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イルミナード学園‐夢という真に人間脳の未知なる果てへの欲求・探究・情熱ロマン、未知エクスタシーの源泉は?



「はぁ~~ダル、なんでこの俺様が、今更になって学園になんて通わなきゃならんのかね」


 普段は戦闘装束で最前線でモンスターやら砦やら、相手プレイヤーの好みの”間合い”でゲーム的な茶番のチャンバラ戦闘をしている、ちなみに三十路前だぜ。

 遠距離ならFPSゲーの流れで鍛えたゲームセンスがイルミナードでは、ほぼ完全に流用できる形でリアルタイムで進化、

 いや深化するFPS界隈の最新トレンドをキャッチしてるから、同時並行で”このゲーム”は凄くやり易かったり。

 近距離3Dの発達で技術的に再現の難しかった、一瞬の一瞬の攻防である剣の間合いでの真剣勝負、その他にも暗器を使ったりした殺し屋系の戦いは、、まあバランス調整が極限まで難しいが一応実装済みだったり、、、。


 講義用の中規模密閉型の大型シアターによって展開される教室で、俺は深く腰掛けると自動的にクラシックが流れる仕様の自作プログラミングされたフカフカ椅子に掛けている。

 一応講義はされているが俺様には全く無意味・無価値、所詮は外部のお客さん用にプレイヤーがリアル学生ってブランドを所持する為の、いわゆる体裁を整える為の、

 だから俺はノーパソで某動画サイトで配信する事にした、

 絵を書きながら次にゲーム実況やら配信するゲーム選びの雑談枠、って配信タイトルとして難しいなあーッとか考えながら、配信を始めるボタンを押す。


 講義中に配信やってるツッコミ待ちの状態だったが、初めて直ぐは視聴者数が10人位だったのでダラダラ前口上を並び立てて時間稼ぎをする、

 早朝という事もあってか視聴者数は五分くらいで100数人、これ位ならもう始めても良いだろう、俺様の配信者としての格、ランク的にコン位がアベレージだろうっつー事で。


「キッズが多いようだな、俺様の書いてるキャラクターの件だが、○○回数が多すぎる、確かに一理ある、

 イルミナードのゲームシステム的にも、やられた回数が十回を超えると女としての魅力値がレート対定数で下がる仕様だ、

 まあ実際にチャームでの錯覚・洗脳的な魅了のスキル関係のステータスが下がるってだけで、本物の魅力値が下がる訳じゃねーしッ

 つーか”男がどれだけ女の魅力の劣化に耐えられると思ってんだよ、あんま舐めんな”

 というより、お前らは女というよりキャラクターを配信者としてブランド掛かった目線で見てるから、そういうハードルが上がってんじゃねーのか?

 自分が応援してるアイドルが、ってな、、、

 まあオレ様の場合は”繋がった奴”のキャラクターがやってる声優みたいな面もあるから、ぜんぜんイケるぜ、実際っ絵配信の書くキャラクターにしてるわけだし、さあ」


 速攻でネット電話の着信があった、もちろん相手方が配信中だったのでネタ振り程度の感覚だった、動画サイトの構造上すぐに分かる通知の仕様があったので。

 どうやら配信を二窓している奴が居て、俺のを見てた奴がソイツの、リーンの、今書いてる絵のキャラクターやってる奴だ、にの配信にも居て、今言った事をコメントで報告したようだ、らしい。


 リーン、イルミナード王都、最も重要な拠点である王城を守護する王女直属の近衛の防衛部隊に所属する、肩書は大隊長、

 奴がどのくらい、このゲームにおける”深み”に居るかは知らないし定かではないが、そんなには深い場所には居なさそうな雰囲気、ライトにエンジョイ勢だと思っている。

 もちろんこの場合のライト・エンジョイはスポーツマン的な意味合いで、このクソ女の近接戦闘能力、特に剣術に関する情熱は並みじゃない、普通に高レベルのプレイヤーである俺様が瞬殺されるしな、そんくらい。


 がしゃがしゃ、鎧の金属音がして、講義室の段々と上下にホール型になっている場所の右上後方の、丁度カドっこになっていて誰も居ない場所に、

 フルフェイスのヘルメットにノートPC持ち、西洋風の煌びやかな騎士鎧、グラビアアイドル顔負けの完璧を通り越した鍛え抜かれても肉感的で起伏の乏しい奇跡のカラダを持つ少女。

 が俺様のすぐ隣のフカフカ椅子に腰かけて、俺様の膝をつねりやがった、そして一言、聞こえない、だがネット電話の向こうに居るコイツの口から発する声としては聞こえたわけだ。


「繋がったって、別に深い意味合いがあるわけもなし、ただ昨日は、昨晩はお楽しみでしたね的な例のアレを匂わせるが、別にそういう意味合いじゃなかったろ、安心しろやあ。

 だいたい今更において清楚気どりか?バー――ロ、ホント今更だろ、今になって汚れ系のアイドルじゃないって口応えするなら、一視聴者、一ファンとして徹底抗議好戦してやるぅう!!!」


 クソ女はネット電話できゃんきゃんギャワギャワ喚きたてるが、それは配信上のポーズだろう、少したって静かになった、どうやら配信を終えたらしい気配で分かる。

 ヘルメットを脱いで流麗なロングストレートの金髪と、透き通るような綺麗な二つの目と、とんでもなくハッとするような女としての魅力一杯の沢山超越したような超絶美少女フェイスが現れる。


「ごめんなさい、アルド、ネットではイキってたけど、アレは視聴者向けのキャラのレギュレーションみたいなモノだから、許して頂戴ね」


「ギャップ持ちかー、いいなーそれー、そのキャラ付け俺も欲しいわ、、、

 ああダメ? 被るから?そうだよなー、この業界俺様も長いけどキャラ被りは完璧ペキペキにご法度だもんな、、、まあオレ様の配信付いてるけど?」


「それは外伝みたいな、スピンオフ作品のような奴で、わたし的にはノーカウント、配信者として、芸能人のオフを垂れ流しているようなモノだから、、、

 芸能人気取りは流石に引かれるわね、、、どう言えばいいのかしら? まあいいのよソレは、素のわたしも多少は晒しておきたい、そういう気分なのよ、わかるかしら?」


 へーとか適当に返事をしつつ、俺様は高速で情報を並行処理している、まずは配信でゲーム選びを、眼球の移動で画面スクロールできるようにしながら適当に配信者としての雑談トーク、

 そして絵描きだ、本物の素材が目の前に居るので多少は書きやすい、というより筆が乗り始めたので、せっかくの機会だし、この勢いを取り逃したくないが難しそう、、

 まあ、これくらいの芸当が稼げる芸ができなければ、昨今急激にキモく移り変わる、変わり続ける配信者戦国時代は生き残れんよ、ということで、、、。


 放課後。

 アルド・メネストラ、愛称はメアとか言われるが、王国の覇者の副官を普段はしている、どっちが仮面、ペルソナか聞かれれば、まあ微妙に返答に迷うな、どっちでもいい!って感じだしなあー。

 黒白のカッコいい海軍っぽい軍服を着こなしマント・軍帽も羽織る、キャラ付けの為にオッドアイのカラコン装着、普段は黒目の地味子ふうみも抜けないが、

 俺様うまれかわってんなー、と鏡に映った自分を見ながら自らの出来映えに関心を通り越して見惚れていると。


「オイ、聞いてんのか、ウスノロのボケカスうんこ、貴様の生きている意味合いを言ってみろ、人間の屑が、さっさと最前線に逝かせてやろうか? 殺すぞ貴様

 俺様は、このイルミナード帝国の裏の支配者の覇者だぜ? シカトか? 国王を傀儡にするほどの敏腕宰相の権限で貴君を辺境のモンスターうじゃうちゃ居る戦場に行かせんぞゴラァああ!」


 うっせえ、ちな今の台詞は俺様じゃない、つーか俺様って俺様の一人称と被ってるつー、俺様キャラは世界でただ一人ってルールを知らんかよ、糞の無能がッ。


「覇者さあー、そういう高圧的な態度はよくないよ? 非常によくない、君だって一端の大人なら、僕の様に、ワタシの様に、紳士であるべきだよ? 

 ほら、この通りにね?」


「ネットで俺様とかメアメアとか言って、調子くれてたじゃないか? 俺様の副官してる時は大人しくしている、そんなルールでもあるのか? おもしれえじゃねーか、ゴミめ、

 貴様のアベレージの視聴者数は某マイナー動画サイトだと100らしいなあ? アウルベーンの本拠運営の直轄領域でも1500が精々だろ?

 聞いて驚け、俺様はマイナ動画サイトでも最近は普通に5000とか、アベレージで出すしな、どうよ?

 本拠地のゲーム委員会の主催する公式イベの日なんて、一万で喜んでたが四万人同時視聴者数ときたもんだ、びっくらコいたぜ、

 まあ直轄ならアベ一万かな? 糞くらえ! 貴様なぞ取るに足らんのだよ!! 俺様にとってはなああああああああ!!!!」


「あーもう、ハイハイ、ヒートアップするのは良いけど、君の仕事は何かな??何かな? リピートアフターミーご一緒に

 「「イルミナードのゲームシステムをより良くすること」」 はいお上手な事、僕に罵詈雑言発表会場を盛大に開く事じゃないよね、という事でここはひとつ」


「嫌だね、今は貴様のような小物の愚図とお喋りに興じたい季節の時分だ、馬鹿垂れおたんこナスのゴミ屑めが、

 つーか、なんだコレ、配信界隈の件だが、ナルディアの件って、コレと連動してんのかよぉお??

 柄にもなくガチの炎上商法してるって事は明らかに、入れ知恵した人間の屑がバックに居るのは明瞭だろう

 だーれだろうなー? なあ?メアメア???、、、、」


「四天王の頂点とはいえ、今も乱立しつづけるプレイヤーが多くなってきてる、過日のような影響力はそんな無いから、無視してくれても良いんじゃないの?」


「クソが!!!!!!!うぜえええええええ!!!!!!!!! 

 やはりお前は早々に始末しておくべき奴だったわ!!!

 ダイタイなあああ!!!お前のような配信者なんて俺は腐るほど見てきた! 

 お前など俺にとっては本当に取るに足らん存在だからなああ!!!!

 飛んで火に居る夏の虫とはぁああ、まさにこの事よ! 震えて眠るんだなああ! 貴様ああああ!!!

 元極点アライエンスコーポ、ARC直属の、アルクズってーのリアルアイドルって事でマウント取ってきったら速攻で始末してやるんだからなああ!」


「うぅぅぅ、覇者君、僕つらくなってきちゃったよ、ごめんよう、ごめんよう、うぅ」


「ふん雑魚が、その可愛い泣き顔に免じて、今回だけは許してやる、そしてその嘘くさい泣き真似は、まあいいが、程々にしろ、目の前で堂々と目薬を差すな」


 まあ俺様こんな日々を送っております、裏設定ですが黒幕として暗躍しているとかありますがご容赦してください、まあただそれだけ、ホントそれだけなんだがなあーー。

 


 てーかホント温い日々を送っている自覚がある、最近は夢を見ないから、

 自らの日々、年単位とかじゃなくても特にいい、思い出す労力を心血注いで掛けれるほどに、思い出すという曖昧な記憶を掘り起こさないと駄目って、

 この作業が無い日々には俺様は危機感を抱く、それだけ真に意味や価値がある、思い出したくなるほどの情報を湯水のように日々浴びれていないと人間は腐ると盲目的にでも俺様信じてっからッ。

 もっともっと遥かに高みで舞い続けないと、ホントダメだろう、俺様はそう思うのだった。


 そうとにかく、タップリ寝れる日々を取り戻そう、沢山寝れば夢を見て、夢って曖昧過ぎる情報を思い出す作業が日々に交じる、

 これで俺様が幼少時から連綿と人生の実戦経験で痛感して、途方もない痛みと共に培ったパーソナルリアリティー・アイデンティティとも言える、己のルールに沿える、

 どれだけ非効率でも、この信条には逆らえる自信も、逆らう気もないので、そうするしかない、

 とりま、配信時間を削るかー、まあしょうがないよねえーーーって事で、今日はこの辺とします、オワリ、ちゃんちゃんッつってねww☆♪☆。

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