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バンパイアブロッドの世界観・電子妖精と殺人鬼と電子の人形-虹色洪水現象



 今日も今日とで、なにもない日々だ。


 体調不良で、常に吐き気がこみあげて、吐きそうなくらいには以外には、なにも異常のない平常、あー、死にそう、、、死にたい、あーなんてウソ、死にたくはないかな、うん、まあ、ギリギリね、あーーあ、死にそうだわぁあ~~あ~~れ~~。


 益体のない、無さすぎる思考、会話する相手もいないのですが、そうですか?これも脳内での独り言、そうですか?はいこれも、、、はーーーーーあ、クソデカタメ息。


 夕焼けが眩しい、輝かしほどの、くれないだ。


 ゲームの設定で、4kとか、あるだろう、このゲームはそういうの、目に映る情報量を数値化したり、様々な種類のパラメータ化できるのだが

 今は数値パラメータが、さきほどの4kとかの例えで言うなら、32kくらいか? そんなの人間の目で違いが分からねーよーってツッコみが入るか

 そういう場合は自分の目の視力を弄れば良い、2.0でダメなら、8,0とかにしてお良い、それで32kの違いが分かるようになる寸法だ。

 そして、その視力を8,0に弄るのが、するのが様々な種類のパラメータ化の設定項目の一部、一つだと言うわけ。


 で、そのように目に映る、頭に入る、脳の計算速度などなど、ありとあらゆるものを、己の意志一つで弄って、設定し、縦横無尽に変えれるわけだが

 そんなのは既に人知を超える所業であり、人間の枠をはみ出し続ける行為、で、簡単に人間を超越したような、そんな有様になる。

 

 別にサヴァン症候群とか、そんなフィクションで良くある状態になるわけじゃない、ただ人間に扱える、つまりは人間の脳味噌だな

 その潜在能力だったり、無理やり拡張したような拡張能力、それによって、人間にカテゴライズできない、化け物の、ような領域に至ってる、今が状態というべきか?


 脳が疲れているのだろうか? 脳が輪切れになったような、変な全てが分裂して行くような、酷い困惑感、精神が不安定だ、情緒が安定しない、酷く不愉快で不快

 なのに、どこにも逃げられないような閉鎖感が、とどめで、現実の認識が曖昧になる、現実の全てが、目に映る光景の全てがゲシュタルト崩壊しているような感じなのだ

 

 デフォルメされたパラメータを再確認しよう、視力は別にどうでもいいか、ヴィジュアル彩度、これが問題だ、4kが普通なのだが、164kとか異常だ

 普通の光景、景色に満足できないからって、際限なく詳細度をあげれば、良いってものじゃないのだ、美しいモノがキラキラしていると感じるのは

 目に映る解きあかせない神秘による、人間が美しいと感じ、情報として正確に解釈しようとするとき、

 情報量が多すぎて最小単位くらいにまで要素を分解して認知・認識できない時に神秘のような感覚・感触が混じると俺は予測している。


 だから、これは過剰なのだ、過剰な色彩、情報、脳にフィードバックされた、後付け的な意志が、過度な刺激を嫌がって、拒絶反応でも、起こしていると、これは言えようか?


 さらに言えば、現実の推移速度、名前の通りの設定項目なのだが、これも駄目そうだな、8倍、そうたった8倍速だが、俺には過剰だ、そうなのだろう。

 頭の良い、天才レベルなら、現実が8倍速でも、何時もの朝食のティータイム、コーヒーブレイクタイムのように、何時もの光景のように現実情報を処理できるだろうが

 俺には無理だ、目まぐるしく推移する現実を、淡々と処理して、的確で最適な行動を、息つく暇もなく処理しているだけになって、疲れてしまうのだ。

 過度な精神疲労は、寝たいときは良いが、それが蓄積するだけの苦行になれば、それは簡単に過酷な精神の拷問に早変わりだ、そうなのだろうから、これはダメなのだろう。


 言ってる間に、8倍速と言わず、164倍速、8倍の現実推移に、目に映る光景の情報量が164kの画像、画質虹彩なのだから、まあ俺的には、そんな感じに映る。

 普段は気を張って、目に映る光景に気を張ってるので、あまりにも美しい日々の景色の光景に、なにもかんじないように、まるで敬虔な科学だけを信仰する、愚直な植物学者のように

 例えるなら、ドモホルンリンクルの落ちる雫を、一日中眺めているような仕事に淡々と、なんの疑問も一切挟まず、正確な真なる機械のように従事するような、一切の不純な意志が交わらないように

 

 だから、駄目なのだ、疲れすぎて、つかれすぎて、目に映る光景に己が意志が、下手に感応して、さらに自己増大、自己肥大、自分の意志が感想を抱けば、情報量は際限なく膨れ上がるから。


 それはまるで洪水だ、雑踏を流れる景色が、止めどない、まるで音速で流れるように、なにも目に留まらない、

 己が風になった、なってしまったかのように、全てが俺の意志の介入できないスピードで、後ろに流れていく、そして訪れる孤独感は、既に過ぎ去った後方の景色に向ける事もできない、後付けのように空虚だし。


「まあ、意図的に、”こう”したのだけどね」


 ”バンブロ”の裏設定の、ゲームの世界観、ゲームを攻略するなら、その全てを正確に、知っていなければ、これはできないくらいに、難しい”ルート”だ。


 ゲーム内の定義では、定義名”虹色洪水現象”。

 ありとあらゆる、希少パターンの、遭遇率0,000000001%の、バンブロの隠しに該当しながら、ほとんど無量大数で存在する、AI生成で無限に作られたのだろう、世界観やらストーリー、

 エピソードの記憶を、閲覧、シミュレーション、アクションプレイ、などなど、できるらしいぞ。

 もちろんそんなモノ大抵がクソシナリオ評価なのだが、そこはバンブロ、AI評価でトリプルAAAクラスの中からトリプルSSSくらいを、プレイヤーが遊べるように、採用しているだろう。


「なんだ、この手」

 

 子供だ、コンソールを立ち上げてみる、「10歳か」、背中が嫌に重いと思ったら、中身いっぱいのランドセル、全部置きベンしろよ。

 記憶を回想、一瞬でたいていを閲覧、学校からの帰り道、そして眼前の光景的には、虹色洪水現象が起こる前と、一切変わらず、くれない、赤い赤い、ひたすらに紅い、夕焼けの、これは帰り道、下校風景といえるのだろう。


 そして視界に変な奴、というか変な光景、自分と同じような背格好の、ランドセルが赤いだけの違いというべきか、異性の人間、人物が、

 驚くべき事に、巨大な子供鋏を、そのまま等身大にデカくしたような、コミカルだが、逆にソレが恐ろしさを、カラ恐ろしさを感じさせる、そんな鋏で、まるで豆腐のように両断されて、

 シュールリアリズムを感じさせる、まるでゲームのような光景なのに、溢れる鮮血、飛びちる血潮、

 あふれ出る肉片、まろびでる水風船のように、みずみずしい贓物たち、断面図はきらびやかな極上霜降り肉のように繊細な色彩で、目に情報量が溢れる感じ。


 そしてビシャ、一瞬間後には、宙に舞い、舞い踊るようにダンスしていた、グロテスク、美しくもはかない蝶のように舞っていた美しさは、地べたに無秩序に散乱し、残酷としか表現できない、血だまりを構成したのだった。


「うっ、うええええええええええええ!!!」


 思ったのは、なんて残酷!!!!なんて無情っ!!!!!!!!!!!!!!、それだけだった。

 おそらく、クソシナリオに該当する、あまりにも残酷で、非道、惨劇すぎて、寸劇にも該当しない、すんざん? 漢字を忘れた、忘れてしまったのだが。惨烈な殺戮現場を突然に唐突に見せられるだけで、一体どうしろと?

 なにを思えと???

 


 次の日、学校にフラリと、例の鋏を操る少女が居た、瀟洒で、まるで気まぐれな猫のように、落ち着きなくも冷静な瞳で周囲をチョコチョコと動き回るように、落ち着きなくも優雅に歩き回っていたのだが、

 屋上に向かう階段を上っていたので、俺は追い掛ける事にした、その後にどうするかは、まだ決めていないが。


 ガチャり、屋上の扉が開くなんてフィクションだが、このさいはどうでもいいと片づけ、青天井のような青い空が視界に映って、背後に違和感、研ぎ澄まされた歴戦のプレイヤーだからか、風邪の流れや

 あるはずもない殺気のようなモノを感じたか、条件反射で、違和感をとっさに殺気とでも連想して、そのように情報加工した結果だろうが、確かに背後に、オゾマシイほどの殺気を感じた。


 流れるように、ほとんど己の一部のように、昨日の少女が具現化していたオモチャのような巨大鋏、その色違い、男用とでも呼べるような緑色のヴァージョンの、それを背後に閃かす。


 チリンと、目に映った、俺の首だけを綺麗に跳ね飛ばすような一撃を、最小の刃の剃りで、反り返す、達人の刀使いを会得している俺は、多少獲物が違っても、刃に最小の負担で、防御する心を持っていた。


 背後上方からの奇襲、行った襲撃者は、予想通り、昨日の、言葉にもできないような、ひたすらに残虐で無情、殺戮を体現した、酷く華奢で美しいだけが取り柄の可愛い蝶、子ウサギのように庇護欲をソソル、麗しい子供なのだが。


 トン、と床に最初に着地した、麗しい音を奏でた、その細右足首を、その瞬間に両断して、消し飛ばしたい衝動に駆られる、不愉快なモノを見せつけられて、ありえないくらいの酷い暴虐をなした人間、オマケに己の嗜虐願望をブレンドした衝動。


 だが、様子を見よう、

 なにか複雑な、ゲームが設定したようなクソ設定、例えば殺人鬼「まいにち人を殺さないと、自分が死ぬ」とか、発狂するとか、ありきたりな、血を吸わないと発狂する吸血鬼設定のような、あるのかもしれないし、とか思ったり。


 ニヤニヤ、ニタニタ、可愛い、ただ只管に可愛い、あどけない幼子に該当するような、無垢な天使のような顔をしているな、そうと思ったが、同時に騙されないと決意していたので、大丈夫だ。


 「おい、人を殺すな」 とりあえず、言いたい事だけ言ってみた。少女は「いやああよ」とだけ短く言って、屋上から、そのままフェンスを飛び越えて、下に。

 すぐに屋上のフェンス越しに、下を見ると、既に居なくなっていたのだった。

 

 意味の分からない邂逅劇が、昼間の学校であった帰り道、胃がむかむかする様な不快感、あの女が今日も酷いことを我が物顔でしていると思うと、そうなるのだ、止めさせたい、無理なら、あの女を亡き者にしなければ、絶対に駄目だと思う。


 突然、スマホが鳴った。「はい」、、、「マスター、やっと繋がりました、どこまで潜っているんですが、枝を辿るのに、ワタシは酷く苦労しましたよ!」、、、これは、、、俺の専属のゲームサポートAIだったか? たぶんそんな感じ。

 記憶がリセットというか、前の記憶が断片的にしか回収できていない弊害だろう、このツーカーなノリで俺に対話してくる相手の事が、いまいち記憶にないのだが、相手をガッカリさせない為に、俺も相手を知っているかのように、振る舞うか。


「虹色洪水現象にエンカウントした」「だーかーら、言ったじゃないですか~~、各種パラメーターの臨界設定は、リアルタイムで、AIである私に任せろって、馬鹿なマスターを持つと苦労します、ぷんぷん!♪るんるんるんるん♪♪」


 勝手に楽しそうに、ハイテンションで、それこそ洪水のように話し続ける、

 可笑しな少女だ、こっちが口を挟まないと、ずっと話している、誇張でも冗談でもなく、黙ったら死んでしまう呪いに掛かっている位に、一切の空白というモノが彼女にはないのだ。


 部屋に到着しても、俺がお茶を喉に流し込んでいる最中も、

 俺がトイレで重い方をしていて、力んでいるタイミングでも、お風呂で極楽極楽と気を休めているタイミングでも、一切の躊躇の意志がなかった、淡々と任務遂行するように、喋り捲る少女の見た目をした知的生命体。


 流石に可笑しい、この少女は意志があるし、俺に配慮もしてくれるのに、話す事に対しては俺への配慮が一切ない、考察すると、なにかプログラムを命令されて、話し続ける事に縛られている。

 「ならば、マスターである俺が指示すれば、その縛りがなくせるのでは?」と、想ったことを話したが

 「無理ですよー、これは私の自由意思ですし、命令も上位権限が発動できない、極希少パターンのバンブロの世界観では、強制行使系に該当するので、できませんよ」と、意味の掴みかねる返答。

 考えるに、俺の味方というか、俺のモノらしいAIに命令ができないなら、その命令によって話している少女の自由意思って言葉も疑わしいモノだ、俺はこの目の前の面白い存在に興味をもって、いろいろと考えてみる事にしているので。


 

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