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マイペース

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 第五十話


 ソウタが目を覚ますとみんなが周りで寝ていた。


「って、なんでバドまでいるんだよ!」

「あはは〜バレちゃった☆」


 バドは起きていたのかすぐに返事を返してきた。というよりも、


「なんでそんな格好してんだよ!」

「似合うでしょ?」

「少なくとも俺はそっち系じゃないからどうでもいいわ!」

「なんだぁ、残念」


 そんな風に楽しげに言っているバドの姿はメイド姿である。何故着てきたのかは謎だがそこらへんにいる女子より可愛いのはわかる。


「で、なんでここにいるんだよ」

「来るのが遅いから会いに来たんだ!」

「大迷宮はいいのかよ」

「うん! ちゃんとモンスターを置いてきたから安心だよ!」

「やけに信用してるんだな」

「だってこの世界にあの大迷宮を攻略できる人なんて君達と魔王軍ぐらいだけだもん」


 やっぱり、この世界の人達では勝てないんだな。


 改めてそう思うと、自分のクラスメイト達のことを思い出した。


 あいつらなら勝てるか?今なら黒いミノタウロスもいないだろうし、いけるんじゃないか?いや、買い被りすぎだろうか?


「何考えてるかわからないけど、君のお友だち達じゃ攻略できないとおもうよ?」

「わかってんじゃねぇか。でも友達じゃねぇよ」

「やっぱり考えてたんだ! そうなの?」

「あぁ」

「友達いなさそうだもんね」

「うるせぇよ」


 そんなことを話していると、セリス達が起き始めた。


「...ねむい」

「おはよう、みんな」

「おはようございます!」

「おはよー」

「...ん」


 メイは相変わらず寝起きが良い、茜さんも眠そうにしてはいるが寝起きは良いほうだ。セリスはいつものように目を瞑ったままフラフラ歩いている。


「ちゃんと起きろ。コケるぞ」

「んー」

「おーきーろーよー!」

「...いひゃい」


 頬っぺを引っ張って起こそうとしたら、少し目を開けて「私眠いです!」と目で訴えてきた。


 だが、ソウタはそんなことを気にせず、久しぶりに触った彼女の頬を堪能していた。


「やっぱりセリスの頬っぺって凄く柔らかいよな」


 ムニムニ触っていると、茜さんとメイにセリスを取られてしまった。


「何してるの! 変態!」

「頬っぺを触ってただけじゃねぇか」

「女の子にはもっと優しく接してください! セリスさん痛かったですか?」

「んー? なにがー?」

「ダメだね...完全に寝惚けてる」

「ですね...でもそんなセリスさんも可愛いですー!」


 ぎゅー! と思い切り抱きついている。さっき言ってたことはどうしたんだよと聞きたくなるほどだ。


「あれ? 僕のこと認識してない系なの?」

「バド君!? いつからいたの!?」

「君達が寝てる時に来たんだよ〜」

「全然気付きませんでした...」

「...すぅー、すぅー」

「セリスは起ーきーろー!」

「...いひゃい」

「君達って凄くマイペースだよね」


 バドは呆れながらため息を吐くとその場に座り、落ち着くのを待った。


 数分後、セリスは完全に目を覚まして、メイが作った朝食を食べている。


「セリスさん、美味しいですか?」

「うん!」

「よかったです! おかわりもあるのでいっぱい食べてくださいね!」

「うん!!」


 すごーく穏やかな雰囲気が漂っている中、バドとソウタと茜は別の部屋で話をしていた。


「で、君はいったいいつセリスちゃんとするの?」

「そうだよ! なんでまだ手を出してないの!」

「なんでそんなことをお前らに話さなきゃいけねぇんだよ!」

「だって君、奥手すぎじゃない?」

「いくらヘタレでも、ねぇ?」

「うるせぇよ!」


 ソウタとセリスの関係について話していた。


 普段ならソウタが話すはずがないのだが、ババ抜きの敗者の罰として話させられたのだ。


「もういいだろ! 出会った頃の話ならしただろ!」

「じゃあ、もう一回ババ抜きしようか」

「そうだね!」

「もう負けねぇ」


 そしてババ抜きを始めると、またソウタが負けた。


「なんでだよ!」

「ハハハッ! 弱いねぇ!」

「ソウタ君ってババ抜きだけは昔から弱いよね!」

「くそっ、」

「さてと、じゃあ」

「聞かせて?」

「...あーもう! わかったよ!」

「おー! 男らしい!」

「でも恋愛になるとヘタレになるんだよねぇ」


 二人にじーっと見られ、根負けしたソウタは覚悟を決め、話すことにした。


「...身体目当てだと思われたくねぇからだ」

「ぷっ」

「あはははははっ!」

「なっ!? なんで笑うんだよ!」

「だ、だって、あはははは!」

「セリスちゃんがそんなこと思うわけないじゃない、あははははは!」

「...」


 バドと茜が大声で笑っていると、扉が開いた。


「何してるのー? って、ソウタ!? どうしたの!?」

「ちょっ、ソウタさん!?」

「「え?」」


 バドと茜がソウタの方を向くと、ソウタから赤いオーラが出ていた。


「え? ちょ、待って待って! なんで覇王なんて発動してるの!?」

「あれが覇王かぁ、僕、死んじゃうかも...」

「ふぅ、てめぇら、覚悟はいいな?」

「ソウタ君? じょ、冗談だよね?」


 ソウタはゆらゆらと揺れながら二人に近づく。バドは諦めて目を瞑っており、茜は必死にソウタに語りかけている。


 だが、ソウタは近付き、バドと茜の目の前まで近付いた。


「おやすみ」

「ひぃぃぃぃぃ!」


 ソウタがそう言うとバゴンッ!と鈍い音が響き、二人は意識を失った。



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