トアル宇宙大戦の狼煙
「はーなにか楽しいことは無いかぁ~カイ?」
「九竜お前の方こそ、なにか献策はないのか?」
屋上で二人の少年が暇していたのだ。
そんな所にバーンと、扉が爆撃されたような音を立てて一人の少女が現われた。
「あんた達! 暇してるならあたしに付き合いなさいぃ!」
ビシッと、それぞれを交互に指差し。
夕日に染まる屋上に映える、蒼髪の乙女、ミリアンである。
ところ変わって。
「ふぅ、この世の絶対神である、この俺様を害そうとは、まことにいい度胸だぁ」
黄金のよろい甲冑を纏い、周囲に幾千の武器を出現させて、男は威風堂々立っている。
「ハドウさん、矛盾領域の連中は動きますかね?」
「ああレイジ、確実に動くだろうよ、水の都はやつらにとっても重要な拠点だからな」
その言葉の終わり。
天空から何百何千の光の槍が降り注いだ。
まるで流星の如く、それらを黄金の武器で一つ残らず迎撃しながら、男は舞い降りる乙女を見つめていた。
「来たか、最先端、終わりの始まり、、、アウルベーン」
それより数刻前。
「イツキ」
「はぁ、なんだシャル、おれ今日頭痛するから」
「知らないわよ、今日決戦だから、よろしく」
「はぁ、、、はぁ!! 意味分からん!」
「私達は”すべてを調停するもの”、盟約者たちの介入の要請には従うの。
ほらぁさっさと来なさいよぉ!」
「やめろぉ!!! まじで頭痛がするんだって! 体調不良で休めないのかぁ!!」
「気合で乗り切れる分には問題なし!」
ずるずると、喚いても無駄と悟って大人しくなっても、少女はひきずるのをやめない。
ある世界ではない、ある別の空間にて、三人の少女が卓を挟んで話している。
「システムを管轄するのは、佳代さんの役割」
「はい、でも。
システムを正しく運営していくために必要なのは。
他でもない、システム内の舞台役者達の手に一存されていますから」
「つまり、貴方の立場を明確にすると、図書館の主の騎士、ナイトとして、貴方は傍観なのね。
やっぱり、貴方レベルになると、少しの干渉意志すら、安直に扱えば世界を飲み込んでしまうから」
「ええ、私はわたしの明確な存在理由が抵触されない限り、大胆には動けないんです、ごめんなさい」
そんな二人の会話を聞いていた一人が、机をダンダンやって注目を集める。
「だんだん!レイア、佳代、そういう話はどうでもいいよ♪。
これから話したいのは、どう皆が動けば、場が盛り上がるか、それ一択だと想うよ! 僕はねぇ!♪」
これから行われるだろう予測一連が、楽しく楽しみでしょうがない、っといった風情で少女は跳ねた声を出す。
「まったく、イリスは単純な行動理念で羨ましいわ」
「ですね、わたしもそんな風に、純粋に楽しむために動けたら、いいのですが」
「おっけー多おっけぇー♪
実働はいつもどおり僕だぁ!
君達は素晴らしいアイディアを提供してくれればいいのさぁ!
全部最大限素晴らしい見世物として、観測者を楽しませて上げられるように調整するよぉ♪」
「あら? わたしも一応、それなりに動くつもりなのだけれど?」
なにか黒幕の様相を呈して、三人は”これから”の話




