俺は孤独な旅人が好きだ
この世には、同義である事が多過ぎる、
例えば、貴方に愛する人が存在するだろう?
だが現実には、そういうモノと同価値と、どう意味なモノは、この世に溢れ過ぎているのだ。
命の複製だって難しくない、魂なんてモノは存在しない。
だから俺は、運命的な巡り合わせにのみ、絶対の価値を見出すことにしてる。
誰も見ていないような場所で、踊っている姿を、見つけてくれるような人だ。
そういう人間こそが、自分にとって、紛れもない特別な存在だと言える。
ありふれて現実で、ありふれた出会いなんて、なんの意味も価値もない。
孤独である事を自ら望み、天文学的な可能性の果てに、ようやく出会えた人間のみが、真価だ。
少なくとも、俺は絶対の価値と意味を、そこに見出せるのだ。
だから、孤独である事を自ら望み、そういう出会いの少ない人生で出会った、数少ない奴らのみが盟友だ。
血の盟約よりも確かな、運命で結ばれた存在だ。
10年くらいかけて、十人位しかと出会えなくても良い、
その十人全員が、偶々気の合わない、運命を結ぶに値しないゴミみたいな人間でも良い、
もしかしたら、ありえないほどの奇跡が起こるかもしれない方が、ずっとロマンチックだ。
相手も、俺と同じ、十年に一度くらいの、運命的な出会いで、
そしてもし、人間として相思相愛、愛し合える関係に成れれば、きっと素晴らしいほどに素晴らしい、
絶対的な孤独の中で生まれる、確かなきずなだと、俺は思う。
俺は孤独な旅人だ、自らを孤独の中に置き、積極的な出会いを避けて、生きている。
基本的に人間は嫌いだ、
だが、俺と同じ孤独な生き方を好む、
出会わず、慣れ合わず、物乞いせず、真に孤高を志し、そんな己に絶対の意味と価値を見出している、真に魔性に狂っている奴が、
ハッキリ言って、出会いを探せば、俺レベルの人間は結婚だって何だってできる、でもしない、ロマンも運命も無いからだ。
俺が求める運命は、絶対的な孤独の中での、人間関係、出会いなのだから。