

「エート……ア、僕イクサ・フレームが出てるところ全部寝てました!」

「……〈アインスター〉二十八騎によって云々とかいう下りは省略するわね。肝心なのは〈アインスター〉が最初の実戦用イクサ・フレームであるということ。いい、ニシキノ=サン?」

「わかりました。〈アインスター〉ですね」

「そう。そしてマサムネ・ゴロウには五人の高弟ありと言われたの。彼らは独立してそれぞれ工房(ファクトリー)を設立したわ。彼らの造った騎体は、後に五大イクサ・フレームと呼ばれることになるの。こんな感じね(タブレットに書き込んでゆく)」



   工房(ファクトリー)         鍛冶(マイスター)        代表騎


   ・マサムネ工房    ・マサムネ・ゴロウ     ・アインスター


   ・アマクニ工房    ・アマクニ・レオナルド   ・ジパング

   ・ミイケ工房     ・ミイケ・テンメイ     ・G(グレート)・テンペスト

   ・ナガソネ工房    ・ナカソネ・イッテツ    ・スティールタイガー

   ・カゲミツ工房     ・ビゼン・カゲミツ     ・ドラゴネット

   ・スケヒロ工房     ・スケヒロ・ゴウ      ・オウガベイン


「固有名詞を並べ立てられても分かりづらいですね……」

「こういう伏線があとで効いてくるのよ。これらが五大イクサ・フレームと呼ばれるのは、これらが〈アインスター〉直系の子孫であり、現行騎種の祖に当たるためなの。わかるわね?」

「それはわかりました。タケウチ・ムラマロ、マサムネ・ゴロウ、アインスターですね」

「その言い方だと本当に理解しているのかわかりづらいわ……で、それぞれの直系の子孫がこう」


    真造騎(シンウチ)      旧式量産騎(カズウチ)       新式量産騎(カズウチ)(第一世代)


   ・ジパング        ・バルブリガン   ・エイマス

   ・G・テンペスト     ・ミスト       ・テンペスト

   ・スティールタイガー   ・ブロンゾ     ・アイアンⅠ

   ・ドラゴネット      ・リザード     ・ワイアーム

   ・オウガベイン      ・ギサルム     ・グレイブ

   

「ナルホドー……覚えることが多くてこれは……ところで真造騎(シンウチ)量産騎(カズウチ)って何ですか?」

「一度に覚える必要はないわよ。後者の違いについては色々あるけど、今は真造騎(シンウチ)はコスト度外視の一点物、量産騎(カズウチ)は大量生産品とだけ覚えておけばいいわ」

「ヘエー。イクサ・フレームにも色々あるんですね! アッ、もう定時ですから僕上がりますね。ヤマムラ=センパイ、今度お礼にスシでも食べに行きましょう。それじゃ!」

「(編集部から退出するニシジマを見送りながら)……全く、今の時代どうしたらここまでイクサ・フレームに興味のない子が生まれるんだろうか……」

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