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幹部との戦闘

 第23話


 朝ごはんを食べ、宿を出た俺達はアクアシティへの行き方を聞き、村を出ようとしていた。


「もう行っちゃうんですか?」

「あぁ、俺らみたいのがいるとまたここも襲われそうだしな」

「え?メイも一緒に行くんでしょ?」


 俺とメイが話しているとセリスが突然言い出した。


「いいんですか?」

「うん!」


 メイが申し訳なさそうに、セリスは「ソウタもいいよね!」という目で俺を見てくる。


「メイが俺達といたいなら来い」

「行きます!」


 セリスとメイが嬉しそうにジャンプしていると、メイのお父さんがやってきた。


「メイ! 今の話、聞いたぞ! 絶対に俺は認めん!」


 どこの頑固親父だよ、と俺とセリスが呆れているとメイに似た女の人が来て、メイのお父さんの顔をグーで殴った。


「あんたいい加減にしなよ! そろそろメイに自由にしてもらいたいんじゃなかったの!?」

「うるせぇ! だからってどこの馬の骨とも知らんヤツと一緒に行くなんて認めん!」

「このわからずやが!」

「グワッ!」

「「うわぁ...」」


 メイに似た女の人がメイの父さんに殴りかかって押し倒し、タコ殴りにしている。


 え、女の人怖い。俺もセリスにあんなことされる日が来るのか?


 そんなことを思っているとメイが顔を真っ赤にして、


「お父さんもお母さんもいい加減にして! 恥ずかしいよ!」

「なんで母さんのことも怒るんだい!」

「ソウタさんとセリスさんの前だからだよ!」

「え? あぁ、いたのかい。こんにちは、メイの母のメアよ! 娘のことをよろしくね!」

「あ、あぁ」

「はーい!」


 メイの母が笑顔で挨拶をしてくれた。もちろん殴りながらだ。すごく怖い。


「わ、わかった! わかったから殴るのをやめてくれ!」

「ふん! すぐに認めておけばよかったんだよ!」


 そう言ってメアはメイのお父さんを殴るのをやめ、俺達の方へやってきた。そして遅れてお父さんの方もやってきた。


「俺の名はパイソンだ。この村の長だ」

「あんたまだ自分のことを言ってなかったのかい!? 失礼にも程があるよ!」

「ひぃっ!」


 そう言ってメアがパイソンに殴りかかりそうになったのをメイが止めた。


「いい加減にしてって言ったよね?」

「はいはい」


 メアは観念したように手を上げた。そしてその瞬間、


 ドゴォォォォォォォォンッ!!!!


 という音が鳴り響いた。


「祭りか?」

「「「「そんなわけないだろ(でしょ)!」」」」


 俺がとぼけたようなことを言うとみんなからツッこまれた。なんだよ、ただの冗談じゃないか。


「それより、向こうから煙があがっているぞ」

「ホントだ!」

「急いで行きましょう!」

「なら、俺は先に行く。セリスはメイ達のことを守っててくれ」

「任せて!」


 そして俺は神速を使い、一瞬でその場に着くと、


「お? 誰だい? あんたは?」


 見るからに怪しい男がいた。


 その男は背が二メートル以上あり、体格もごつく、背中には大きな剣を背負っている。そして、男が纏っている覇気は尋常じゃない。


「あんたがこの村を破壊したんだな?」

「おいおい、兄ちゃん。先に質問したのは俺だぜ? 答えろよ」

「なッ!」


 そう言った瞬間男は消え、目の前に現れ、剣で斬りかかってきたが、心眼を発動させ、それをかろうじて刀でいなす。


「へぇー、やるじゃねぇか。名前を教えてくれよ」

「黒輝ソウタだ。あんたの名前は?」

「今から死ぬ奴に教える必要があるかい?」

「そうだな、今から死ぬ奴の名前なんて聞くもんじゃないな」


 そしてその場から音が無くなったように静かになった。そしてその沈黙を破ったのは、二人の男の声だった。


「「なめんじゃねぇよ!」」


 巨体の男が斬りかかってくるがそれをいなし、斬りかかる。だが斬りかかった瞬間に刀を弾かれた。


「なんて、パワーしてんだよ!」

「てめぇこそ、その細い体にどんだけ力を蓄えてんだよ!」


 お互いが相手に不満をぶつけ斬りかかり、鍔迫り合いになる。


「そうだ、名前だったな。教えてやるよ、俺の名はヴァイス、魔人族の幹部だ!」

「なんでこんなところに魔人族がいるんだよ!」

「エルフには厄介な奴がいるからな! 絶滅させんだよ!」


 そう言って押し切られ、横から斬りかかられたがそれを刀を盾にして防ぐ。だが敵の力は凄まじく、吹き飛ばされてしまった。


「がはっ!」

「兄ちゃん、あんた本当に人間か?」

「どういう意味だよ!」


 どうにか立ち上がり声を張る。


「人間は昔と比べると弱くなったからな。昔はお前みたいのがごろごろいたんだぜ?」

「はっ! 嘘だろ? 人間の平均ステータスは10って聞いたぞ?」

「はぁ、本当に人間は弱くなったんだな」


 ヴァイスは残念そうに頭に手をやる。


「五百年前はステータス10万以上の奴が普通だったんだぞ。弱くなりすぎだろ。」

「は? 本当なのか?」

「あぁ、そういえば百年ぐらい前に少しマシな奴が何人かいたな?」

「興味ないな」

「面白くねぇ兄ちゃんだな」


 するとヴァイスと名乗った男から突然、黒いオーラが出始めた。


「なんなんだそれは?」

「限界突破だぜ? 知らねぇのか?」

「そんなドス黒いオーラは知らねぇよ! ──限界突破 Lv6ッ!」


 そして俺からは青いオーラが出始めた。


「へぇ、兄ちゃんのオーラは綺麗だなぁ。だが弱いな」

「なに?」

「見せてやるよ、格の違いをよぉっ!」


 そしてヴァイスが真正面から斬りかかってきたのでそれを躱そうとした瞬間、背後から斬りつけられた。


「ぐっ!」


 そして俺は短距離ワープを使い、一度距離をとる。


「ちっ、なかなか頑丈だな」

「背後から一瞬気配がしたからな、背中に魔力を集中させただけだ」

「完全に気配を消したつもりだったんだが、本当にやるなぁ、兄ちゃん」

「──限界突破 Lv10ッ!」

「へぇ、まだ上がるのか、ならもっと早く本気だしてくれよっ!」


 そして先程と同じように真正面から斬りかかってきた。それを今度は短距離ワープを使い躱そうとする。しかし、ワープしたさきにはヴァイスがいた。


「なにっ!?」

「あめぇんだよ!」


 剣で斬られそうになったが刀で受け止めようとする。だが限界突破L10をを使用しているのに、吹き飛ばされた。


「がはっ!」


 俺は吹き飛ばされて壁に叩きつけられた衝撃で、刀を落としてしまった。


「まだ気を失っていないのか。本当にやるなぁ、兄ちゃん」

「そん...な...称賛...いらねぇよ!」

「だがこれでお終いだ。楽しかったぞ」

「なん、だ、と?」


 そう言って、ヴァイスは右腕を上にあげた。すると、ヴァイスの頭上にでかくて黒い球体状のエネルギーの球が出来た。


「後ろを見てみな」


 そして俺は後ろを見る。そこには数十人のエルフがいた。


「なっ!?」

「気付いたか? お前が吹き飛んだ場所にエルフが隠れてたんだよ! 避けたらそこのエルフが死ぬぞ?」


 そしてヴァイスが腕を振り下ろすと黒い球が俺達の方に向かってきた。後ろから悲鳴が聞こえる。


 俺は覚悟を決め、その場に留まり、奥の手を発動させる。


「死にたくなかったら俺を信じてくれ! ──覇王 希望のオーラッ!」


 スキルを発動させると、俺の髪の色と目の色とオーラが変わった。


 前回使用した時に、希望のオーラの使い方に気付いたのだ。それは、誰かが俺に託したりすることでどんどん力を増すというものだ。


 エルフ達は、もう俺のことを信じるしか生きる道がないことを分かっているので、凄まじい力が溢れた。


「そんな奥の手を隠してたのか!」


 ヴァイスも驚いている。ソウタから凄まじい覇気が出始めたからだ。だがしかし、確実に不利なのはソウタだ。


 そして、球体を受け止めた瞬間に感じたこと、それは、


 これは、、無理だっ!!


 球体の威力は絶大だったのだ。いくら力が増していても止められないほどに。


「ぐ、おぉぉぉぉぉ!」


 俺は歯を食いしばり止めようとする。が、止まらない。なので最後の手段に出る。それは、


「──天撃ッ!!」


 その場で自分の中で最強の技を、球体の中で発動させることだった。もちろんエルフ達には、この後に起きるであろう爆風に吹き飛ばされないように聖壁を発動させている。そしてその瞬間、


 ドォォォォォォンッ!


 という音が鳴り響き、球体は爆発した。


「お見事。自分を犠牲にしたか...強き若い兄ちゃん、いや、黒輝ソウタよ、お前はよくやったよ。お前の命に免じて、この場は去ることにする」


 そう言ってヴァイスはその場を去っていった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 爆発が起きた瞬間、セリスは嫌な予感がしていた。


 大丈夫、ソウタは強いもん。絶対に負けたりしない!


 そう心の中で思っていても、顔に出ていたらしく、メイに


「大丈夫ですよ!セリスさん!ソウタさんならきっと平気です!」


 と慰められてしまった。私は、そんなに顔に出てたんだなと思いながら、


「そう、だよね。うん! ソウタだもんね!」

「はい! そうですよ!」


 そして私達は目的の場所に着いた。そしてまず目に入ったものは、大きなクレーター。そして次に目に入ったのは、無傷なエルフ達だった。


「よかった! みんな無事だったんだ!」

「あれ? ソウタ?」


 辺りを見回すがいない。するとエルフの少年がオドオドしながら来た。そして、大きなクレーターの方を指を指した。


 凄く嫌な予感がした。いや、見たくない、聞きたくない。


 そして、少年から最も信じたくなかった事実を突きつけられる。


「助けてくれたお兄ちゃんは...あそこです...」


 そしてクレーターの中心を見る。そこには、ボロボロになったソウタがいた。


「い、や。いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


 そして、私はあまりのショックで気を失ってしまった。


  ✱✱✱作者✱✱✱


 ここまで読んでくれた方ありがとうございます!


 駄文、脱字、誤字は許してくださいませ!


 この小説の続きが気になってる人はいますか?

 ちなみに作者はいつも気になっています!



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