メリアの観測者信仰のバランス調整による世界∞夢幻輪廻転生天翔-観測者論の実証実存無限法則の世界概論-タバコの勘違い、世界経済を読もうとするのは絶対に無駄、世界の喫煙者の82%は発展途上国の国民
「目覚めたわね、、、ごみくず」
なんだ、、、ここ? 目覚めたの? オレ???
はぁー、、、俺は四方が壁の真っ白な部屋で起き上がる。
「貴方は、死んだ、それもクソみたいな有様で、心臓マヒで、本当に、、、なんの意味も価値も、絶無に、ありえなかった。
アナタの人生は、なんの意味も価値もなく、まったく評価されない、評価に値しない、下の下の下の、どうしようもない落第点以下だったわ」
だんだん、思い出してきた。
そうだ、俺は観測者に支配される端末で、とある世界に借金を背負って、生まれたのだった。
「多大な借金をしておいて、生まれた世界で、大したことを成せず、借金はそのまま、もちろん、返せないまま」
一生這い上がれないほどの、借金、それを返すには、俺は死んだ方が断然マシな拷問で、性格が変わるほどに、拷問という拷問を受けなくてはならない。
「このまま、じゃ、、アナタ拷問だよ?わかっているのかしら?」
だが、その拷問を代わりに受けて、借金を返すことはできないが、利子くらいは返してくれる人がいた、この人だ、メリア。
極点ARという世界組織、七大絶対世界の一つに与するエージェントだ、彼女こそは俺の恩人である。
「すみません」
「まあ、分かっているのだけどね、アンタが、どうしようもないって事くらいは、詰んでいるってくらいに、可能性が無いって事は」
それでもチャレンジし続けなくては、無限の底なしの地獄に落ちるだけ、、、俺は”この世界”で、戦い続けなくてはいけない、それはなによりも、”彼女”の為に、”報いる”為に。
「私は、アンタみたいな”世界のゴミ”を掃除しているの?分かるかしら?
いやなのよ、私の美学が”そう”言うの。勝手に生まれて、勝手に出来損ないのゴミクズで、勝手に泣き叫んで、魂の叫びを”世界”に響かせる、”負のエーテル”の根源体が」
彼女は”天使”だ。その成り立ちを説明するのは難しい、”最果て”から何時しか流れ着いた、”善のイデア”と一つになった概念体、意識体の種族である、今の世界を構成する根源種族の一。
「アンタの借金は、、罪は、”必ず”返さなくては、いけないもの、でも返すには、アンタの魂では、無限の時を要する、それは要するに無限の時を無限に底なしの無限大の不幸に魂を置くという事。
それは、アンタが”生まれたときか”、眼を付けていた”私”には、面白くない、分かるかしら?」
彼女のような超常存在は、常に世界のあちこちに眼を、様々な超感覚で”観ている”のだった。
「アンタのような哀れな、それでも最低限救うに値する、そういう奴は”星の数”をほど、それこそ、吐いて捨てる程、果てしなく、無料大数と思えるほど、、、幾らでも変わりはいるの?分かるかしら?」
知っている、俺にははじめ、”初めて生き返らしてもらったとき”、死ぬ少し前、、、”その間隔は、ドンドン狭まっている”、、現実から帰還しても思い出せないほどだが、
教えてもらった、”俺には特殊な才能が、天賦の才能、神から授けられたような”屈指の”才能があり、それが花開けば、借金を返すほどに余りある、エーテルを自ら生み出せるようになると”
他ならない、彼女が断言して”保証”してくれたのだ、ウソかもしれないが、俺は、それを”信じた”はずだ、”己の運命として、固く信じた”はずだ、そうはずだったのだ、俺は常に俺に対して、何よりも誰よりも、確信に満ち溢れている。
この瞳を彼女に見てほしい、彼女を誰よりも、なによりも、信じている、信頼している、裏切られても一向にかまわない、俺を、俺の全てを救ってくれて、与えてくれた、”親愛なる”、たった一人の彼女に、、、。
「まあ、砂漠に落ちた星屑、一滴の水滴のような、矮小、この世の最小単位の、掛け値なしの確率、可能性でも、それが開花すれば、私が”投資した不幸”も、なにもかも、全て回収できるのだけど。
それでも、アンタのように、星の数ほど救っても、もしも、一人も開花しなければ、、、、私が無限に不幸になってしまうの、、、分かるかしら?」
これも、それも、分かっているのだ。
彼女は、純血に混じりっ気のない、”天使”、空想上の幻想の、お伽噺の、ウソ偽りのない、純血の天子様だ、この世で最も尊い、愛すべき、守るべき存在を一つ上げればよいと成ったら、俺は迷わず”彼女”を真っ先に選択するであろう。
俺は彼女を神聖視し聖域のように、”愛して”いるのだ。
「そうだわ、分かっているの、アナタたち、脆弱な人間では、神の試練に、観測者のバランス調整、この世の理を超越し、不可能を可能にするのが、無限の、無限に突き詰めた、掛け値なしの∞で、難しいという事もね」
彼女が救える人間にも限度がある、無限に近い力でも、無限に近い”俺”のような人間を、神によって作られた”哀れで愚かな因果に運命に縛られた人形”を、現状が維持が手一杯で、俺のように救えない人間の方が無限に多いというのもある。
人間は、”この世界”では多すぎるのだ、無限に無限が続き、無限に真に近い数量の人間などが存在する”この世界”では。
「私たち”天使”は、宇宙が始まった、”ゼロの根源”、∞という概念、始まりすらない、無限の時を生きる、知的生命体だわ。
それでも、無限に生きても、この世界の神秘も、謎も解けない、無限に生きても、無限に生きてきた結果でしか、つまり、それをもってしても、”世界の真の姿”に、なぜか対抗も、反抗も、できないのだわ」
神は無限の上位法則、その境界の、さらに、”その先”に入る存在である。
言うなら、文字通り”この世界を今も神様のようにリアルタイムで、描き続けられるネット小説”のように、縦横無尽に身勝手に、書いている、書き続け居てる、”存在”だ、彼女に教えてもらった”世界の真実の姿”、である。
「神は、我々、人間、天使、その他、ありとあらゆる、この世界の、生きる全ての存在に、無限に進化を、超越を、超絶を、平常からの脱却、日常からの飛翔、無限の成長を、望んでいるみたい。
なぜなら、最も、この世界を”運営・管理”する神様ですら、”神様の住む世界”を、己の自由には、できないみたいだから」
天使は遠くを見つめる、その世界は、”神の世界の断片”すらも、見通せるようで、ここではない、遠くを見つめているよう、これも少しばかり教えてもらった事だが。
天使は観測者の一部だが、観測者にも色々な派閥がある、救済・幻想・鬼集などなど、属性の異なる、傾向として分けられた中でも、天使は、、、なによりも”人間”を愛し、救う事に心血を注ぐような存在概念なのだった。
「私は、”アンタ”を、救いたい、本当の願いは、この世界の、生けとし生ける、全ての生命体を、”救いたい”そう、本当に、救いたいの、、、」
彼女が真に何を、人間の視点で考えることは、できそうにない、なぜなら、”∞”を生きるのが、天使である、人間の想像を常に無限に絶する、それは空想の存在、生命体と、同義だからだ。
だけど、俺は想像の翼を羽ばたかせて、それでも想像できない、絶壁の、果てない先の先まで、一生たどりつけなくても、必ず手を全力で伸ばすという行為を、絶対にやめないだろう、なぜなら、そこには”彼女の真の心”が確かに存在するから。
「無限に生きても、無限に全力で試みても、救えないモノがあるわ、そう、それは、”この世界”そのもの」
一見、”諦めている”様に見える、だがそれは錯覚だ、矮小な人間の、無限熱量を持たない、脆弱で貧弱な知的生命体だからだ。
「有史以来、人間が救われた試しは、ないわ」
この世界が生まれてから、つまり、それは例えるなら、、、神が書いた”この物語のようなリアルタイムで執筆されるような小説が”一度でも真に評価され””金銭を発生させたり”
それこそ”商業ガンガン売れるような、そんな付加価値や熱量””真に”世界”に必要・必須とされるような”そんなレベルにも次元にも、この”無限のトキ”の中で、一度も至っていない、という、つまりはそういうことだ。
「私たち、天使は、人間が、神に、、無難に死ぬことが許されず、無限に焦らされ焦燥の儘に奔らされ続けているような、アンタたち愚かなマリオネットのような生命体を、救いたいと、ずっと考えているのよね、、、」
俺も普通なら諦めている、神は最初から”この世界に軌跡を用意していない”、”初めから物語の結末は決まっている”そう諦めて、いや、無限の時を生きて、飽きるという事、諦めるという事すら、忘れてしまったように考えるようになるだろう。
だが彼女は違うのだ、無限に生きて、無限に苦しみ、無限に人間の不幸だけを背負い、幸福を知らずとも、永遠に人間の不幸と共にある道を、自ら選んだ、”善というイデア”と、真に一つになり、十字架に縛られたような、そんな人、存在。
「私は、ただ待ち続けます、”楽園”という場所が、仮にあるのなら、それは、今絶対に此処であり、全ての生命が祝福され、安寧に幸福であり続ける、”エデンの園”が、今ここでこそ、ありますように、アーメン」
彼女の言葉とともに、俺は目覚める。
目が覚めると、全て忘れていた、また今日も、変らない一日だ。
一日が、無為に過ぎる、それだけだった、それだけの、、、はずだった。
しかし、俺は何時もとは違った、その瞳は常に確信に満ち溢れており、自分に不可能なことはないと、”真”に、信じられた、ソレは彼女、、、”彼女”って誰だ?はは、知らねーよ、彼女は”彼女”だ。
どこの誰だか知らない、誰でも良い、いなくてもいい、ただ、俺は”彼女”の為なら、”無限大”に頑張れる、、そう、ただそれだけ、それだけが俺の”能”だった。
世界経済を読もうとするのは絶対に無駄、読めたら勝ち馬に資金が集中して一極化、他が駆逐され市場独占・資本主義が成り立たず世界が崩壊腐敗するから
真理しか言わないんだが
なんで最近になって世界中で火花がバチバチしているのか、だが、それが一番なんじゃないかと気づいた人たちが、いる。
つまり、絶対に相容れないような、そんな関係性を作るには、それしかもう、ないんじゃないかと、思ったのだろう。
基本的に、何もしなければ、上の方で馴れ合いの仲良しこよし、談合やら密約で、市場は段々と独占されてしまうモノだ。
それはそうだ、身を切るような開発競争、血を血で洗うような価格競争、血を流して、命を削って、やっと生み出せるような真の付加価値、などなど。
誰もしたくない、幸福になりたいのだ、不幸になりたくない、大金を稼いで旨いモノを食い、良い女・男とイチャついて、最新医療とか色々なんでも受けたいのだ。
で、絶対に相容れない二大勢力を作る方法だが、やっぱり戦争しかないんじゃないかと、そう思っている人がどっかに居るんじゃないかと思っている。
いや、絶対にそうだ。
モノが溢れ金が溢れ、なんでも溢れた昨今、既に人間の望みは最終的に収束した、市場の独占だ、ゲーム盤の勝利者になる事しか、およそ考えない人種ばかりになった。
必然的に、戦争という話になる、それしかないからだ、だが戦争を起こさない為にできる事は、軍人と呼ばれる存在を永久に生み出さない事くらいしかない。
戦争が起こるから軍人が生まれる、戦争を生業とする人種が生まれると思われがちだが、本当は逆である。
その存在の根底そのものが、戦争と直結する軍人が居て、初めて戦争と呼ばれるモノは成立するのだ、これは絶対に間違いがない。
職業軍人、その生来、生き方・生き様そのものが軍人としての生涯を望むような、そういう人間の割合を増やす事が、戦争という状態を意図的に生み出す、導なのだ。
昨今の、とある現場で、着々と、そのような人口の割合が急増、世界中に”その手”の人間が増えているのは、既に言うまでもない。
それはいい、いや、良くはないが、それは良いのだ、しょうがないから、そうしなければ世界が崩壊するとか、どうやらそのような諸般の事情があるのは把握済みだ。
しかし、現に戦争は起きている、一部の地域に限定されるが、既に規模の大小の話でしかなく、国と国が全力でぶつかり合うと表現しても、過言でない勢いではないだろうか?
世界を成り立たせる為に、格差を解消し、市場の独占状態を緩和し、平和のために、戦争が必要になるという、大いなる矛盾が、今の世界で起こっている、というわけだ。
勿論、戦争など起こさなくても、世界は”それなりには”うまく回る。
格差を肯定し、市場の独占を”ある程度”認めて、”足手まとい””出来損ない””貧乏人””努力不足の文句しか言わない、足を引っ張る事しか脳がない貧乏人共””ゴミ屑”などなど、切り捨てる世の中だ。
結果的に人権を否定し、世界の半分の人間を殺すような、その未来か?生命そのものか分からないが、捨て去ったり、殺すことを良しとする、世界だ。
さらなる人類の発展、躍進の為に、犠牲にするべき人間達だ、、、とするのか、そうでないのか。
アメリカがインディアンをフロンティア開拓の為にゴミ屑のように虐殺したようなのと、構図は変わらない、だが今回は、その比率があまりにも大きいというのが、アレだ、まあインディアンの比率も知らないのだが。
とにかく、戦争というのは、世界を真っ二つに、決定的に分けて、文明を飛躍的に向上させるのには、それなりに最適な手段と見えてしまう。
現に冷静時代と呼ばれる時代、ほんの少し前の話だ、東西は分かれていて、決して経済的に温い結びつきを許さず、互いに鎬を削って争っていたではないか?
それから少しの今、また世界を分けなくてはいけない時が来たと言うわけだ。
次は冷戦では駄目だろう、ネットワークが世界中に広がり、今さら新冷戦など歌っても、馬鹿ではない世界市民は、誰も認めない、世界が真に二つに分かれるには、それでは不足だろう。
さて、ならば、どう世界を二つに分ければよいだろうか? 懸命な人間ならば、分かるだろう?
だが、分けなくては世界は駄目になるのだ、強者が弱者を蹂躙するような、市場の独占、富の集中である。
例えるなら、火星に行くようなロケットが作られている、だが一般人は貧乏で、将来には夢も希望もないような、そんな感じ、富裕層は永遠の命を手にして、地球を捨てて火星に旅立ったり、そういう感じだろうか、、、。
とにかく、それでは駄目なのだ、それでは駄目なのだという、だれから今やってるような対立、戦争か? というが、そうでもない、それも嫌な面は多い。
つまり、実際に戦争をすると言っても、誰も信じないのだ、根本的には、世界市民は馬鹿ではないので、戦争戦争と危機感をあおっても、簡単には騙されない。
なぜなら、戦争なんて実際に起こしても、あまり良くないからだ、現代は戦争を起こしても、そんなには良くない、少なくとも今のところは、戦争が世界をより良くするような事は、なさそうだ。
しかし今、一つの状況の変化があっただろう、誰も予想しなかった、今一番の戦争である。
アレがあったせいで、戦争が身近に感じた人も多いだろう、つまりはそういうことだ。
対立をしっかりと作り、決して相容れない勢力の関係性を作る、それが必要なのだ。
人間同士が争い、憎み合い、決して手と手を取らないような、そんな状況が必要なのだ。
人間性の病理として、人は人を殺したいほど、真に殺害衝動を持つほどの、そのような闘争心を、心の底では真に望んでいるのだ。
人間の本性が、それだけではないと、知っている、だが一面の真実でもあるのだ、人間は人を殺すし、殺したいと思うし、その作用が、人間性の病理を超越し、種の繁栄、社会の発展などなどに、繋がるという事。
それによって犠牲になる人たちが居て、初めて人間は成り立つのだ、少なくとも今の世界は成るのだ。
どれもこれも、しょうがないの連続だ、被害を最小限に収めて、不幸な人を最小にする為の、”少ない犠牲”と見るべきか、どうか、それだけだ。
アメリカという、誰もが認める世界の父親のような国がある、偉大で尊敬するべき超大国である、世界の全てを作ったと言われても納得する勢いだ。
だがその裏で、犠牲になったインディアンがいるのだ、そう絶対に見逃せない犠牲である。
そして、いま、その犠牲は戦火を広げて、世界の誰をも飲み込む可能性がある、それが戦争の実感のともなった危機感というモノだ。
こんなものに頼らなくても、人間が生きていけるようにするために、人間は人間の、根底からのアップデートをしなくては駄目だと思うのだ。
平凡で凡俗で、今まで通りの人間を良しとしては、いけない。
誰もが超人として、人間を超越したような存在になればよいと思う、そうすれば必然的に、戦争なんて下らないと、窓から爽快に投げ捨てられるほど、どうでも良いモノに変わってしまう、変ってしまえと、心の底から思っている。
もちろん、それも”駄目”なのだ、この意見は超人になれない人間を、全員”否定”するし、頭から人間とは認めないような、そんな理論だ。
全人類を、強制的に100%の精度で、隙なく”仕込む”ほどの、圧倒的な超人にすべからく変える程の、そんな統制が必要なのだ、無理そうな話である。
もし可能であるならば、今すぐに実行して欲しいと思うのだが、それまでに、どれほどの”犠牲”が出るのか、それはまだ知れない、分からない、のである。
無力な己と世界の力量を嘆きつつ、今日も俺は個人的な”世界”への”自分”への、絶え間ない挑戦を続けるのであった。
タバコの勘違い-世界の喫煙者の82%は発展途上国の国民、現在喫煙者の数は成人のほぼ3人に1人、すなわち11億人に上っており、その約80%を低・中所得諸国の国民が占めている
真理しか言わないんだが
平成概念は男は50%、女は10%、今は男は30%、女は変わらず。
まあまあ頷ける話。
俺は勿論どうしようもない場所に住んでるわけだが、周りを見ても、男は全員タバコを吸い、女も勿論タバコを吸っている。
女性の方がタバコを吸っているとカッコつけて吹聴しないと考慮すると、まあ体感的には20%くらいは吸ってるかな、その点男は嘘つく理由も特に無さそうな気配もある。
タバコは良いものだ、俺は吸った事ないが、吸ってる人しか周りにいないので、良いモノだと分かる、尊敬するクソ上司も敬愛するべき糞オヤジも、みんな吸ってるのだからな(笑)。
直属の上司は12時間労働だ、それも週休1日だ、ストレスが溜まる、人間をやめないと続けられないような劣悪な仕事をこなしている、もう死にそうになっている。
オヤジも似たようなモンだ、週休2日だが、これも12時間労働、典型的な仕事人間。
でもしょうがない、生きているだけで大迷惑な存在ってのは否定できない、それが基本的に今の社会を構成する、ただ平凡な普通の凡人だからだ。
ぶっちゃけ、高額納税者みたいな人間以外は社会のお荷物だからだ、積極的に足を引っ張るしな、才能がない人間は才能のある人間を潰そうとする、潰さないと気が済まない、身を守れない。
まあそんな事は誰でも知ってる、己の害悪さなんて知らないで済むはずがない、だから、誰でも馬鹿な無意味な労働を作ってもらって、身を一日中拘束されることを望む、いわゆる、社畜って奴だ。
仕事に全てを捧げないと生きていけないくらいに無能だから、しょうがない、馬鹿だし、上司も親父も、そういう人種だ、悲しい事だがな。
で、そんな人間がタバコを吸っていると思う。
ゆるやかな自殺だ、薬物と同じくらいの精神依存、身体依存、タバコを吸ったことはないが、似たようなモンを嗜んでいた俺は分かる。
やめられないってのもある、ストレスで頭が可笑しくなるので、必然的に頭の可笑しい行動をする、ストレスを中和するって意味もあるが、行動は変わらないので、中和なんて別にしなくて良いのだ。
タバコを吸っている人間は、タバコを吸わないとストレスに耐えられない、基本的にそういう人間だと思っている。
タバコなんて吸わなくても、タバコ以上に害の少ないストレス中和の方法なんて、腐るほどある。
だから馬鹿が多いと思っている。
でも芸術家とかは違うだろう、自分の命を削る事によって、その代償で芸術を行うってのは、あると思う。
有名な芸術家も、失恋を糧に、その代償行為として、素晴らしい芸術を描いたってのは、とかは有名な話しだろう。
「迎えに来たわ」
家に帰ると、彼女がいた、誰かはしらない、だけど、俺には”彼女”に思えた、本当に誰だが分からないが、確信があった。
「突然だけど、”世界”に、終わりが来たわ」
彼女は語る、もう終わり、無限の地獄に落ちるのだと、世界自体が”世界”を支えきれなくなった”空白のトキ”という現象。
その煽りを受けて、彼女の力でも、人間を”俺”を、救う事が、”できなくなった、”、ということ。
「無限に生きてきた、つもりが、∞という、一単位の、世界線での、ことでしかなかったのね」
世界は並行世界で存在している、つまり、∞という時間軸ですら、並行で存在して、数えられる単位と言うわけだ、言うなら、1無限大単位である。
彼女が真に無限大の時を生きるには、無限の並行世界に、無限に同一存在としての、”己”を置くくらいじゃないと、無理らしいとか、たぶん、そういう話し。
「こうなったら、一緒に、無限に、永遠の、底なしの地獄に、”あなた”と、”堕ちるわ”」
彼女が手を取った、だが、俺は手を払った。
「、、どうして?」
「だって、俺は、諦めてないモノ」
永遠に生きてきた、彼女が、初めて”諦め”の言葉を吐いたのだ、だったら、常に諦め続けてきた”オレ”が、生まれてきて初めて”諦めない”言葉を吐いても、等価交換で、たぶん、許されるだろう。
神は許さない、絶対に、今までずっと、それこそ無限に諦めてきた俺が、ここで口だけで”諦めない、”なんて言うのはさ。
「でも、”諦めない”んだ」
「無理よ、もう決まってしまった、なにもかも、もう、、、手遅れなのよ!」
「じゃあ、、、諦めて、観れいればいい」
俺は、ほかならない”彼女”の傍だから、”認識・認知”できる超感覚で、”この世界”で、”俺が転生した回数”を、観る、その数”∞回”。
なるほど、多すぎて数えるのが無理になるほど、無限に転生輪廻してきたわけか、そういうわけだ。
つまり、”神”は、”最初”から、”この世界”を、”クリアさせる気なんて、けっとう無いって事”、だ。
それは当たり前だ、シミュレーション世界で、最大の成果を得るために、ゲームをクリアさせるような隙なんて作らない、バグが介在する余地も作らない。
全ての生命体が、無限にもだえ苦しみ”抗う”こと、それが最大限の見世物になると、神だって簡単に分かる、知っている。
平和な日常よりも、戦争の方が刺激的、そんな程度の、小学生でもガキでも分かるどおりが、、、この世界の真理で全てだと、今なら分かる、知れる。
「面白い、実に、面白いよ、”神”よ」
実は、まったく面白くない、”真理””真実”を知って、初心さも、なにもない、夢も魔法も、幻想も、、、この世界には、真に無いと知った。
救いもない、不幸だけだ、自分は救われないと知っている。
「だけど、彼女が居る」
愛があれば、何でもできるのだ、それは神の降り注いだ”不幸や絶望の雨”よりも、身を貫く衝撃であるのだから。
「”絶望と無限の不幸だけの世界”で、アンタは一体、何を見るというの?するというの?」
「そんなのは、決まっているよ」
彼女の瞳は、暗い、それこそ、”世界”の全ての絶望と暗黒、暗闇を集めたよりも、なおも暗いくらい、黄昏すら去った、漆黒、暗黒の瞳をしている。
どれだけの絶望と不幸を見てきたのか、知れない、人間の俺では、想像を絶しているのだから。
「君を救う、、、この世界の全てを救えなくても、君だけなら、いや、君だけを救う事なら、絶対にできるから」
世界なんて、最初から、心底から、どうでもよかったのだ。
俺は彼女を通してしか、世界を見れない、世界なんて滅びても良い、世界を守ろうと思える”彼女、天使”とは違う、ただの自己本位な身勝手で弱い人間だからな。
「どうやって?」
「さあ、しらない、ただ、守るだけだ」
そう、愛すだけだ、それ以外に、法など知らない、術も全てもない、守護するのに、理由が居るだろうか?
天使を人間が守る、人間も天使を守る、そういう等価交換だとでも、思うがいいよ。
「無理なのに、、、」
まるで、”朽ちた”ように、生気が無い、どれほどの絶望か、あの彼女を、ここまで弱弱しくしてしまうとは、絶対に思えた、確信できた天子様が、、、だったのに。
「大丈夫、俺がもとに戻して見せるさ」
俺は、ただただ、”やる”と、そう誓ったのだった。




