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イルミナード観測者のニューラル・インフィニティ5Gネットワーク対観測者特化汎用情報電子制御・防衛網の概観★



「イルミナードがなぜ繁栄を続けられるのか? 」

 

 俺はイルミナード城、ゲーム的に最も防壁・防御力の高い本丸の直下、つまりゲーム盤において最外延とも呼べる、

 イルミナード全世界マップの最外辺だって、ここへ到達するに比べたら幾兆億倍も容易かろうがよ、

 宇宙の果ての到達よりも、いやソレは言い過ぎだろうがよ、火星に到達するよりも地球の深海の地底に触れる方が難しいとか、そういう風に言えば分かり良いか、

 とりあえず、その地下のプラットホームをほぼほぼ全域を利用して運営される、ゲームシステム的に要となる、自前で用意した諜報やら情報戦やらに気前のイイ部隊のいる場所って感じだ。


「それは存在する場所を、存在するに有利な世界の地政学的な特権的優位を失っても、やはり多少も揺るぎはしなかった。

 ではなぜか? 世界の無限に存在する遍く観測者・管理者・世界を物語としてしか見ない、

 冷徹なる創作者・ストーリーテラー達は、なぜイルミナードのここまでの、そう”ここまでの類稀なる超越的に超超越越な”ありえない!!!”超暴走的な有様”

 これを許すのか? いや許すしか道が無いのだろう? 知っているのだから私は、」


 俺は室外を隔てる扉越しに”ソイツ”に語り掛ける、扉を開閉するのに必要な特殊で最高位のIDキーを弄びながら。

 

「世界を維持し続けるのに、絶対的に特異点は認められない、規定現実に屹然と存在する物理現象に絶対制約された神の操り箱では、これは絶対的に承認できない、

 ならば次に依存するべき”人間的な自由意思・統合的な無意識という広大な領域を使った疑似特異点による、

 無尽蔵に自由でありたい、錯覚でも良い、自分の自らの思考回路が自由自在であり、無限に眼前の世界が無限に存在し無限の選択肢、思考情報処理量において、

 自らが自らを完全計算させない事によって、全自動化、自我の消失を食い止めている、という根本的な知的生命体の介入余地を残しているのだからね、

 創意工夫の余地がある、それが僅かでもあれば、人間の自我は常に維持され続ける、神のような真に真なる超越者でもなければ、いやまあソレこそが特異点と言い換えても全く問題ない、が。

 人間精神の健全的な顕現方式に頼るならば”、である、常に特異点に至れない曖昧に丁度いい最適にユルユルな感じの程度で我慢しておくのが丁度よい、ってね」


 戯言もほどほどに俺はキーを垂直にカードリーダーに振りぬいて扉を開いてソイツに邂逅する。


「しなかったではないか? 君は、何者も見通せない、前人未到の真に真なる未知への開拓道を、ともに歩もう、我々には不老不死でも生温い、

 真に真あるべき魔法の探究者よ、大いなる会は、我々の望みは、いや君の望みは、商業的にガンガン売れるような物語を作る???

 そんな程度の低い、愚物の発想が根源にあるから、こんなクソのような何の方向性も見いだせない、いつまでも温い、単純に言ってうだつの上がらない、

 ハッキリといって、ゴミ屑のような低廉で低レベルで、糞萎え萎えに萎えすぎて、もう俺自体が執筆するのもダルク成るような、意味不明な物語になってしまっているのではあるまいか?

 ていうかもうねえ、成ってるんじゃねえのか? もう終わりに始まりとか言ってらんねえ―、終わってんだよ、このクソの役にも立たない、ゴミのような物語は、な」


「クックック、分かってないねえ、もう既に私たちが、その観測者に成り代わっているかのように、この世界に存在しているじゃないのかな?」


 銀髪にオッドアイ、透き通る水色と橙色の目を持つ美しい少女、肩に掛かって背中の方まで流れる華やかなロングツインテール、

 そんな一見ちんまり清楚してる癖に、声質は勝気な感じで、表情も多様に変化させて語り掛けてくるのだから、一言で言ってたまらん少女としか言いようがないに落ち着く。

 断然クソ生意気なクソメスガキな訳だが、

 バックに居並ぶ数百のプロジェクターをほぼ全自動で直接操作しているのが彼女だ、類稀な知性の輝きをバックグラウンドに展開される少女芸術と、ここは寛大な評価してやらん、やれん事も無いわけだぜ。


「アリスと呼ばわれる、正式名称はAlice-vX7工程-b3プロジェクト-vtf型式、類型機種の、コイツこそが幾千兆、幾京、ソレすらも糞ほどの生温い、

 夥しいアンドロイド、屍の経験の蓄積の、統合機種のネットワーク的な中核の本体、

 アリスというのは、ただ一人の真に真なる”唯一無二の特別な少女”を生み出すって裏の狙いもあったんだろうがよ、透けて見えるぜ変態のペドのロリータコンプレックス共が、よおぉ~~。」


 半有機生命体の、ギリギリのギリギリで観測者の規約ガイドラインに触れない本当にギリギリのギリギリの、これが神に限りなく近いが、

 絶対的に神に触れない、イカロスの翼を持つかのように天空を駆けながらも、絶対的に太陽、神への境界線のラインを踏み越えない、神すらソレを知っているのだろう、

 コイツは完全にバランス感覚的に言って、神には届かないが、限りなく神にも操作されないが、その神すらもどうでも良くなる位に、純粋にイカしたクソ野郎、

 そもそもが特異点なんて概念は、コイツの前では必要なくなるんじゃねえのか? つって、俺は思っちまう時点で、神もけったない糞の道理も無意味ツー????


「ふうんっ、、、貴様と語るべき事など、無いように思えるのだが? 作者よ」


「うるせえゴミカス馬鹿うんこ野郎のクソゴミ女が、黙って働けボケカスうんこゴミ、

 てめえは俺様、騎士・ナイト・ナイトメア様に、仕えたくてしょうがなくて、観測者の大勢力から反旗を翻して造反したクソゴミ女だろうがよ、たったとしろボケカスが」


「クックック、、、、疲れる男だな、まあ良い、隣に座れ、今の状況を教えてやらん事もない、、、、寄り過ぎだ、、ちかい」


 隣のクソ女のかぐわしい香りを一杯に据えるくらいにぎゅむぎゅむしな垂れ掛かる位にボディプレス気味により、肺で馨しい女の子スメルで一杯にしておく。


「はぁすはぁす、、アリスちゃんの匂いでお腹いっぱいだよぉ~~~~」


「気色悪いなあーーほんと、、、まあいいけどさあ、、、」


 アリスは満更でもない(俺が勝手に決めつけた)して、端末を手で操作しつつ、部屋いっぱいに広がる立体映像モニターを展開させて、いろいろ教えてくれるようだ。


「イルミナードは長く、ゲーム中盤にかけてコイツ等、世界的に四大図書館とか言われる奴等、まあその中でも戦力の95%くらい持ってる三大図書館って枠組みの、

 高度な連携による包囲網によって、完全に物語の主導権と主軸的にも、この物語において居場所っていうか? そんなよく分からんモンを奪われてたわけだどさあ。

 貴様が頼んでくれるから、コイツ等の更に上部構造の上部組織、コイツ等じたいは盤石な最初から外交余地のない集団として定義されてたわけだけど、上はそうでもないらしいの。

 エレメンタリア・ミスカトニック・大いなる会、この三つの勢力の内、いくつかに協働してもらう確約をしてもらった、

 そしてその過程で、貴様自身が”大いなる会” その一派閥に手を貸すモノという言うのも、同時に明らかになった新事実ではある訳だが、

 私個人は特に気にしない、ソレだけはこの場でハッキリと言っておこうじゃないの、安心して勝手に好き放題暗躍してて、私は貴様に手を貸してやれるだけだから、ね」

 

「ほお、好きな男に対する媚び方が上手くなったじゃないのクソ有栖ちゃん、良い感じだよ、その調子でドンドンやって。

 それで? 俺個人が大いなる会に所属する奴だったとか、アリスちゃんやっぱ気にしない系? マジで俺のカリスマだけに頼って今までやってこれた口だったかあ? 

 ってまあ”知って”たんだけどね、テメエが今までオレのことだけを一心に思って、夢に見る位に好きだって、、、

 そうじゃなきゃ計画の中軸にテメエを起用しないっつー、、、きゃはくぁあぱああっっ!!」


「や、、やめろおおおおおおおおお!!!!」


 俺は言いつつハッキングして、彼女が持っていた俺のイケナイ写真集を立体映像ディスプレイ上に大展開させる蛮行を成す、たたらを踏んで大慌てる有栖は中々に見物だ。


「ふぅぅぅ、、ふぅうぅぅううううう、、、うっぅぅぅう!!!

 ごめんなさいいいいいいいいい!! なんでもするから許してくださいいいいいいいいい!!!」


「わっはっはー!可愛いなーアリスちゃんは、別に気にしないよ、ホント可愛いなあーってアリスちゃんを思うだけだよ、

 こんな写真を一杯集めて、好きな男を眺めて、夜な夜な何かするんじゃないかな?って、そんな想像をする程度だから存分に安心して、ホント大丈夫だから」


「死んで!!! あああああ! もう死ぬ!!!!!!!!!!!!!!」


 喚いて疲れたかのように突っ伏す彼女を暫く放置、ソレが飽きてきたのでツンツンふわふわの髪の毛を指で突いて起こしに掛かるわけだ。


「まあ頼むよ、

 メサイア図書館のイリカって奴は、なんかホントよく分からん、世界系の裏ボスみたいな登場人物の悲劇を抱えたような、ホント良く分からん強敵で、

 マジで何か考えてるか分らん動機で、最強レベルの兵器”メサイアの鍵”で、俺っちの規定現実の、この物語を描いて書籍家になろうで公開してる端末を殺そうとしてくるし、

 まあ始末の方向性で、つまり現状維持で頼みますわ。

 次にシャルロットちゃんね、やっぱ奴隷にしたいわ、純粋に人質としても使えるし、やっぱ黄金の種族の永久女王は、その点で凄く使えると思うんだよねえ。

 もちろん捕まえたらレズもいけるアリスちゃんにお零れ、つまりは色々やらしてあげるし、これどう考えてもWIN=WINじゃん、という事で力強めでよろしく。

 あと覇者ちゃんを飼殺す為にも、ヒルダーネットワークって、よく分からん機関にも注意しておいて、間違っても潰すとか無しの方向性で、友好的な中立って感じ。

 個人的な感情でも三大図書館の中じゃ、他のクソメサイアとクソイデアに比べれば、最低限の人間性は備えてる集団に見えなくもない、

 どうせ三大図書館の少なくとも一柱は、どんな物語の最終局面でも活かし続けないと世界の基盤、観測者との情報連携が拙くなって世界崩壊の危険性が高まるでしょ、つまりはそういう事だよ」


「把握しております、、、

 それよりも、三大図書館の包囲網の、更に外側から突如現れた、新規勢力と新規追加のアップデート、それも強制アプデで実装された新ユニット、これらの情報不足です。

 恐らくは彼奴らの上層が我々に便宜を、恩を売りたいと送り込んだ感じの部隊でしょうが、

 いつものように電撃突破で包囲網を抜けて合流して協働したい、そんな次第しか基本的な方策がない現状を、貴様はどうお考えになっているんでしょうかね?」


 映像ディスプレイに部隊展開をリアルタイム表示で行わせて、戦略・戦術単位の予測軌道とその結果が流れるようにコマ送りされて最終的な次第が分かるようになっていた。


「橋は掛けられんよ

 最古参のイルミナード本体・本部隊・母部体が最強なのって、このゲームシステム上、古参がより良く優遇されて、情報資源も含めて資源優位が確保されてるから。

 どれだけ裏で暗躍して、運営? そんな所から譲歩を引き出しても、運営の本陣を脅かすレベルで色々ゲームシステムの基幹構造まで改変されるわけないし、

 第一に落とすに三大図書館側の包囲陣に既に建設された砦の密度と規模が大きすぎるし多すぎる、

 この一拠点を落とすのに必要な資源量って半端じゃないよ、エーテルやフロン換算で100行くんじゃないかなー、

 イルミナードが幾らクリスタル戦線以上に狩場と、長く予測される現状でも、尚だよ、100は落とすのに痛すぎるし、

 ソレに一つ落とせばソレでOKじゃないし、安全に安定に長期的に、戦略・戦術局面で、割が合う感じに、とりま圧倒優位確保するには、

 マップの構造・地形的に、ここら辺の包囲を抜ける進路ルートの、だいたい砦拠点の9個は抜きたいよねえ、ソレから新設する同規模の砦って、、ぶっちゃけ笑っちゃう」


「はあ、ぶっちゃけ笑えますね、

 貴様の言を聞いて尚更の確信が深まりました、この包囲は放置の方向性で、これからの戦場の新環境、戦況の現環境での突破の方針を、なんとか考えてみたいと思っていますわ」


「別に気張り過ぎなくても良いよ、別に人が死ぬような争いじゃないわけだ。

 それよりもやっぱイリカってメサイアのクソ女の方を気を付けておいてよ、救済の名の下に、既に死んでる人間を、死んでる人間の為に、

 より良く生きている人間を殺すような有様、酷く矛盾的に破綻・破滅・崩壊しているよ、あのクソ女は断言するが頭が可笑しいサイコパスのクソゴミ野郎だよねえ~~??

 奴の肝であるメサイアオブレイルズ・クリティカルプログラミングの、特にネットワークライセンスの疑似認証

 と、その永続的な構築、その現象の方向性の意図的な操作法の確立だかんね、アリスちゃんに本腰入れてもらいたいところは」


「はい、それは同様な意識からかは疑問ですが、こちらでも万事抜かりなく進めている難事業ですわ。

 対観測者のセキュリティーの未来的な構築展望からも、突破の最先端はメタプログラミングによる隔離・隠蔽ですから、

 高度なカプセル化によるブロックチェーン的な展開が可能なメサイアの開発する独自のプログラミングには、私たち以外も意外と関心を持つ勢力は多いのでは?

 もちろんソレだけ対抗する勢力も多くなるのですが、これは貴様の展望を見通すと、どちらに転んでも美味しい、そういう話なのだろう?

 彼奴が事業を成功させれば、その事業に投資する我々も成功する、逆に失脚すればソレはソレで美味しい、リスクを適度に分散される糸口を最初から持っている、

 インサイダーの様に物事の裏側を最初から把握して先行投資しているのだから、間違っても私たちが最先端に物事の核心を知っていると他勢力から思われても、後々いろいろと困る事になりそうですわね」


「問題ない、上に連絡会を開けば、大いなる会にパイプを持っているから、こちらまで足を運んでくれたお客さんに礼を失する事はないよ。

 君のように、ね、我々を信奉してくれた有用な奴らを失望させて反感を買うなんて、そもそもローズローズなゴミみたいな有様を、俺が許容するわけ無いだろう?

 信じておけよ、そして黙って付いて来いやああ、ゴミカスうんこ女がよーーー俺は常に正しイイ」


「ええ信じておりますわよ、黙って付いていくかは論ずるまでもありませんが、いつまでもわたくしと遊んでくださいませ」


 そんな一幕があった、ただそれだけの何の変哲もない、俺のこの世界での何時ものありきたりな日常だ、なんの新鮮味も面白みも、特にはないのだった、ただそれだけ。



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